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2008年11月 アーカイブ

2008年11月 2日

学生紹介

 若林晴見さんは、私の「幼児教育思想史」を受講されていた。偶々、私の前任校の公開講座を受講されていることを知ってから、時々お話しするようになった。地域の行事に積極的に参加されている明るくて、協調性のある方である。広い視野、冷静な判断力、温かくて寛大な心に、お話をしていると、不思議に心が落着くのである。以下に、若林さんからのメールを紹介しよう。

 「私は現役の子育ては卒業していますが、現在の八洲学園大学での学びは、かつての自分の子育てを振り返りながら当時のいろいろな出来事を思い出し、その時々での対応の仕方の反省や、今の自分の考えとの相違は何か等、子育てそのものを深く広く考えるきっかけを与えてくれています。

 私の子育ては、我が家が核家族の上、転勤族でしたので、一生懸命さが先走り、あまり余裕のあるものではありませんでしたが、子ども達が通学した転校先の小学校の校訓「ならぬことはならぬ」を指針としたものでした。これは私の両親が自分達の子育ての基礎としたものでもあり、重要な教訓として子ども達にも大切に教えてきました。またこの教えは、「幼児教育思想史」のルソーの自然の道や消極的教育にも通じるものだと実感しました。

 今後、こういった経験や現在学んでいることを自分らしい方法で、現在の子ども達にどう伝授していくか等課題はありますが、今は毎日、我が家の前を登下校する子ども達と笑顔で挨拶を交し合う等ささやかな交流の一歩を踏み出しています。」

 若林晴見さんの今後のご活躍をお祈りいたします。

2008年11月12日

卒業生の絵本の紹介

 卒業式の翌日、附属図書館に行ったら、ある絵本が立ててあり、八洲学園大学の学生が書いた絵本です と紹介されていた。手に取ると、前日卒業された北尾敏子さんが書かれた絵本「きいろいながぐつ」であった。北尾さんは私の教科をいくつか履修されていたし、卒業式でお話できたので、大変嬉しかった。後で知ったのであるが、私の「乳幼児のしつけ」(演習)の小課題で「しつけのミニ絵本を書いてみよう」を出したことがあり、この辺にきっかけがあるようだが、本当のきっかけは北尾さんが子育ての頃、お子さんが迷子になって、大騒ぎしたことがあったからである。以下に絵本の概要を紹介しよう。
 三歳のたっちゃんには、怖いものがある。いたずらをして部屋を散らかすと、赤鬼のようになって怒るお母さん、近所の猫、近所の番犬、玩具屋さんの怪獣である。しかし、黄色い長靴を履くと、勇気百倍で、怖いもの等なくなってしまうのである。そこで、たっちゃんは黄色い長靴を履いて一人で出かけるのである。そしてとうとう電車の駅に来てしまった。駅員さんに声をかけられ、遊園地に行きたいと答えた。駅員さんは家に電話をし、たっちゃんは歩き疲れたため駅のベンチで寝てしまう。場面は遊園地である。番犬も怪獣も猫もいた。3匹はたっちゃんの家来になった。しかし
赤鬼のお母さんを家来にするのを忘れてしまった。そこで目を覚ましたたっちゃんは大声で泣く。
そこへお母さんがきゅうりのように真っ青な顔をして交番に走って来た。たっちゃんはもう一人で
は出かけないと言い、楽しかったひと時を過ごしたことで黄色い長靴に感謝した。
 お母さんは怒ると怖いけど、本当は僕のことを愛しているのだ とたっちゃんは思ったに違いない。子どもには何かお気に入りのものがあるのだ。ここでは、黄色い長靴がそうである。何ともさわやかな絵本である。
 巻末に、北尾さんの紹介文がある。孫の誕生を期に、絵本に興味を持つようになり、八洲学園大学で家庭教育学を学びながら創作活動を行う。
 え 山口けい子  新風舎 2007年9月5日 初版第1刷発行
 北尾さん、これからも創作活動を続けて下さい。次の絵本を楽しみにしています。

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