Baby has come
2008年6月28日に3110gの男児を出産いたしました。
(お宮参りの時の写真です。フォトスタジオデビューです。)
今年の4月から産休を頂いておりましたが、予定日を3日過ぎて、元気な産声を聞くことができました。
もちろん初めての出産になるのですが、できるだけ自然な形で、赤ちゃんに負担の掛からない出産をしたいと思い、医療行為を行わない助産院を選びました。
縁あって出会った助産院の先生は、大ベテランで、本当に頼りになるお母さんの様な存在で、心からリラックスして出産に挑むことができました。出産までの検診も毎回色々な雑談を交えてのリラックスした時間で、出産が楽しみだったくらいです。
さて、出産ですが、前日夜から陣痛が始まり、夜中に助産院に行き、朝7時半に赤ちゃんが産まれました。途中、陣痛が弱まってしまい、また羊水が濁って(赤ちゃんがウンチくんをしたみたい)、赤ちゃんはなかなか出てこずで、病院に行くことになるかと冷や冷やしたのですが、助産院の先生がしっかりとリードしてくださいました。
その後、出産直後から2時間、臍帯がついたままの赤ちゃんを胸の上にのっけての対面をさせてくれました。産道で数時間も頑張った赤ちゃん、暗くて狭くて辛かっただろうに・・・元気に産まれてきてくれて、ありがとうね!と何度も何度も声をかけました。胸の上で、疲れた様子を見せながらも、元気に泣いたり、おっぱいを探そうとしたりする様子は、本当に、人間の神秘です。
ちなみに、これは、カンガルーケアというもので、コロンビアが発祥のケアです。 未熟児で産まれた赤ちゃんの為の医療設備が限られていたコロンビアで、赤ちゃんの体温を保持するための苦肉の策として、お母さんの胸の中に赤ちゃんを入れて抱いたところ、赤ちゃんの体温が安定して、死亡率が減ったことから始まったものです。先進国では、母と子の絆を深める誕生直後のスキンシップとして導入されています。一般的な病院では、赤ちゃんが産まれた後、臍帯の処置等々を行った後に数十分のケアが実施されます。ここ数年で導入する病院が増えています。
私がお世話になった助産院では、20数年前からこのケアを導入しているそうです。また、それと同時に、それまで、一般的な病院と同じように、母と子は別の病室だったのを、母子同室へと代えられました。そのきっかけとなったのがある一人の妊婦さんの出産だったのですが、それから先生はお産のスタイルを変え、出産時から積極的に母と子の絆を築くことができるようにされてきました。実際にカンガルーケアをしたお母さん方の持つ出産の感想はとても愛情深いものだそうです。子どもを愛せない母親が増える中、出産という母子の出会いから大切にしたいという先生の強い思いが伝わってきました。
実際に助産院では、出産直後からずーーーっと赤ちゃんから離れることがなく、赤ちゃんの様子を全て見ることができました。赤ちゃんの処置等々も出産した部屋で行いましたので、全てをわかりやすく説明してくださいました。
入院生活も、先生のご自宅の一室でしたので、病室というよりも、まるで親戚の家に泊めてもらっているような感覚でした。面会についての規制は全くなかったので、私の場合、毎日、家族や友達が産まれたばかりの赤ちゃんに会いに来てくれました。また、特に定められた日課はなく、やることといえば、身体の疲れを取ることと、赤ちゃんに母乳を与えること。この間、先生は特に赤ちゃんについての注意事項等々を細かく指導されることはありませんでした。それは、先生が「自分で母親にならなければならない」とお考えだからだそうです。先生に「○○はどうするの?」と聞いたところ、「そうねぇ、自分で好きなようにやってごらん」と。「子どもが10人いれば10通りの育て方がある」と。情報が溢れる中、あれもしなければ・・これもしなければ・・と焦る新米母の肩の力をそっと緩めてくださる、そんなアドバイスをいつもくださいました。そして、極めつけが、美味しいご飯。本当に夢のような入院生活を過ごしました。
赤ちゃんを限りなく自然な形で出産する自然出産にうまく導いてくださり、お産がどれほどすばらしい神秘的なものであるか、そして、母から母「親」になることを教えてくださった先生に出会えて、本当に嬉しいです。
無事1週間で退院し、今日で2ヶ月と21日が経ちます。
最近は、よく笑うようになりました。身長も月に4センチずつ伸び、体重もあっという間に増えました。よく泣き、よく笑い、よく母乳を飲む元気な子に育っています。時々泣きすぎる我が子に困惑しますが、産まれた直後のことを思い出し、産まれてきてくれて本当にありがとうと声を掛けほっぺをすりすりします。(ちょっと嫌そうですが・・・)
まだ当分、大学から離れて育児に専念させていただく予定ですが、「家庭教育」を自宅で実践していきます。育児の合間に、また育児報告をしていきたいと思っておりますので、なかなかアップデートできない我が研究室便りにも時々遊びにいらしてくださいませ。