2010年8月23日

このごろ思うこと

 大学入学者選抜について
 去る6月19日「これからの大学入学者選抜の意味を問い直す」のシンポジウムが東京・有明の東京ビッグサイト国際会議場で開かれた。出席する予定であったが、地方に出張したため欠席した。後日、Asahi.comから資料が送られてきた。この資料と7月5日の朝日新聞の記事をもとに内容を若干紹介する。ここでは東大名誉教授天野郁夫先生の講演の概要のみ紹介する。
 日本の大学入学者選抜の特質は第一に数少ない国公立と半数が定員割れしている私立とでは倍率や仕組みが異なること、第二に入試第一主義で卒業大学が社会的地位を決定すること、第三に学生と大学が選択と選抜の大幅な自由を保障されていることである。
 最大の問題は学生の学力低下であるが、打開策として、高等教育システムについての検討(専門職大学院も含めて)、センター試験についての検討(必修化や複数化の是非)、高校の教育課程の再構築(例えば生物を学ばないで医学部に入ることなどがないように履修科目を指定する)、企業の人事採用政策の転換(企業は大学四年間の勉学を妨げないようにする)。
 大学入学者選抜については、これらの問題をトータルに見直していかなければならない。

http://www.asahi.com/edu/sympo2010/

大学での成績評価を厳しくすることもさることながら、大学で専攻する学問の基礎を高校で学ぶ
ことを義務づけるための高校の教育課程の再構築は早急になされるべきであろう。
 
 かつてある学校の推薦入試で、教養テストと称して、国語、数学の基礎学力の試験を課した。しかし、推薦入試で学科試験をすることに異議が唱えられ、試験制度を変え、そのテストは入学後行なわれることになった。学校としては、学力の低下を防止するねらいがあったのである。

趣味に生きる人は人々をも幸せな気持ちにする
 昔の上司の奥様(石谷花子さん)から贈り物が届いた。贈り物の中に二本のうちわがあった。ご自分でデザインされたもので千代紙等が美しく貼られ、自作の俳句が書かれている。使うのが勿体なく、ケースの中に入れて飾ることにした。手先の器用さは生まれつきであろうが、自分の世界を持っている人は本人ばかりでなく、他人をも幸せな気持ちにさせる。美しいばかりでなく、温かみを感じるのである。作者は2年前の8月『おばあちゃんの夏遊び』という冊子を出版された。ご自分でデザインされた美しいうちわや自作の俳句を書いた色紙が写真入りで載っている。素晴らしい芸術書である。

2010年7月14日

このごろ思うこと

 意外な所に歴史が!
 JR山陰本線に来待(きまち)という駅がある。その近くの国道9号から川に沿って5km.の所に菅原天満宮がある。この御宮に菅原道真公が祀られている。道真公の父君、菅原是善卿が出雲の国庁に在任した時、祖先の墓参に菅原の里を訪れたという。この時、ある娘が案内したらしいが、卿はこの娘を大層気に入り、娘は国庁に召されて仕えることになった。その後、是善卿は任期を終え、京都に帰られたのだが、娘は懐胎していたのである。845年6月25日、御子はこの菅原の地で生まれた。この御子は道真公である。公は幼児の頃から才気煥発であったので、母君はこの草深き地に公を住まわせるべきでないと、6歳の公を伴い都に上がり、是善卿の邸に入り、南向きの庭の老梅のもとに立たせて、立ち去ったのである。是善卿に尋ねられたら「私には父も母もありません。卿を父君と仰ぎとうございます。」と母君に教えられた通り答えたそうである。
 951年、菅原の地に御宮を建て、その後700余年を経た1663年、松江・松平藩祖・直政が新しく社殿を造営したのである。

 以上は菅公生誕地菅原天満宮 略誌の要約である。
 菅原是善卿も転勤族であった。古の時代から転勤族はいたのである。また、ここは田園地帯であるが、学問の神様に志望の高校や大学への入学、諸々の資格取得を祈願して沢山の絵馬が掛けられていた。


 幼児に本を読んであげよう
 「乳幼児のしつけ」(演習)で子どもの言語の勉強をした時、受講生から次のような意見を頂いた。ある受講生は絵本を100冊以上所持している。子どもが生まれてから読み聞かせていると。
お蔭で子どもは絵本が大好きで、今では何冊も出しては自分で読んでいると。また、他の受講生は毎月1冊ずつ3人の子どもに届けられるように契約していたと。まだ子どものいない受講生も子どもができたら是非絵本を読んであげたいと。また、古典を勉強した時の感想で、古典を軽視する者は古典に泣くという意見もあった。今学期の受講生も全員がネットの掲示板の課題やディスカッションで建設的な意見を発表してくれたので、活気ある授業ができた。嬉しい限りである。秋学期にはスクーリングで「幼児教育思想史」を開講するが、古典を学び、古典から現在の教育に活用できるものを模索したい。また、テキスト履修で「保育園・幼稚園教育と家庭教育概論」を開講するが、新しい教材を用意し、充実した内容にしたい。

 2014年のサッカーW杯、ブラジル大会に期す
 南アフリカ大会では、予想通りスペインが優勝し、二位オランダ、三位ドイツであったが、日本の選手もよく頑張ったと思う。諸外国で日本の選手は高く評価されたし、外国のクラブに移籍した選手も数名いる。岡田武史監督はよくここまで指導されたと敬意を表したい。二つの試合ではあったが、午前3時半からの実況放映を観戦し、熱中した。新聞によると日本は今大会で9位ということであるが、4年後のブラジル大会ではベスト8に進出することを期待している。私にはスポーツの中ではサッカーが一番面白い。

2010年6月 4日

このごろ思うこと

 今年の大学祭で「紙芝居」をすると聞いた。紙芝居で思い出すのは、小学校の時、上級生が修学旅行の模様を紙芝居にして、全校生徒に見せてくれたことである。女子生徒三人による創作発表であったが、文も絵もうまく、修学旅行の楽しさが存分に味わえ、早く上級生になり修学旅行に行ってみたいと感じたのであった。紙芝居は子どもの心を豊かにしてくれる。

 家庭教育専攻の渡邉達生教授がかつてこんなことを仰った。子どもの頃、ペスタロッチーの紙芝居を見た。それはペスタロッチーが石を温めて貧しい人にあげたという話であったと。スイスの冬は厳しいので、少しでも貧しい人を温めてあげようと思ったのであろう。ペスタロッチー研究者の末席を汚している私ではあるが、この話は知らなかったので、ペスタロッチーの逸話として紹介した。裸足で冷たい雪道を歩いていた乞食に自分の履いていた靴を与え、自分は縄を編んで足にまとって登校したペスタロッチーの逸話は有名であるが、渡邉教授のご覧になった紙芝居は更に私のペスタロッチーへの情熱を掻き立てた。

 大学で授業を終えて玄関を出ると、毎週、八洲の高校の先生が下校する生徒ににこやかにお話をされている場面に会う。スポーツマンのようなきりっとした感じに、優しさを湛えていらっしゃる。生徒も先生と楽しそうに会話をし、ほほえましい光景である。私の高校時代は、朝は遅刻をした生徒を尋問しようと校門の前に、生徒部長の先生が突っ立っていた。それを恐れて、横にある鉄条網の下を潜り抜け、オーバーコートの背中を鉤裂きにした友もいた。下校の時は先生と会話をすることもなく、そそくさと家路を急いだものである。八洲高校の生徒は幸せだと思う。

2010年5月16日

このごろ思うこと

 先日久しぶりに帰省した。墓参は勿論、近所の竹馬の友と旧交を温めたのである。しかし、既に亡くなった人もいたし、私より若い人はもう私のことを覚えていなかった。中学・高校時代親しかったが、大学2年の時、風邪が元で亡くなった友の郷里(黒松)を訪ねた。実家から車で3時間半以上もかかった。あいにくの雨だったので、やっとお寺にたどり着いた時にはほっとした。この友は秀才で、温和で、美人であった。お葬式が終わってから、逝去の連絡があったのだが、香典のみ送り、弔問の機会を失してしまった。私の脳裡にこの友のことはずっと残っていた。水泳が得意だと言っていたが、お寺のすぐ近くにはきれいな海水浴場があった。友はこの海で夏はしょっちゅう泳いでいたのだろうと、しばしの間想像した。生きている者の気休めかもしれないが、この墓参で心の重荷が一つ下りたような気がした。

 八洲学園大学祭のグッズ つながる ひろがる まなびあう と書かれている 白い袋を第1回の大学祭で、実行委員の加藤博美さんより求めたのであるが、旅行中いつも肩にかけて歩いていた。少しでも大学の宣伝になるのではと思ったのだが、私の思い上がりかもしれない。親戚の連中には八洲学園大学の話はしたが、入学者増につながるとよいが。

 五月は実に新緑の美しい季節である。濃淡あやなす緑に目を奪われたし、日本海の海岸線の長さや、海の青さ、水の透明さに心を洗われたのである。親戚の農家では、殆んど田植えを終えたらしい。整然とした田畑を見ていたら、小学校1年生の時、田植えの自然体験学習をしたことを想起した。一人がたった1本ずつの苗であったが、雨降りの中を胸をわくわくさせながら、植えたのであった。今、再度田植えに挑戦したい衝動に駆られたのである。1本だけでなく、少なくとも10本以上を。
 たまには、都会の雑踏から遁れて、田舎の自然を満喫することは日頃のストレスを大いに解消してくれる。

2010年3月25日

このごろ思うこと

 敬愛する先生から書物が贈られてきた。筑波大学名誉教授天野正治先生の『シュプランガーの陶冶理想論』玉川大学出版である。先生のお若い頃の学位論文を公刊されたのである。私の学生時代、恩師、早大教授 故押村襄先生が日本教育学会で、天野先生のシュプランガーの口頭発表を聞かれ、感動されていたのを記憶している。
 天野先生が国立教育研究所に在職中、ドイツのラーメン・プラン(義務教育の法律を定めたもの)の資料をお借りするため、先生にお会いした。その後、ドイツのレッター先生の来日で、講演等の件で、先生には大変お世話になった。そして先生が主催していらっしゃるドイツ教育研究会に入会させて頂いた。先生からは学問の方法論等を学ばせて頂いた。先生の下で、共同研究や分担翻訳等、厳しかったが楽しい日々を過ごすことが出来た。
 本書は大学や研究所の図書館に是非とも備えるべき書物である。本書を熟読する楽しみを頂いたことを感謝すると共に、天野先生のご健勝をお祈りしたい。

 IDE現代の高等教育2ー3月号は揺れる大学の特集である。ドイツの高等教育の変貌というタイトルで、ドイツ カッセル大学国際高等教育研究所教授ウルリッヒ・タイヒラー教授が寄稿された論文の一部を紹介する。訳は東京大学教授 金子元久先生である。
 ドイツの大学への進学率は40%に上昇した。しかし、他の先進国の平均と比べるとまだ低いそうだ。ドイツ国内では大学生は既に過剰であるという批判も強く、企業からは進学者の増大によって伝統的な職業訓練制度が弱体化するのではないかという危惧もあるらしい。しかし、大学への入学者数は増加しても、卒業率は低い。だからこそ、他の諸国に見られる大卒者の雇用問題がまだ生じていない要因になっているのである。
 ドイツの大学は伝統的に職業経験が重視されてきたという背景もあって、在学中のインターンシップの期間はイギリスの3倍に達するという調査もあるし、在学中に将来の職業に近い業種でアルバイトをする割合も高く、イギリスの2倍以上であるという。また、ドイツの殆んどの大学の学士課程では要求科目の10%を、職業上の基礎能力の訓練、即ち問題解決能力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、チームワークの能力等、特定の学問分野とは直接関係のない資質の修得にむけることになっているそうである。
 昨日の朝日新聞夕刊に、大学、短大1年から就職考えて 奨励事業を文科省支援 の記事が載っていた。私の前任校もインターンシップの制度があって、学生の就業力育成に効果を上げていたが、私はこの制度に賛成である。
 
 タイヒラー先生とは大分前であるが、たしか日独継続教育の大会でお会いし、お話しすることが出来た。これも天野先生のお蔭である。

 先日、本学のある卒業生が上京され、色々なお話をすることが出来た。この方はアメリカに数年在住されていたので、アメリカの話や、現在の仕事の話、家庭教育の話等、あっという間に数時間が過ぎてしまった。家庭では、3人のお子さんのお弁当作りを楽しんでいらっしゃる。立派な卒業論文を書かれ、家庭教育師、図書館司書の資格を取得されたのである。
 お母さんのいない1日半、3人のお子さんは家事を分担して立派に務めたとの報告を頂いた。何とも爽やか気分であった。

 

2010年3月 2日

幼児の就寝時間

 私の教科「乳幼児のしつけ」でディスカッションの議題を受講生から出してもらったことがある。その一つに、「幼児がテレビを見ていて、もう就寝の時間であるのに、この番組が終わるまで見ていたいと言った時、親はどう対応するか」というのがあった。受講生全員が、録画をさせ寝せるという意見であった。今夜だけ例外という解答はなかった。さすがに八洲学園大学の学生である。2005年のベネッセ教育研究開発センターの「第三回幼児の生活アンケート」によると、21時半以降に就寝する幼児が何と50%もいるのである。

 ドイツのテレビの子どもチャンネル(Kinder Kanal)の番組で、、小さな砂おじさん(Unser Sandmaennchen)というのがある。この砂おじさんが子ども達に砂を撒くと、子ども達は眠くなってしまうというのである。ドイツでは毎日18時50分になると子ども達にこの番組を見せて、19時になったらベッドに行かせる習慣があるという。

 今から15年位前のことであるが、ある保育園を訪問した時、園長さんが仰っていたことを思い出す。「お母さんは幼児と一緒に遅くまでテレビを見ているのです。それも子どもにはふさわしくない番組をです。」園長さんは憤懣やるかたないという表情で仰った。

 私の幼児の頃、勿論テレビはなかったが、20時には就寝しなければならなかった。親やきょうだいがお茶を飲みながら団欒をしていたのを半ばうらやましく思いながらも、日中の遊びの疲れで、睡魔に見舞われたものである。

2010年2月 6日

このごろ思うこと

 1月29日の新聞によると、政府は2010年度から5年間の子育て支援の方向性を定めた「子ども・子育てビジョン」を閣議決定した。主な保育関連サービスの一つを揚げると、現在25,000人いる保育所待機児童の3歳未満児の定員を年5万人位増やし、5年後に今より27万人多い102万人とするそうだ。また、幼保一元化の具体策を協議する「子ども・子育て新システム検討会議」の設置を決めた。6月をめどに基本的方針をとりまとめるという。

 歴史を遡ると、明治25年9月、東京女子高等師範学校(現御茶ノ水女子大学)附属幼稚園は分室を設置して、下層階級の幼児を保育し、簡易幼稚園のモデルとした。簡易とは簡略するということで、小学校の教員や適格な婦女に保母を代行させたり、保育科目の一部を削除したりした。簡易幼稚園は普及しなかったが、私はここに幼・保一元化の萌芽を考えるのである。
 また、大正15年4月、幼稚園令、幼稚園令施行規則が公布された。この施行規則に、父母が就労し、家庭教育を行うことが困難な家庭の多い地域では、幼稚園は配慮を要するとある。即ち、保育の時間は早朝より夕刻に及んでもよいし、入園の年齢も原則は従来どおり、3歳より尋常小学校就学の始期に達するまでであるが、3歳未満の幼児でも入園できるといっている。ここに、幼保一元化の提言の兆しが見られる。

 ところで、平成18年10月より認定こども園制度が開始された。これは親の就労の有無に関係なく利用できること、適切な規模の子ども集団を保つこと、幼稚園の空き教室の利用による待機児童の解消、地域の子育て支援を目指したものである。認定件数は平成21年4月1日現在、358件である。政府の目標は2,000カ所以上整備する予定であるようだが、財政支援が不十分なのであろうか、目標には程遠い。

 幼保一元化は省庁再編に関わるので、簡単にはいかないであろうし、保育所定員を増やしても保育・教育の質の低下が危惧される。

 とにかく、半ば期待しながら、幼保一元化等の政府の具体策を待っている。

2010年1月16日

このごろ思うこと

 暮に古い教え子の娘さんのバレーの発表会があり、招待を受けたので行って見た。娘さんは中学生であるが、喜々として、一生懸命に踊っていた。将来はこの道に進みたいそうである。また、他のバレー研究所の発表で、まだ幼稚園の年少さんと思われる、男児や女児が交じって踊っているのを見て、あまり可愛いので、涙が出てしまった。決して親の見栄ではなく、子どもが興味を持って、一生懸命にやるのであれば、何も問題はないのではないかと思った。

 中学時代の友と年賀状の交換をしていたが、今年は賀状を受け取らなかった。この友とは中学を卒業して以来、全然会うこともなかったが、ふとしたことがきっかけで、年賀状の付き合いが始まった。その内容はいつも中学時代の思い出であった。この友は頭脳明晰で、スポーツマンで、時には辛辣なことを言うことがあったが、決して人の心を傷つけることはなく、明るい笑いを呼び起こしたものである。電話をすれば、安否が分かるであろうが、その勇気がない。来年また賀状を出してみようと思う。

 目下、教養教育について考えている。教養の目的(教養観)は人によって異なるであろうが、良き市民の育成、多面的な物の見方ができる人間の育成であろうか。私達の学生時代、一般教育
は自然、社会、人文の三系列に分かれていて、一年、二年で履修することになっていた。私は教育学が専攻だったので、人文系の科目を多く履修したのだが、履修したくとも、時間の都合で履修できない科目があった。それは、数学、政治学、宗教学であった。当時の友がそれらの授業の楽しい話をするのをうらやましげに聞いていたものである。夜間の授業でもいいから履修しておけばよかったと思う。学術会議では、一般教育の履修を二年から四年までとしているが、出来るだけ豊富な知識を習得するために、私は一年から四年まで履修するのがいいと思う。

2009年12月22日

最近の出来事

 先日、昔の教え子のEさんから電話があった。20数年前の教え子である。まだ仕事を続けていて、ファイナンシャルプランナーの資格試験に合格したというのである。Eさんが学んだ学校の建学の精神は経済的自立なので、自分が学んだことを生かし、今後も種々の資格を取得したいそうである。娘さんを私の前任校に入学させるため、その学校のビデオを見て、私と20数年ぶりに対面したのである。それ以来、電話や手紙を貰うようになった。かつて授業でしばしばドイツの話をしたので、Eさんはドイツに関心を持ち、ドイツ旅行もしたと言っていた。教師の学生への影響力は大きいとつくづく思う。Eさんの今後の活躍を期待したい。

 ドイツの友人からクリスマスプレゼントが送られてきた。ドイツ料理の簡単なレシピが書かれている布で、壁掛けにもなるし、ふきんにもなる。かつて、そのような布をドイツから買って帰ったことがある。そして、ドイツ語の授業でそのレシピを紹介したら、ある受講生がお兄さんもドイツ語を勉強しているので、一緒にそのレシピを参考にして料理を作ったという報告を受けたことがある。熱心な学生は実に愛すべきである。私もクリスマスにはドイツ料理を作ろうと思う。

2009年12月11日

公開シンポジウム「大学教育の分野別質保証に向けてー日本学術会議からの報告ー」に出席して

 去る11月23日、東京大学安田講堂で、日本学術会議、朝日新聞社主催、文部科学省後援の上記のシンポジウムがあった。再び聴講券が送られてきたので出席した。五人のパネリストからのプレゼンテーションとパネルディスカッションがあった。
 ここで、「大学教育についての産業界の考え」と題して、日本ユニシス代表取締役社長の籾井勝人氏がお話になったことを紹介する。
 
 1 大学時代はしっかり勉強してもらいたい。それには、卒業のハードルを上げること。ゼミを充  実させること。本を沢山読ませること、将来にわたって書に楽しめるように。
 2 語学、特に英語は使えるようにしてもらいたい。今後の日本を考えた場合、不可欠である。   比較的時間の余裕がある大学時代に是非そうして欲しい。

 現状は大学三年生の秋から就職試験の準備が始まるが、学生の四年間の勉学を妨げてはいけない。企業の願は唯一つで、いい人材を採用したい。成績・人物・将来性・・・等。
青田買いをしないように、新聞・テレビ等で世論にしなくてはいけない。

 本学は社会人学生が多いので、他大学とは事情が異なるが、上記のことを一教員として肝に銘じ、自分自身も英会話をやり直そうと決意したのである。