赤沼幸子先生を偲ぶ
赤沼幸子先生が去る10月30日お亡くなりになった。昨年9月、風邪をひいたみたいと仰ったが、先生は体格がいいので、大したことないと、私は軽く考えていた。逝去されてから、間もなく2か月になるが、まだ信じられない思いである。6年間研究室が隣であったし、公私にわたって相談相手であったので、1か月以上私は蝉の抜け殻のような感じで、何もする気になれなかった。
赤沼先生は寛大で、温かいお人柄であった。長年、保護司の仕事をされていたので、お話は70%以上補導の内容であった。大学時代、国文学を専攻されただけあって、お書きになったものはいつもきれいな日本語で、私は二度も三度も読み返したものである。卒論は三島由紀夫論を執筆されたそうである。また、映画論は先生の得意とするところであった。先生は八洲高校から入学した学生に特に目を掛けていらっしゃった。偉大な先生であった。
補導の経験を病床中、執筆されていたそうである。刊行される前にお亡くなりになったことは大変残念である。先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。