今回の実証実験の概要は以下の通りです。
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実施授業: ADOBE ILLUSTRATOR CS4 写真や手描きの下絵を元にイラストを作ろう
場所:DHW本校教室
環境:1人1台のPCとiPad+講師PCが表示されているディスプレイ(左右に配置)
人数:講師1名+受講者4名
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前半部分の授業はiBooks形式で、後半部分の授業はアプリ形式を用いて行ないました。今回受講してくださった受講者の皆さんとディスカッションした結果を今回の会報では紹介したいと思います。
【運営について】
■iPadハードウェアを始めて触った人はいますか?
・Yes:4人/No:0人
・ 全員iPhoneも利用経験無しという回答でした。iPhoneなど他人が操作をしている所を見ていることなどはあったそうです。
■テキストを開くまでの操作は手間取りましたか?
・Yes:4人/No:0人
・前回の終わったページから始まってしまうので、逆に取り掛かりにくいというケースがありました。
研究会の見解⇒目次とスライダの存在をしっかりと伝えて、利用してもらう。
■授業中のiPadの置き場所は邪魔ではなかったですか?
・平らになってしまうので、見にくかったり、蛍光灯も映り込みが強い部分がある。
方向が変わってしまうので、iPadを立て掛ける台が欲しい。
・PC操作時にiPadのタッチパネルに触ってしまい、誤った操作がなされてしまうこともある。
■PCディスプレイとiPadの両方を見ながらの授業の操作で混乱しませんでしたか?
・マウスもiPadも共に右手で操作するので入れ替わりになって使い辛い。
本研究会の見解⇒iPadの置き場所を左側にして、左手で操作してもらうべきではないか
(紙の教科書は左側において使うことが多いため)
・画面(授業内容を表示するディスプレイ)に集中しているため、授業中はあまりiPadを見ない。iPadを用いる学習は、授業中よりも復習用に力を発揮する可能性がある。
・メモ等を書込めないが、実際の受講中には書き込む余裕も無いのが実態。
本研究会の見解 ⇒書き込めなくて良いのかも。
⇒付箋とマーカが利用できる。
⇒手描きの気軽さは無い。
・テキストとしては画面や入力すべき数字がはっきり読めるもののほうが良い。
・教科書を見ながら学習する方が記憶に残るが、映像など詳しく載るより、センテンスだけで良い。
・復習時には?
本研究会の見解⇒難易度が高いときは映像を見たいが他では不要
・映像が10倍速で見れると、最初や予習時に全体像やゴールがわかって良い。
本研究会の見解⇒紙でいうとフローで流れを俯瞰できているものの代わり。
・映像の時間がわからないので、学習する映像の時間を予め確認したい。
■iPad又は紙のテキストを自宅から「持ってくる」としたとき、どちらが良いですか?
紙のテキスト:0名/iPad: 4名
【教育について】
■iPadはテキストとして文字を読みやすかったですか?
・iBooks形式ではディフォルト状態でページが見やすい、アプリ形式ではディフォルトではごちゃごちゃしている、でもアプリ形式では手でズームを変更できる良い。
・文字は見やすい。
・蛍光灯のちらつきもあり、見にくいことも。
本研究会の見解⇒手垢もあり、アンチグレアのフィルムが必要!
■iPadはテキストとして操作しやすかったですか?(頁めくりなど)
・アプリ形式では拡大するのでページめくりしにくいことも。
・iBooks形式では文字を大きくするとページ数及びレイアウトが自動変更され困惑する。
・大きく頁を飛ぶとき ⇒ iBooks形式のスライダは便利。目次も必要。
■検索機能は使いましたか?どうでしたか?
・Yes:0人/No:4人
・復習用時なら使用するケースが想定できる。
■目次機能は使いましたか?どうでしたか?
・全員利用、そこそこ利用できた。
・【講師】授業中にページ番号を使って指定出来ると良い。
・【講師】画面の拡大が出来ると良い。
・【講師】目次を細かく指定して使っていきたい。
■しおり機能は使いましたか?どうでしたか?
・Yes:0人/No:4人
・復習時の使用が想定できる。
・iBooks形式はバージョンの違いで機能が違うこともあり受講者全員同じ操作を実現するためには厳密なバージョン管理(常に最新の環境)を行う必要がある。
■操作映像を見てみましたがどうでしたか?
・よく落ちる。再生時に別の動作を行うことにより、ムービーが後ろにまわってしまう
ケースがあり、その際に復帰することができない。
■アンケート(eラーニング機能)(注・iBooks形式のモックアップに実装している)は使いましたか?どうでしたか?
・Yes:0人/No:4人
・文字入力に慣れが必要、入力に手間取ってしまい、入力するのが困難であった。
・iPadでアンケートを取る必要性は?
本研究会の見解⇒PCで良い。リアルタイムでの入力はPCの方がスムーズである。
■この後自宅などで復習するときiPadのFAQ、テスト問題(注・iBooks形式のモックアップに実装している)を利用したいですか?
・別の演習問題を自宅でやれるようにすると良い。
・質問機能は全ページにあっても良い。
■iPadで見れる今回の授業音声と講師画面が持って帰れるとしたら欲しいですか?
・保存された映像の著作権の保護が必要。
・先生のiPadの操作画面を録画できるとよい。
・先生のめくった頁に同期してページめくりが行われると良い。
本研究会の見解⇒その際は強制めくりだけではなく、受講者個人でページを戻せる機能も必要である。
・iPadでイラストレーターが利用できればよいのに。
本研究会の見解⇒シミュレータみたいなものがあると良い?
【総合】
■iPadのテキストと紙のテキスト、次回学ぶときどちらを使いたいですか?
・紙。ただし将来的なことを考えるとiPadのような電子書籍が主流になると考えられる。
・iPad。2画面あるので復習としてはiPadは良い。授業中は閲覧することが難しい。
授業中と復習時で「同じ学習」をiPadによってつながった学習スタイルは新しい。
・紙の場合であれば授業中におそらくメモや下線を書き込んだ。
・見た回数によってぼろぼろになっていく手垢が付くような劣化感がほしい。
・若い携帯世代にはどう映るのか、今後確認してみる必要がある。
・授業中もそうだが、自宅復習用と組み合わせることを想定するとiPadは非常に可能性がある。
■企業研修での使い方は?
本研究会の見解⇒メリット・付加価値がないのでは?
⇒ディスカッションやロールプレイなどが重要なので難しい。
⇒できるプレゼン映像などの話し方を学習するのには良い。
⇒映像にフキダシがでると、より理解しやすいものができる可能性がある。
以上です。
実際に授業の中でiPadを用いて授業を行うことにより、さまざまな現場の意見を聞くことができました。シチュエーションによって用い方は大きく違っては部分もありますが、次回の研究会では別のシーンを想定したより詳細な実証実験を行っていく予定です。
本研究会の情報につきましては、積極的に本ブログにて公開を行ってまいります。
われわれの研究会活動が皆様のヒントにつながれば幸いです。
今後も引き続き本研究会をどうぞよろしくお願いいたします。