私の教科「乳幼児のしつけ」でディスカッションの議題を受講生から出してもらったことがある。その一つに、「幼児がテレビを見ていて、もう就寝の時間であるのに、この番組が終わるまで見ていたいと言った時、親はどう対応するか」というのがあった。受講生全員が、録画をさせ寝せるという意見であった。今夜だけ例外という解答はなかった。さすがに八洲学園大学の学生である。2005年のベネッセ教育研究開発センターの「第三回幼児の生活アンケート」によると、21時半以降に就寝する幼児が何と50%もいるのである。
ドイツのテレビの子どもチャンネル(Kinder Kanal)の番組で、、小さな砂おじさん(Unser Sandmaennchen)というのがある。この砂おじさんが子ども達に砂を撒くと、子ども達は眠くなってしまうというのである。ドイツでは毎日18時50分になると子ども達にこの番組を見せて、19時になったらベッドに行かせる習慣があるという。
今から15年位前のことであるが、ある保育園を訪問した時、園長さんが仰っていたことを思い出す。「お母さんは幼児と一緒に遅くまでテレビを見ているのです。それも子どもにはふさわしくない番組をです。」園長さんは憤懣やるかたないという表情で仰った。
私の幼児の頃、勿論テレビはなかったが、20時には就寝しなければならなかった。親やきょうだいがお茶を飲みながら団欒をしていたのを半ばうらやましく思いながらも、日中の遊びの疲れで、睡魔に見舞われたものである。