ジャワ島被災者への義捐金
先週、八洲学園大学の教職員の皆様に「ジャワ島被災者への募金」を呼びかけました。といっても、組織的なものではなく、私が個人的に募金をしようと思ったところ、ふと、「一人で募金をするよりも、他の方々と一緒に送ったほうが多く送ることができるんじゃないか」と考え、突発的に「じゃあ、先生方に呼びかけてみよう・・」と呼びかけたものです。
集まった金額は、短い期間での呼びかけにもかかわらず、
102,857円にも上りました。それ以上に、うれしかったのは、先生方や教職員の方々の反応でした。私一人の力はあまりにも微力ですが、賛同してくださった先生方や教職員の方々の力や気持ちは、とても大きく、力強く感じました。
今回集まった義捐金は、岡山に本部を置く、医療支援をしているAMDAに届けました。AMDAを選んだ理由としては、日本の民間団体であること、そして、被災直後の支援として医療支援ははずせないことがあげられます。今後継続的な募金となれば、教育分野、子ども分野への貢献へと移行する必要があるかと思います。
AMDAは、地震の翌日の5月28日に医師21名(日本・インドネシア・マレーシア・ネパール・フィリピン・カンボジア)、看護師6名(日本・インドネシア・カナダ)、調整員8名(日本・インドネシア)を派遣し、以下の3箇所で活動をスタートしました。
1.プランバナン(中部ジャワ州クラテン県プランバナン郡)周辺の村々で巡回診療・プランバナン診療センターでの診療 (AMDAインドネシア、日本、マレーシア、ネパール、カンボジアの各チーム)
2.スハルソ国立整形外科病院(ソロ市)で、緊急手術・治療・ICUでの重症患者ケア (AMDAインドネシア、カナダ、フィリピンの各チーム)
3.サルジト国立病院(ジョグジャカルタ市)で、緊急手術・治療 (AMDAインドネシアチーム)
「巡回診療を行う日本人医師」(写真提供:AMDA)
「巡回診療を行う日本人看護師」(写真提供:AMDA)
現在の活動の様子は、AMDAから送っていただいた「速報」で窺うことができます。
AMDA多国籍医師団は、3日夜にカナダチームが、4日朝にフィリピンチームがそれぞれソロ市に到着してインドネシアチームに合流し、4日からスハルソ国立整形外科病院(ソロ市)での手術及び治療に従事している他、本日7日にはカンボジアチームがプランバナンに到着し、明日から巡回診療チームに合流する。また、3日に合流した谷口調整員と梶田調整員は、ソロ市内に新たな拠点を構え、スハルソ国立整形外科病院でのAMDA多国籍医師団による活動の後方支援調整業務を行っている。一方、5月30日から現地で活動していたマレーシアチームの医師2人が診療活動を終え、5日に帰国の途に就いた。
本日7日、プランバナンを拠点とする巡回診療チームは、インドネシア政府による子ども達への“はしかワクチンキャンペーン”(WHO・UNICEF支援)に同行。ブトウ村にて47人、タンカラセンベン村にて50人の子ども達へのワクチン接種(はしか及び破傷風)に併せて巡回診療を行うと共に、大人の外来患者に対しても診療を実施した。骨折、内出血や裂傷等の外科患者が中心であったが、これらの患者が発熱等を併発していることが多く、並行して内科診療と服薬指導を実施した。
また、サルジト国立病院(ジョグジャカルタ市)では、通常の患者数が200人前後のところ、地震発生後の5日間で6千人以上の患者が来院しており、AMDAインドネシアチームの医師らが治療に当たっている。
スハルソ国立整形外科病院では、昨日6日は25件の手術を行った。地震による負傷者を収容する病室が週明けの5日になっても依然として不足しており、廊下にまでベッドが並べられている。AMDA多国籍医師団は2つのチームに分かれ、手術を終えて入院している患者の治療やICU病棟での重症患者のケアなどを行っている。今後の災害対応について、同病院の病院長は、「このような地震災害を想定した、緊急医療設備の充実と、病院で働く医師や看護師へのトレーニングを含めた人材育成について、今後もAMDAと連携していきたい」と述べている。
(速報:AMDA提供)
AMDAの活動をHPで見て、素晴しいと感じたことは、途上国と呼ばれる国が途上国と呼ばれる国を支援する南南協力が行われていることです。特に、カンボジアから医師が派遣されていることに、カンボジア研究をしている私としては、とても誇りに思えました。
「巡回診療」(写真提供:AMDA)
南南協力は、同じ発展を辿ってきた途上国にしか分からない点をカバーできることで、重要視されてきています(詳しくは、UNDPのHPを参照ください)。開発支援は先進国が主導で行ってきました。一方的な支援によって支援漬けと呼ばれるような支援依存の国を生み出してきたのも事実です。見えない意図でもって、多くの途上国が経済発展を目指すように、多くの途上国が西洋化・近代化を目指すように促してきたのも事実です。そして、いくら途上国が頑張って経済発展を遂げようとしても、先進国の利益になるような仕組みがあり、途上国の人々が搾取されているという現状があるのも事実です。
国際協力を学んで、アジアの国々を見て、そして世界の国々の現状を知って、それらがいかに自分の生活と密接につながっているのかを痛感しています。割り箸ひとつとっても、中国の森林伐採→砂漠化を生み出していますし、便利な車も多くの二酸化炭素を排出しています。ストリクトになる必要はありませんが、身の回りのひとつひとつできることから始めています。マイ箸、エコバック、風呂敷でおしゃれも楽しめます。限られた資源を一人でも多くの人たちと浪費するのではなく、シェアできるように、私は、「エコかっこいい」を目指したいなと思っています。
ずいぶんそれた話を元に戻しますが、今回の義捐金は、医薬品や救援物資の調達に有効に活用してくださるとのことです。AMDAをはじめとする現地での被災者支援の団体の活躍に期待したいと思います。そして、一日も早く衣食住を充実させることができますよう、祈っています。。
「倒壊した家屋」(写真提供:AMDA)
AMDAでは、現在も募金を受け付けているそうです。
郵便振替:口座番号01250-2-40709 口座名「AMDA」 *通信欄に「ジャワ島中部地震」と記入
また、そのほかにもさまざまな民間支援団体が支援活動を実施していますので、こちらもご参照ください。
<募金情報>
・NGO network Japan
・NGO arena
・支援団体による現地活動や募金受け付け情報
Yahoo Japan Volunteer
・その他
UNICEF
日本赤十字
など