教え子との20年ぶりの再会
7月に秩父教育研究所で授業をする機会があった。もしや昔の教え子が一人か二人来てくれるかもしれないと期待していた。予想通り教え子が一人ではあったが、聴講していた。授業終了後、教え子Mさんと話すことが出来た。
Mさんは20年間幼稚園の先生をしているのである。「お母さん達が変わりました」とMさんは言った。子ども達は本当は真剣に向き合って話を聞いてくれたり、共に感じ、同じ時間を大切にしてくれる温かいお母さんを望んでいるのに、欲しい物を与えることで子ども達は満足していると思い込んでいたり、また、授業参観で一部のお母さんは先生が一生懸命に教えていらっしゃるのに、私語をしたり、メールをしたりしている。もう一度お母さんとして自分自身を見つめ直して欲しいと。
現場で学んだ事を基にしてこれから母親や教師になる若い人に役立つような仕事がしたいというのがMさんの希望である。
帰りのレッドアローの中で、Mさんの学生時代を想起した。私のクラスではなかったが、委員をやっていたし、いつも前の席に座り、真面目に受講していた。20年の間にMさんは立派な教師になったのである。教師の喜びとは、教え子の成長を見ることであると、私は一人悦に入っていた。
その後、鄭重にも秩父教育研究所から授業の写真を表紙にした受講者の感想の冊子が送られて来た。勿論Mさんの感想も入っている。これは私の宝物になるだろう。