「ソマリア沖の海賊」
ソマリア沖で海賊が出て、日本の貨物船が攻撃されるとの情報に、自民党・公明党は待ってましたとばかり、日本の自衛隊の艦船を海外に動員する事にした。
こんな大事な行動に対し、党内に、反対が出なかったのだろうか。かって、イラン、アフガニスタンで日本人のボランティアが誘拐されて、大騒ぎになった時、個人責任だから、日本政府は救出の援助をする必要はない、解放されて、帰る時、その費用は個人持ちだという代議士がいた。同じ政党の代議士が、個人の会社の船を保護するために、国の大きな税金を使えという。
自衛隊を持つ事自体、憲法に違反するのではないかとの問題があるのに、まして、海外に出す事は、海賊と戦火を交えて、日本軍人が外国人を殺すことになる。運が悪ければ、日本の若者が殺される事もある。
これは、太平洋戦争で、何百万人の日本人が殺され、日本の多くの都市が焼け野が原になった被害の苦しみから得た、教訓:「戦争を止めよう」を無視する事になる。
愚かな人々である。
海軍を出せば、それを援助するために、空軍を派遣する事になる。空軍を出せば、それを援助するために、陸軍を派遣する事になる。軍人の心理は、こういう拡大の思考が働く。
張作霖の列車が爆破された事件で、関東軍は満州に進駐した。
廬溝橋(ロコウキョウ)の小競り合いから、北部中国に宣戦は拡大した。
上海で僧侶が殺された事件から、戦線は中部中国に拡大した。
昭和天皇や近衛首相などは、戦線の不拡大を希望したが、軍人は次々に戦線を拡大して、遂にこの前の大戦の日本人を引き込んだのである。多くの政治家は戦争拡大に賛成した。少数の反対者は、非国民として、警察や憲兵に逮捕されて、口を封じられたのである。
いずれの事件も、初めは小さな出来事であった。
国民は事実を知らないから、新聞に出る、「勝った」「勝った」の勇ましい話に踊らされてしまった。
私は、日本軍が南京を占領した時、夜の提灯行列に駆り出されて、小学校6年生の級長さんだったので、小学生の行列の先頭に立って、日の丸の旗を持って行進した。
その小学校も、1945年3月10日の東京大空襲で丸焼けにされた。だから、どんな小さな事でも、どんな正義ぶった理由があっても、自衛隊を海外に出す事は、止めた方が良いのだ。
ソマリアに海賊が出たら、その対策は、その海運会社の責任で対策を採るべきである。軍隊の力を使うのでなく、自分の知恵とお金と行動を出すべきである。
資料請求