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2006年9月 アーカイブ

2006年9月 1日

残暑も暑いが、キューバも暑い

「今!キューバが暑い!」
という話を聞いたのは、昨年のことでした。カンボジアを長年研究してきた私にとって、身近な途上国はアジアの国々でした。が、アフリカ、南米、オセアニアの国々もまた、アジアと同じく、(もしくは、それ以上に)大変な生活を送っているのです。そんな国のひとつに中南米に位置するキューバという国があります。音楽やダンス、野球で有名です。私はそれ以外特に注目もしていなかったのですが、注目すべき大きな動きがあるようなのです。それは、有機農業と都市農業です。かつては食料もエネルギーも輸入に依存していたキューバでしたが、ソ連崩壊による経済危機を乗り越えるために取り組んだのが都市農業による自給でした。

日本はかつてのキューバと同様、今でも食糧もエネルギーも輸入に全て依存しています。今では大量の水までも頼っているという状況です。一方、農村部では過疎化が進み、農業の跡継ぎもおらず、途絶えてしまう農家が後を絶ちません。日本で作られている野菜よりも、海外から輸入された野菜の方が安く買うことができるといった現状の中で、私が今注目したいのは、地産地消です。地元で作って、地元で消費する。口にするものだからこそ、売れるもの!ではなく、身体にいいもの!を生産してもらいたいし、消費者は選んでいくべきだと思っています。世界と何のつながりもないと思っている一人ひとりが口にする食べ物こそが、世界と繋がっている以上、グリーンコンシューマーでいることを意識するべきだと思っています。日本の農業は危機的状況にあります。そして、日本の食物消費も考え直さなければなりません・・・。となると、手本になるのがこのキューバの取り組み(=都市農業による自給)です。「この取り組みは、食料問題の解決だけでなく、失業対策、環境改善、コミュニティ活性化にも役立っているといいます」。

「今,キューバが暑い!」とキューバ以上に暑く語るのは、友人の井坂氏です。今回、このキューバの取り組みを現地取材し、ドキュメンタリーとしてDVD化しました。「スローライフ」「ロハス」「キューバ」「持続可能な社会」「食育」にピントきた方は、こちらのHPを訪問してみてください。きっと楽しい情報が得られると思います。

DVD_tall_FINAL07141.JPG

2006年9月11日

マイ箸と粋な文化

私は、マイ箸を使用しています。

まず、お店に入って箸を出されると、「お箸は結構です。持っています。」とお返しします。使わずにそばに置いていて、お店の方は使用済みかどうかは分らないものです。お店の人は、多くは、きょとんとした顔をしますが、私が箸袋を広げると、にっこりと笑ってくれます。先日は、二度目に関わらず「あ、マイ箸の方ですね」とお店の方に声を掛けて頂きました。反応のないところももちろんありますが、それはそれで、お箸を使うことを楽しんでいるのは私ですから・・。

最初は、環境のことを考慮して・・・と思っていましたが、使ってみるとこれが、案外楽しいものです。楽しいという表現は少し違うかもしれませんが、箸を持つという小さな行為が、周りを少しずつ変えていることに気がつきます。また、、自分自身も使えば使うほど愛着を感じるようになってきました。

先日(9月7日)産経新聞に「マイはし普及の足音」という記事が掲載されていました。もちろんここでも着目点は環境問題です。ただ、京都で長いこと生活をしていた私の友人に「マイ箸は粋な文化なんですよ」と言われて、そして、マイ箸を習慣として、なんだか心地よく感じていることに気がつきました。プレゼントされたお箸ケースは、ちりめんの布で作られていて、軽い黒炭のお箸です。これが、なかなかお洒落な私のお気に入りの一品なのです。お洒落!となかなか好評です。といわれると、もちろん、悪い気はしません。

今、風呂敷や和服などが見直されていますよね。とってもお洒落に現代風にアレンジ゙されていて、素敵だと思います。昔の人は、本当に生きる智恵をお持ちだったのですよね。モノを大切にする。「モッタイナイ」という言葉を世界の共通語に・・・という動きもありますが、私は、「モッタイナイ」だけではなく、お洒落で素敵な、それでいてモノを大切にできる、そして、それが特別なことではなく日常的にとりいられている、そんなモノこそが、根強く受け入れられていく・・・つまり、持続可能な社会のアイテムになるのではないかと考えています。

偶然か、必然か、それとも、故意か・・・、ちょうど、マイ箸の記事の裏側の面に「粋」についての記事が掲載されていました。「カッコつけないカッコ良さ」と・・・。私はこの構成をお考えになった産経新聞編集長を「粋」な方だと思いました。来週掲載のこのシリーズが楽しみです。

2006年9月12日

5年前の9.11

5年前のあの日。5年前の9.11の日。私はカンボジアにいました。

初めてのカンボジアで、カラオケ屋(風俗)で働くお姉さん達、路上で暮らす子ども達、街の小さなマルシェでハエを退治するおばちゃん達、毎日の生活に一生懸命な人たちを・・・そして、一方、ラウンドクルーザーに乗って送り迎えされる子ども達、きらびやかな高級住宅に住む人たちの様子も見ました。

初めて目にするカンボジアの日常は、それまでアジアの旅行に慣れていた私ですら、なんだか不自然に見えました。そんなカンボジアの日程も終盤で、翌日帰路につくために戻ったホテルの部屋のテレビで見たものは、あの、WTCに突っ込む2機の飛行機でした。衝撃でした。まるで、映画でも観ている様な・・・。CNNでは英語で放送が流れ、ひたすら映像がリピートされる。私には、数分の間に、数機が突っ込んだかの様に見えました。

慌てて、ホテルのフロントに向かい、翌日飛ぶ予定だった飛行機が無事に飛ぶのか、カンボジアから出られるのかを聞いたところ、「No problem, that is happening in US. Here is Cambodia.」と一笑されました。確かに無事に飛行機は飛びましたが、心中平穏ではありませんでした。

5年たっても、あのときに私が何をしていたのか、今でも鮮明に覚えています。そして、世界が何を求めたのかも・・・。ただ、5年たっても、世界の状況は一向に変わろうとしません。むしろ複雑になってきた気もします。


先月、大阪に戻った際に、「世界報道写真展’06」に行ってきました。イラクに赴いたアメリカ兵士の写真がありました。10代から20代の若い兵士の写真でした。その横には、イラクに赴いたアメリカ兵将校の無言の帰国の写真もありました。若い夫人がまだその遺体におなかの赤ちゃんを押し付けている写真、遺体の側でPCの写真を懐かしそうに見る若い夫人の写真も。

戦争は、経済を豊かにするかもしれませんが、人の心をそして、人の命を奪います。5年前の大きな事件は、戦争のきっかけではなく、「戦争」「死」「生」に対する教訓だと思います。世界から「戦争」が消えますように・・・。

5年前の事件、そして、それ以降にイラク・アメリカの戦争で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。

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