アメリカオレゴン州にある人口19,522(2000年、US Census Bureau)の小さな町、Ashland市。オレゴン州最南端の町で、カリフォルニア州との州境まで、車で20分。州立の南オレゴン大学(学生数は5,000人)もある大学町。自身も、2002年、同大学に客員研究員として滞在していた。
この町は規模は小さいが、筋金入りの「芸術の町」である。夏になると、Shakespeareを演じるプロ劇団が長期に渡ってこの町に滞在、公演する。会場となるのは、市営の、本格的な演劇建築様式の劇場。州外からも客を多く集める。
市営劇場のチケット売場。
市営劇場のメイン通りに面した展示ブース。
この小さな田舎町のもう一つ魅力は、町並みの統一感である。市のメイン通りに並ぶ商店街は、市の管理するLithia公園を中心に広がっている。なかでも本屋が魅力的だ。二階建てのアンティークな雰囲気作りに工夫がなされている。ギシギシ言う床の音も意図的にさえ聞こえる。衣料品、ドラッグストア、スーベニアショップも立ち並ぶが、どれも古風な店構えで統一されている。コンビニは一切ない。唯一あるのが、数年前にできたスターバックス。でも、不思議にひっそりとした感じだ。
Lithia公園からみたメイン通りの様子。夕方のライトアップにも統一感がある。
さらにメイン通りを大学のある南方向へ20分ほど歩く。するとアメリカ大手スーパー、SAFEWAYが姿を現す。
このSAFEWAYも面白い。ご覧のように、緩やかな丸い屋根が施されている。実はこれは、昔ながらのSAFEWAYの店構え。まさにold fashionedそのもの。
レジの様子。アメリカのレジ特有の「ベルト方式」。客は、購入商品をベルトの上にのせ、自分の番を待つ。レジ店員はバーコードを通すと、すぐにビニール袋に商品を放り込むのが一般的。
アメリカは実に「広い」。それは国土面積という意味ではなく、生活文化という意味で。The bigger, the better.の気質、ハデ好きなアメリカ人のイメージは、ここAshlandの町からは感じられない。むしろ地味で、キメ細かい気質さえ感じる。
オレゴン州は物価も安く、売上税(日本の消費税に近い)もなく、退職した老夫婦の移住先としても人気がある。シニアホームも設置されている。
南オレゴンにある小さな町Ashlandは、アメリカの意外な側面を見せてくれる魅力ある町である 。
