10月12日に「金融危機の大学への波及」を書いたが、やっぱり出てきた。朝日新聞によると駒澤大学が154億円の損失を出したようだ。駒澤大学の昨年度の決算書を見ると、手元現金が127億円なので、キャッシュフローが枯渇した状態になる。報道にあるように借入で運転資金を調達しないと日々の支払いも苦しくなる。幸い、もともとの借入は長期用の75億円程度しかないので、銀行借入で運転資金が調達できれば大学の運営には支障ないだろう。しかし、授業料収入が166億円ということを考えると、1年間の売り上げ相当額の損失を出したことになる。
当初100億円で運用を始めたということだが、100億円で債権や株を買ったというのではなく、スワップ取引をしたというのだ。つまり、100億円を担保に目いっぱいレバレッジを利かせて、つまり数倍の借金をして運用をしたわけだ。個人で言えば、最近問題になっているFXを100億円の保証金で始めたようなもので、100億円までの損失の可能性は理解していたはずだ。154億円まで損失が拡大したのは、100年に1度の金融危機の影響なので不運と言えるが、100億円までは予測の範囲内だろう。しかし、その100億円が同大学にとっては巨額すぎる。
今後はもっと深刻な大学が表面化するかも知れない。銀行が融資に応じない場合、破綻するという事態も考えられる。
やっぱり出てきた
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