このごろ思うこと
大学入学者選抜について
去る6月19日「これからの大学入学者選抜の意味を問い直す」のシンポジウムが東京・有明の東京ビッグサイト国際会議場で開かれた。出席する予定であったが、地方に出張したため欠席した。後日、Asahi.comから資料が送られてきた。この資料と7月5日の朝日新聞の記事をもとに内容を若干紹介する。ここでは東大名誉教授天野郁夫先生の講演の概要のみ紹介する。
日本の大学入学者選抜の特質は第一に数少ない国公立と半数が定員割れしている私立とでは倍率や仕組みが異なること、第二に入試第一主義で卒業大学が社会的地位を決定すること、第三に学生と大学が選択と選抜の大幅な自由を保障されていることである。
最大の問題は学生の学力低下であるが、打開策として、高等教育システムについての検討(専門職大学院も含めて)、センター試験についての検討(必修化や複数化の是非)、高校の教育課程の再構築(例えば生物を学ばないで医学部に入ることなどがないように履修科目を指定する)、企業の人事採用政策の転換(企業は大学四年間の勉学を妨げないようにする)。
大学入学者選抜については、これらの問題をトータルに見直していかなければならない。
http://www.asahi.com/edu/sympo2010/
大学での成績評価を厳しくすることもさることながら、大学で専攻する学問の基礎を高校で学ぶ
ことを義務づけるための高校の教育課程の再構築は早急になされるべきであろう。
かつてある学校の推薦入試で、教養テストと称して、国語、数学の基礎学力の試験を課した。しかし、推薦入試で学科試験をすることに異議が唱えられ、試験制度を変え、そのテストは入学後行なわれることになった。学校としては、学力の低下を防止するねらいがあったのである。
趣味に生きる人は人々をも幸せな気持ちにする
昔の上司の奥様(石谷花子さん)から贈り物が届いた。贈り物の中に二本のうちわがあった。ご自分でデザインされたもので千代紙等が美しく貼られ、自作の俳句が書かれている。使うのが勿体なく、ケースの中に入れて飾ることにした。手先の器用さは生まれつきであろうが、自分の世界を持っている人は本人ばかりでなく、他人をも幸せな気持ちにさせる。美しいばかりでなく、温かみを感じるのである。作者は2年前の8月『おばあちゃんの夏遊び』という冊子を出版された。ご自分でデザインされた美しいうちわや自作の俳句を書いた色紙が写真入りで載っている。素晴らしい芸術書である。


