2006年7月アーカイブ

 アメリカオレゴン州にある人口19,522(2000年、US Census Bureau)の小さな町、Ashland市。オレゴン州最南端の町で、カリフォルニア州との州境まで、車で20分。州立の南オレゴン大学(学生数は5,000人)もある大学町。自身も、2002年、同大学に客員研究員として滞在していた。

 この町は規模は小さいが、筋金入りの「芸術の町」である。夏になると、Shakespeareを演じるプロ劇団が長期に渡ってこの町に滞在、公演する。会場となるのは、市営の、本格的な演劇建築様式の劇場。州外からも客を多く集める。

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市営劇場のチケット売場。

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市営劇場のメイン通りに面した展示ブース。


 この小さな田舎町のもう一つ魅力は、町並みの統一感である。市のメイン通りに並ぶ商店街は、市の管理するLithia公園を中心に広がっている。なかでも本屋が魅力的だ。二階建てのアンティークな雰囲気作りに工夫がなされている。ギシギシ言う床の音も意図的にさえ聞こえる。衣料品、ドラッグストア、スーベニアショップも立ち並ぶが、どれも古風な店構えで統一されている。コンビニは一切ない。唯一あるのが、数年前にできたスターバックス。でも、不思議にひっそりとした感じだ。

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Lithia公園からみたメイン通りの様子。夕方のライトアップにも統一感がある。

さらにメイン通りを大学のある南方向へ20分ほど歩く。するとアメリカ大手スーパー、SAFEWAYが姿を現す。
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このSAFEWAYも面白い。ご覧のように、緩やかな丸い屋根が施されている。実はこれは、昔ながらのSAFEWAYの店構え。まさにold fashionedそのもの。

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レジの様子。アメリカのレジ特有の「ベルト方式」。客は、購入商品をベルトの上にのせ、自分の番を待つ。レジ店員はバーコードを通すと、すぐにビニール袋に商品を放り込むのが一般的。


 アメリカは実に「広い」。それは国土面積という意味ではなく、生活文化という意味で。The bigger, the better.の気質、ハデ好きなアメリカ人のイメージは、ここAshlandの町からは感じられない。むしろ地味で、キメ細かい気質さえ感じる。
 オレゴン州は物価も安く、売上税(日本の消費税に近い)もなく、退職した老夫婦の移住先としても人気がある。シニアホームも設置されている。
 南オレゴンにある小さな町Ashlandは、アメリカの意外な側面を見せてくれる魅力ある町である 。

小樽市内の倉庫

先月末、研究会で小樽商科大学へ出張。

 かつて小樽は、日銀の支店があったほど北海道における金融の中心都市であった。特に物流の基地としての小樽の地域経済の繁栄の跡は、今もなお、市内に点在する「倉庫」に刻み込まれていた。

 小樽商科大学での研究会を終え、市内を歩く。すると、たくさんの倉庫が、まさに「町並み保存」の主役を担っていた。古い建造物を残そうという現代のまちづくりの発想は、おそらく、「歴史」という目に見えざる人々の営みを、机上や紙上ではなく、生活空間のマチ全体で再現してみたいという「好奇心」から来るものなのだろう。。。

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 町並み保存と言えば、愛媛県内子町が有名であるが、それとはおよそ異なるこの小樽の「町並み保存」の立役者「倉庫」は、どこか北国の生活経済、つまり食料備蓄という重要な機能を担う存在として、あたかもその雄姿を誇示するかのように見えた。

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 研究会に参加された他大学の先生方とコーヒーを楽しむ。もちろん、このジャズ喫茶店(2階層)もかつて倉庫だった。何を備蓄していたんだろうか。
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