海外在住の学生からの新鮮な情報
学長座談会に出席された3人の海外在住の学生のレポート等を紹介したい。
私の教科「幼児教育思想史」で愛の鞭というタイトルで討議をしたことがあった。そこで、私は前にNHKテレビで放映された16世紀初頭の朝鮮王朝の時代劇の中に出て来た一場面を紹介した。それは母親が子どもに体罰として、子どもの足首の辺りを竹の棒で何回か打つ場面であった。その時、即座に韓国在住の池田美江子さん(この9月に卒業された)が「今でも家庭にその棒はあります。また学校の教室にもあります。小学校一年生の息子は友達が先生にその棒で手の平を打たれ、手が赤くなったと驚いて話してくれました」と発言された。竹の棒は韓国のすべての家庭にあるわけではないだろうが、今でも体罰として使われているのであろう。
また、ニューヨーク在住の石川睦美さんは「育児国際比較論」のレポートで、現地には多くのサポートシステムがあり、例えば英語に弱い児童が学力テストを受ける際に、試験問題を日本語に通訳してくれる専門家を学校が無償で手配してくれる制度がある と書いていらっしゃった。何と外国人に行き届いたサポートであろうか。
さらにフランス在住の羽田順子さんは、お子さんが赤ちゃんの頃、フランス市販の離乳食の「ほうれん草のペースト」を求めたが、味覚が未発達の乳児でもひどいものであり、日本の市販の離乳食の方がはるかに美味しい、それで、日本からそれを送ってもらったと書いていらっしゃった。
このように、書物に書かれていない新鮮な情報を海外在住の学生から即座に入手できるのである。これこそ本学のeラーニングの利点である。
我が国の良い面を認識し、他国の良い面を学ぶきっかけを、幸いにも、本学の学生は提供してくれるのである。本学の国内外の学生の立派なレポートは沢山ある。今回は学長座談会に出席された3人に絞ったけれども、他の素晴らしいレポートの紹介は他日を期したい。