シカゴの都心から郊外へ。〜中距離鉄道、Metra〜。
人気ドラマ『ER 救命救急室』はシカゴを舞台としている。このドラマのシーンに何度か姿を現すのが、シカゴ都心部から郊外へ抜ける中距離鉄道、Metra。主人公の医師マークは、このMetraで自宅のあるシカゴ郊外から職場(病院)のある都心部へ通勤している。
シカゴ都心部にあるMetraのLaSalle Street駅の様子。
正面のドアから入ると、内部はこんな感じ。
さて、このMetra。すでにこのブログで紹介したCTA(シカゴ市内で電車とバスを運営する公共交通機関)と同様、公共交通機関である。つまり、税金が投入されている。運営財源の一部は売上税で賄われている。
実は、CTAも、Metraも、親組織RTA(Regional Transportation Authority)の管理下にある。このRTAとは、イリノイ州法であるRTA法(公共交通法)によって1974年に設置された地方政府。州政府から毎年度、補助金(補助金額は売上税収25%分としている)を受取っているが、高度に独立した運営権限が移譲されている。売上税の課税権も、地方債を発行する財政権限も移譲されている。
郊外は、高・中所得者層の居住地域。逆に都市部は貧困層の居住地域。地域間の経済格差は著しい。したがって大ざっぱに言うと、Metraは高・中所得層が、CTAは貧困層が、それぞれ利用していることになる。『ER』で医師マークがMetraで通勤するシーンは、そうしたアメリカ社会の一側面の描写だったのである。
車社会シカゴでも、公共交通機関Metraで通勤する高・中所得者は、意外に多いようである。
同駅のプラットホームで出発を待つMetra(最後尾)。
車両の側面にある「Metra」のロゴ。
