アメリカの人気ドラマ『ER救命救急室』の舞台はシカゴ。同じく、シカゴを舞台とした最近のアメリカ映画で貧困や医療保険の不公平性をテーマとした『ジョンQ』。いずれの映画にも、シカゴ市内にある病院が出てくる。
税金投入して維持される、わが国の国民皆保険制度は、財源不足が最大の懸念材料となっている一方で、アメリカでは、民間保険が医療費をそれ相応にカバーしている。このことは、その従業員がフルタイムかパートタイムか(労働時間は何時間か)という「雇用条件」をもって保険内容も決まるという仕組みになっていることを意味しており、医療サービスの内容が所得水準で決められているのは、不公平であるとの批判が背景にある。
ちなみに国民の医療費でみると、日本より、アメリカの方が高く、仮にアメリカに国民皆保険を導入するとなると、国(連邦)は保険料を高く設定する必要があると思われる。それを選択するかどうかはアメリカ国民に委ねられている。
さて映画によく出てくるシカゴ。その中でも、シカゴの郊外にある「クックカウンティ総合病院」の画像をお見せしたいと思います。
これが『ER』の舞台、Cook County Hospitalの概観。荘厳な建物。
近づいてみると・・・・。
これが、メインエントランス。しかし、人の出入りがない・・・・。
実はこの建物はすでに廃止されており(一部使用されているが)、このすぐ裏に新棟が設置されている。
これが新棟。現代的な様式になっている。
新棟の名は、「ジョン・ストローガー・クック群総合病院」。
まさにERの雰囲気を漂わせる救急車の車列。
ところで、民主党ヒラリー大統領候補は、全米に5千万人いると言われる無保険者やワーキングプアの問題を取り上げて、いよいよアメリカに国民皆保険制度を導入する時代が到来したと主張している。都市部の貧困問題を重視してきた民主党としては当然の論法で、導入可否をめぐる今後の論争に注目したい。
