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2007年6月 アーカイブ

2007年6月28日

人間開発教育課程の受講生・受講希望者へ

高鷲忠美

5月下旬に人間開発教育課程の正科生、D.O.さんが亡くなったことは、人間開発教育課程の学生さんはご存じのことと思います。彼は白血病でH大学農学部を中退し、自宅で学べるということで八洲学園大学に編入してきました。

2006年秋学期に私の授業を取り始めたのですが、最初の授業の後で「質問機能」を使ってメールをよこし、病気のことを言った上で、八洲で勉強し卒業して学位を取るためのだと言ってきました。

スクーリング授業でも、真っ先にアクセスして待ちかまえており、本当に熱心に授業を受けてくれました。チャットでの授業参加も目立っていました。秋学期だけで司書資格は取り、証明書をもらっていたようです。

今年4月からも沼倉先生や塙先生の授業を熱心に受けていたようですし、活発に意見も言っていたとのことです。

それが5月に倒れて救急車で運ばれ、そのままあの世に逝ってしまいました。

私は彼の訃報を聞いて、2006年秋学期の同級生にメールを送り、Oさんが亡くなったことを知らせました。

同じ青森県に住む学生は、Oさんの自宅を訪れ、みんなの心からの弔意をお父様に伝えてくださいました。

多くの学生からOさんの死去を痛むメッセージが寄せられています。

彼らのメッセージを読むと、涙をこらえきれませんが、何より対面型でない通信制の本学でこのように密接なコミュニケーションが生まれたということに、大変強い感動を覚えました。

又、メッセージを寄せた学生の「このような学生、教職員と知り合い、本学で学んで良かった。」という言葉には、本学の教員として本当に良かったなという気持ちをもてました。

また、最初の段階の学生からのお悔やみのコメントをお父上にお送りしたところ、お便りをくださいました。Oさんのお母様も2年前に交通事故で亡くなられ、そのお母様が息子を守ってくれなかったと考えもしましたが、三七日が過ぎた今は、残された子どもさん二人とともに上を向いて歩こうと考えていますという内容でした。

どうか、皆さんの中にも病気その他の理由で、八洲学園大学に入学し学んでいらっしゃる方もおられると思います。

Oさんのように、どうか病気に負けずに勇気を持って前向きに人生を進んでください。

2007年6月28日
                       

学生から寄せられたOさん追悼のメッセージ

高鷲忠美

2006年秋学期の学生を中心に、Oさんの急逝を知らせました。それに対して、追悼のメッセージが寄せられました。学生諸君と職員の承諾を得て掲載します。

〔その1〕


高鷲忠美先生へ

Oさんのお知らせをありがとうございました。

すごくショックです。ほかのスクーリングでも一緒だったことがありますが、やはり活発に発言されていて、頑張っているなあと感じていました。直接お会いしたことはありませんが、よく覚えていますし、本当に残念です。

白血病だったのですか・・・。ご冥福をお祈りします。「彼の意志を継いで、この世で何かを実現するように努力」・・・心に染み入ります。Oさんの訃報を大学へいれてくださった、身近な方へも感謝します。 (J.E.)


高鷲先生

Oさん訃報のご連絡ありがとうございました。

私は、2006年秋期のスクーリングでご一緒させていただきました。積極的な発言をされていて、よく勉強していらっしゃるといつも感心しておりました。病気との闘いの中で勉学を続けられていらっしゃったのですね。とても残念です。

お会いすることはできませんでしたが、Oさんという方がいらっしゃったことを忘れず、今を彼の分までしっかりと生きようと思いました。ご冥福をお祈りいたします。 (S.M.)


高鷲先生

お知らせありがとうございます。

同じ青森県におりながら、ご不幸を知りませんでした。ご病気のことも知らず、お若いかたなので忙しいだろうな、そのうち連絡して会ってみようかなどと、のんきにかまえておりました。授業中の熱心な応答、他人へのやさしい気遣いなどが思いうかばれます。

心からご冥福をお祈りしたいと思います。とともに、ご家族へお悔やみのことばをお伝えすることができればと思います。 (I.N.)


高鷲先生、ご連絡ありがとうございます。

Oさんは答案の書き込みが正確で速く、とても尊敬していました。何より、同じ目標に向かって一緒に勉強した仲間ですので、悲しい気持ちで一杯です。心からご冥福をお祈りしたいと思います。

私はというと、2006年の秋学期をもって司書に必要なすべての科目を履修し終わり、認定証なども手にし、さあ、司書としてアルバイトを始めようかな、と思いつつ、子供が園児なのを理由に、なかなか踏み出せないでいます・・・。いつか司書として働き始めたら、高鷲先生にもご一報差し上げますね。 (T.K.)


Oさんの死去のメールを見てびっくりしました。

Oさんに実際にお会いしたことはないのですが、一緒に授業を受け、また、クラスの雰囲気もとてもよかった授業だっただけに、私もとても残念です。白血病という大変な病気にも負けずに勉強を続けてこられたOさんにとても勇気づけられました。さらに勉強を頑張ろうと気持ちが改まりました。Oさんのご冥福を心からお祈りいたします。 (C.N.)


お久しぶりです。お世話になりましたT.U.です。

このような残念な事でメールする事になるとは思いませんでした。23歳ですか・・・無念だったでしょうが、ご冥福をお祈りする他ありません。八洲はインターネット大学と言う特殊な環境ですから、病気の方が多く在籍しているとは思っていたのですが、こう現実を突き付けられると、皆さん、文字通り必死になって学んでおられたのだなと、身が引き締まる思いがします。

懸命に生きたOさんの事を忘れずに一瞬、一瞬を大切に学び、生きて行かねばならぬと、強く思いました。本当に残念ですね。 (T.U.)


お悔やみ申し上げます。

優秀で、前向きな方だったご様子。ご両親様の御嘆きは想像を絶します。私の愚息と同年代。考えられません。是非、よろしくお伝えください。 (S.I.)


高鷲先生

病床からも学び続けたいという意欲に、敬服しました。生きたい、学びたいと頑張る人がいるのだから、やはり自ら命を絶つようなことがあってはいけないと思いました。

命の重さを考えながら、生きていることをかみしめながら彼のご冥福を祈り、学び続けていきたいと思います。 (M.H.)


高鷲忠美先生へ

Oさんの訃報をお知らせいただき、ありがとうございました。突然の知らせに言葉を失いました。Oさん・・とてもとても良く覚えています。「資料組織演習」の授業ではいつも早めに入室していて、的確で速やかな受け答えに、リードしていただいてる思いでもっと年配の方かと想像しておりました。真摯なイメージが伝わる方だったと思います。

顔を合わせることができないのに、クラスの雰囲気はみんなが熱心で暖かい気配がパソコンを通して伝わってくるようなそんな幸せな授業だったのに、Oさんにとってはもっと真剣で必死で、どこか人生の拠り所となっていたのかもしれないですね。体調が悪い日もきっとあっただろうな、と思うと涙が出ました。

今回、オフ会に出席できなくてもまたいつか、どこかでお目にかかれる機会があるかもしれないと、クラスメート全員に対してそんな淡い希望を持っておりましたが、その「いつか」が永遠にないことを深く悲しく思います。「なぜ自分がこの病気に・・」ときっと思ったことと思います。あきらめずに勉強を続けた強い意志を心から尊敬します。ほんとうに無念だったことでしょう。

ご冥福を祈りながら、一緒に授業を受けることができてありがとうと伝えたいと思います。立派な生き方はできないかもしれないけれど、生かされていることのありがたさを今一度思い返し、一生懸命生きていきたいと思いました。  (Y.U.)


18年後期でお世話になりましたC.Y.です。

Oさんのこと、色々ご尽力下さり、ありがとうございました。お疲れさまでした。改めて、ネットの向こう側には、私の想像も出来ない様々な人生が存在するのだと感じました。 (C.Y.)


高鷲先生

お悔やみに行ってまいりました。

仏壇に持参したお花をお供えしました。遺影は体格のよい(100kを超えてらしたそうです。)前向きな性格が伝わってくるような若者で病気の影は感じられませんでした。高鷲先生とクラスメイトの気持ちを伝えるよう念じながらお祈りいたしました。

お父様が一人で、応対してくださいました。奥様(D.O.君のお母様)の3回忌を済ませたばかりの重なるご不幸ということで憔悴しきった感じに見受けられましたが、涙ぐみながらお話くださいました。

20才の成人式のころ病気が発見されたそうです。抗がん剤の治療を受け、去年5月に退院されました。実習などが多いことからH大学での農学を断念して進路を変更したそうです。いろいろな資格に挑戦しておられて、仏壇には試験日が近い受験票が2枚ありました。同年代の若者と遊び歩くこともなく勉強するので、お父様が無理するなと気遣うほどだったそうです。

去年退院して後は定期的に検査を受けており、再発の兆候はなかったのですが、まったく突然具合が悪くなり救急車で運ばれそのまま亡くなられたそうです。あまりに急で、お父様もまだ事態を飲み込めないような様子でした。

私のほうから、授業でのD.O.君の熱心な様子や人への思いやりなどをお話しし、クラスのなかでも存在感があったことを伝えました。お父様は、あれは長男なのでそういうところがあると頷いて、高鷲先生をはじめクラスメイトとの深い交流に感謝しておられました。また電話で連絡したときの対応から、事務員のかたもD.O.君のことを気にかけていてくださったことを知り、感謝しておられました。

このたびのご不幸に対して、高鷲先生とクラスメイトの受けた衝撃と残念な気持ち、哀悼の意をお伝えすると、深く頭を下げておられました。

以上、拙いながら先生とクラスメイトの意を伝える弔問のご報告です。   (I.N.)

学生から寄せられたOさん追悼のメッセージ

〔その2〕


高鷲先生へ

先生、ありがとうございました。

Oさんのご両親のお気持ちを考えますと、何かできないかと思ってました。しかし、お手紙を書くにしても住所が分かりませんでした。N.さんが代表で行ってくださいましたことを知り、安堵いたしました。

今まで、自分の回りの人が亡くなるのでも、高齢の方が順当でした。お若いと本当につらいですね。では、先生もいつもお忙しいので、きちんと、睡眠をとってくだいね。 (T.M.)


高鷲先生

お久しぶりでございます。M.です。

お久しぶりのメールで、突然のタイトルで、驚きを隠せない状態です。最近メールを見る機会が無く、お返事が遅くなって、申し訳ありません。最近、仕事の忙しさを理由に、勉強から逃げようと思ってしまった気持ちが恥ずかしくなりました。Oさんに恥ずかしくないよう、これから勉強に励んでいきたいと思いました。あまりに突然で上手く言葉に表現できずに、申し訳ありません。ただただ、ご冥福を祈るばかりです。 (K.M.)


高鷲忠美先生

お知らせいただきありがとうございます。

私のように年だけ無駄にとってしまった身の上では、若い人が亡くなり、自分が生きているのが申し訳なく感じます。でもまた、Oさんが最後までチャレンジしていたことに非常に喜びを感じます。私事で恐縮ですが、田舎では40代になって司書資格をとっても全く無駄と言われることがしばしばです。たとえ就職に結び付かなくてもチャレンジしたかったというのが私の気持ちですが、その努力の程度は違っても、チャレンジし続けることは同じではないでしょうか。私はOさんを同志だと勝手に思っています。

重度の知的障害をもった子がいます。その子に会う度に思うことは、命の愛おしさと不思議です。その子は他の誰にもできないやり方で表現しています。生きていることは奇跡で、ただ生きているだけで充分だと。私がこう思うことは、僭越、傲慢になってしまうかもしれないのですが、誰しもがその人でなければ表現できない方法で人生を生きる為に生まれてきたのではないかと思います。目的や使命をもって人生を選び、親を選び、会うべき人に会い、為すべきことに向かってチャレンジする・・成長するにしたがって忘れてしまう生まれる前の約束を果たす為に。

飯田文彦さんの著作『生きがいの本質』に素晴らしい詩が載っています。(詩は著作権の関係で省略)無腐性大腿骨骨頭壊死という難病の5才のお子さんがかいたもので、その時漢字もかけないのに不思議な詩をかいたということで著者におくってこられたのだそうです。なんだか心にスッとはいってくる詩です。きっと著者が書いているように人間として生まれてくる時にしっかり握りしめてきたお守りのような言葉なのかもしれません。みんなそれぞれの言葉を握りしめて生まれてきたのですね・・忘れているだけで。

親御さんの苦しみは私のようなものには到底想像もできないものです。でも私はチャレンジャー仲間なので、こう思っています。この次の人生では、どんな会い方をするのかな・・次の人生ではお顔ぐらいは拝見できるかしら・・と。先生もお気を落とさずに、これからもたくさんの生徒を導き、たくさんの生徒の環をこれからもつくってくださいますよう。D.Oさんのご冥福をお祈りいたします。 (Y.K.)


高鷲先生

ご連絡いただきありがとうございます。

Oさんのお父様からお電話を頂いた際、あまりの驚きに言葉を失ってしまいました。動揺し、何を申し上げるべきかも分からず、失礼があったことと反省しておりましたが、I.Nさんのご報告にほっといたしました。先生方や学生さんから寄せられた文章を拝読し、対面交流のない本学においてこれだけの仲間を得られたことが何よりOさんの人柄を物語っていると思い、本当に残念です。 (R.A(職員))


先生こんにちは。

お知らせ頂きありがとうございます。そして、非常にショックをうけました。様々な事情、状況で共に学び合う仲間として、八洲には様々な学生が学んでいます。Oさんが、そのような事情だったことを全く私は存じ上げませんでした。私も昨年末、義父をガンで失いました。なんと、人の死はあっけないものかと・・・とてもさびしいです。残された自分にできること、日々後悔のないように時間を大切に使わなければと感じております。Oさんのご冥福をおいのりいたしております。 (A.S.)


高鷲先生

ありがとうございます。知りたいと思うことが埋まりました。病気を理由に人生をあきらめないことがすごいですね。尊敬できます。すばらしい方だったことがよく分かりました。

それだけ無念な思いですね。

私は「心房中隔破損症」で手術を受けて治りました。子供のために健康でなくてはとの思いもありました。先生、病気はつらいです。つらいからこそ人の心の傷みも知りました。病気の時は心も病気になってしまった私でしたが、Oさんのように負けないで勉強をする方もいるのですね。体がつらいは人にはどうしても伝わらないのです。私はOさんを褒めてあげたいです。 (T.M.)


高鷲忠美先生へ

Oさんのことや、図書館員募集のお知らせ等、授業終了後もご連絡いただけること、とても嬉しく思っています。

遅くなりましたが、代表としてお悔やみを伝えてくださったI.N.さんにも感謝しています。ご報告を読んだ時、私もまた涙がこぼれてしまいました。ますます、Oさんがお亡くなりになったことを残念に思いました。そんな折、玄関先できれいに咲いている紫陽花が、心を和ませてくれました。今日も頑張って仕事してくるね、と思わせられました。金曜日に、職場の花びんにいつのまにか紫陽花が生けてありました。これからも、紫陽花を見るたびに、Oさんを思い出して、彼の分も頑張ろうと思うことでしょう。

Oさんの自己紹介を読んで、そういえば本が好きだって書いていたっけ、とまた思い出していました。こんなに本好きだったのですね。活発に意見されて、書き込みも早い人でした。高鷲先生が、「Oさん」と呼びかける声を、すごく覚えています。耳で覚えています。高鷲先生が一人一人に声をかけてくださったから、チャットを読み上げてくださったから、そのことも同期のメンバーのつながりの強さにつながっているように思います。ありがとうございます。感謝します。 (J.E.)

学生から寄せられたOさん追悼のメッセージ

〔その3〕


Oさんの件、ただただ驚くばかりです。授業でのコメントをはじめ、他の講義でもOさんのレポートが紹介されており、Oさんの司書の勉強に対する想いは、パソコンを通してでも強く感じておりました。「私もがんばろう。」そう思わせてくれる存在でした。最後まで夢を諦めず、全力で闘っていたOさんを心から尊敬致します。高鷲先生の講義で、Oさんをはじめ、心温かいみなさまと出会えたことに改めて感謝いたします。 (S.N.)


Oさんの「自己紹介」を昨日の朝、仕事に行く前に見ました。涙が止まりませんでした。昨日一日、図書館で働きながら、Oさんのことを考えました。あんなに意欲をもった若い方が亡くなられたのは残念ですし、とても悔しいです。私も、本の楽しさをみんなに知って欲しくて図書館で働いていますし、さらに専門的な勉強をしたくて八洲学園に入学しました。同じ志を持った人が、23歳という若さで亡くなってしまうなんて、この気持ちをどう表現したらいいのか分かりません。本当に残念です。ご冥福をお祈りすると同時に、Oさんのぶんまでしっかりと勉強し、一人でも多くの人に本の素晴らしさを伝えたいと思います。 (C.N.)


お久しぶりでございます。2005年春学期受講生のSです。

ここ2、3日、パソコンをひらく機会が無く、お返事が遅くなってしまいました。そして、お久しぶりに頂いたメールのタイトルに驚きました。八洲は、通っている私が言うのも変ですが、不思議な感覚を覚える大学です。顔は見えなくても、直接お会いしてお話しをしたことがなくても、同じ大学に通い、勉強している皆さんのことが気になることがあります。「最近、あの人の名前を見かけないな、どうしたのかな」などと…。

この度、ネットの向こうで、Oさんのような状況で勉強をしていた人の存在を知り、胸が苦しくなりました。また、Oさんに寄せられたたくさんの同級生のコメントを拝見させて頂き、先生同様、感動しました。通信教育は、近くに仲間がいないため、八洲のような通信教育の形であっても挫折しそうになる人がたくさんいると思います。Oさんは、ネットの向こうにいるたくさんの仲間の存在を確認させてくれ、また、頑張る力を与えてくれ、感謝の気持ちでいっぱいです。若くして亡くなられたOさんのご冥福をお祈りいたします。 (T.S.)


【高鷲】コメントを寄せてくれた学生に、みんなのコメントを人間開発教育課程のブログに載せたいので協力してくださいとお願いしました。ほとんどの方が、協力してくださるとの返事でした。イニシャルにすることを申し上げました。その中のお一人の方のメッセージを紹介して、このブログの締めくくりにします。


高鷲忠美先生へ

Oさんの追悼のメッセージを人間開発のブログに公表する件に関して、お返事ができないままでいて申し訳ありませんでした。

先生が送ってくださったクラスメートの方々の言葉に、またせつない思いが伝わりました。公表していただき、多くの方に読んでいただきたいと私も思います。お忙しい毎日のなかで大変と思いますが、よろしくお願いいたします。高鷲先生がどんなに日々忙しいスケジュールをこなされているか・・よく授業のときも、皆さん先生のお体を気遣っておられましたよね。

いまになっても、授業のときのクラスメートの方々の発言が思い出されて胸に込み上げてくるものがあります。テキスト科目の孤独とは反対にスクーリングはとても楽しかったです。それは、想像していた大変さや不安からは予想もできないことでした。顔を合わせないのに、クラスのアットホームな空気がパソコンを通して伝わるなんて、すごいことだと思ったものです。でもOさんのつらさはわからなかった・・・ごめんなさい、ありがとう。

Oさんが自己紹介された文を読んで、また涙が込み上げました。「将来は本の楽しさを多くの人に伝えたい」というOさんの気持ちがどうして叶わなかったのだろう、と無念でなりません。Oさん、きっとやりたいことはたくさんたくさんあったことでしょうね。私は一度もお会いできなかったけれど、その真摯な生き方を教えていただき、心から感謝しています。

(中略)

忙しい日々の中、丁寧なメールをいつもお送りいただき感謝いたします。今期はさらに受講生が増えている様子ですので、先生の忙しさもさらに倍増していることでしょう。どうか、体調を崩されないよう気をつけて、お元気でいらしてください。 (T.U.)

2007年6月27日

美術鑑賞と生涯学習

浅井経子

現在、国立新美術館(東京・六本木)では「大回顧展 モネ - 印象派の巨匠、その遺産」(平成19年7月2日まで)が開催されています。

土日・休日の場合は入場するのに2,30分待たされます。モネは当時のジャポニズムの影響を受けた画家であるだけに、彼の絵画は日本人には親しみやすいのかも知れません。

しかし、それだけではないように思います。

太平洋戦争後に帝室博物館(現在の東京国立博物館)が開館したときには、上野の森を博物館に向かう人々が延々と続いたと聞いています。食べることさえも事欠いていた時代です。東京国立博物館のHPの同館の歴史「“戦後”から平成へ」では、次のように記されています。

戦災を免れた博物館は昭和21年(1946)3月24日に再開された。旧体制のまま、疎開先から美術品還送も未だ完了していない状態での開館であった。

平成13年度社会生活基本調査によると、過去1年間に美術鑑賞(TV等は除く)を行った15歳~64歳の人は20パーセント強で、都道府県別ではトップが東京都で、島根県、山口県、京都府、広島県と続いています。

日本人の教養は、古くからかなり高いといわれてきました。日本人がこれまで蓄積してきた精神や教養、学習成果を、いかにこれからの社会で生かしていくかが生涯学習推進の一つの課題と思われます。

2007年6月25日

図書館、博物館等の審議始まる―第43回中教審生涯学習分科会

人間開発教育課程長 山本恒夫

平成19年6月18日に、中教審生涯学習分科会が開かれ、教育基本法の改正に伴う生涯学習・社会教育関連4法改正の審議が始まりました。4法というのは、いわゆる生涯学習振興法、社会教育法、図書館法、博物館法です。

この中には、本課程の出している資格にかかわる社会教育主事・司書・学芸員のあり方の検討も入っています。

この日は、論点をめぐる委員全員の意見を出してもらいました。この後は、小委員会を設置し、そこで議論をして、具体案を作ることになりました。小委員会は6月末から毎週1回のペースで開かれますが、これは公開です。皆さんに関係が深いので、今後、報告をしていきたいと思います。

2007年6月22日

スキルのためのスキル

人材開発教育論グループ 石田 尊

ご存じの方も多いと思うが、石田が担当している7科目のうち、6科目はスクーリング科目であり、かつ、スキル養成系の科目である。今回はこの「スキル」というものについて、授業そのものとは少し離れた立場から考えてみたい。

現代の生活では、自分がそれまで習ったことのない新しいことがらについて、自力で対応する必要がしばしば生じてくるように思われる。

卑近な例で恐縮だが、ある場合には分厚い、またある場合には何冊にも分かれた取扱説明書を読み、多機能・高機能で便利だが親切ではない(気がする)設計の家電製品、携帯電話、パソコン、デジカメ、DVDレコーダ等を使いこなす、というようなことについても、そのスキルには個人差があるように思われる。10年前、20年前、あるいはほんの数年前にはこの世になかったものの使い方ならば、誰しもその機器・機械の扱いについては同等のスタートラインに立っている(立っていた)はずなのに、ある人はすぐに使えるようになり、ある人は途中でうんざりしてやめてしまう、もしくは最初から手を出さなかった、といった事例を、身近でも見たことがないだろうか。

このときに必要とされているのは、「自ら新しいスキルを獲得するスキル」とでも呼べるものだ。学習経験も予備知識もほとんどないはずの(新しい機器を操作するというような)スキルについて、自分で情報を集め、トレーニングを行い、いつの間にかそれなりに熟達してしまっている、そうしたことを可能とするためには、「新しい何か」と出会った際に、柔軟に対応し対処するためのスキルが必要だと考えられる。

それが具体的に、どのようなスキルであるかは、きちんと述べる準備がない。石田自身も、これから検討を始めようと考えている。だが、現状において、この「自らスキルを獲得するスキル」は、その人の、新しい何かに対する柔軟性に直結したスキルだ、ということは言えよう。様々な変化が起こり得る社会で働く社会人には、かなり重要なスキルになるということも、同時に言えるだろう。

自らスキルを獲得するスキルは、ある具体的なスキルを獲得し熟達するのに必要な、いわば「スキルのためのスキル」である。おそらく、こうしたメタ的なスキルは、それだけを取り出してトレーニングし、習熟度・熟達度を高めようとしても不可能であり、個別のスキルを高めるための様々なトレーニングを繰り返す中で、併せて高めていくしかないように思われる。

石田が担当するスキル養成系の6科目は、それぞれ読解力、論述力、文章力等のスキルへの習熟度を高めてもらうことを第一の目標とした科目であり、内容としては日本語リテラシーに関わるものである。そうした、具体的で個別的な(読解や表現等に関わる)スキルに関するトレーニングの際に、併せて、スキルを獲得するスキルについても十分に意識した情報等を提供することができれば、日本語リテラシーの向上だけでなく、受講する皆さんの「新しい何かに対する柔軟性」の獲得にも、貢献していくことができるのではないか、と考えている。

授業とは少し離れた立場から、と言いつつ、最後はやや授業の宣伝めいてしまったが、スキルについての検討の成果は、今後の授業内容に随時反映させていきたい。また、うまくまとまれば、このブログでも報告していきたいと考えている。

2007年6月20日

科目等履修生の就職状況

高鷲忠美

八洲学園大学は、今年度が完成年度でありまだ卒業生を出していない。当然、正科生の就職はまだない。

ただ、人間開発教育課程の図書館司書を取りに来る科目等履修生は、「図書館司書」の資格取得後、資格を生かした就職をしている例が多い。

修了生にメールを出して就職状況を教えてくれるよう依頼したところ、今日現在(6月18日)40名から返事が来た。概略を述べる。

【図書館に就職した修了生】

 ・ 大学図書館  6名
 ・ 公共図書館 13名
 ・ 学校図書館  7名
 ・ 専門図書館  2名
 ・ 国立国会図書館  1名

多くは正職員でなく、非常勤職員だが、それでも結構きつい競争をくぐり抜けて、念願を果たしている修了生が多いのには感心させられる。

【図書館に勤めていたが、資格を取りに来た修了生】

 ・ 公共図書館     3名
 ・ 専門図書館     1名

【まだ図書館の職に就いていないもの(取得途上のもの、就職活動中のもの)】
 ・ 7名

このほかに、私が個人的に図書館に勤めている修了生を知っているが、それは以前にこのブログで紹介した。

今後また、報告があれば、後刻紹介する。

2007年6月17日

ヒューマンeラーニング交流会(7/14)のご案内

ヒューマンeラーニング・プロジェクトチーム 田井優子

ヒューマンeラーニングの交流会を次の通り実施いたします。課程の別にかかわらず、学生の皆様のおこしをお待ちいたしております。

日時:平成19(2007)年7月14日(土) 12:00~13:00

場所:八洲学園大学 横浜校 6A教室

ライブ配信:あり

主なテーマ
1 同窓会の設立について(学生さんからの提案)
2 学園祭の開催について(学生さんからの提案)
3 その他

※大学にいらっしゃる方は昼食をお持ちください。
※ライブ配信で参加されるみなさんへ
当日は12:10を過ぎると「終了」表示になってしまいますが、配信をしている間は入室できます。

<追記>
ヒューマンeラーニングについてのご質問、ご意見は「ヒューマンeラーニング・プロジェクト」教室の質問欄までお願いいたします。

【注】
ヒューマンeラーニング交流会に参加できるのは本学の学生と教職員です。

ヒューマンeラーニングとは
学生、教職員が「ヒューマン・プラットホーム」にきて、対面交流・情報交換をするeラーニングの仕組みです。人間開発教育課程では、eラーニングにあってはヒューマン・ファクターも取り入れた支援が重要と考え、さまざまなかたちで取り組んでいます。詳しくは、人間開発教育課程HPをご覧ください。

2007年6月14日

進む教育振興基本計画の審議 ―生涯学習社会の実現を目指して

人間開発教育課程長 山本恒夫

3月に中教審教育振興基本計画特別部会の本格的な審議が始まったことを報告しましたが、6月11日に第6回部会が開かれ、ほぼ意見が出揃いました。

報道関係者の関心が高く、多くの椅子を用意してある傍聴席は満員でした。

この日は、ここしばらく非公開の検討会(ワーキング・グループ)で検討してきた内容を審議しましたが、基本的な考え方として、生涯学習社会の実現を前面に打ち出すことに異論はありませんでした。

生涯学習関係ではいろいろありますが、大きいところでは、いわゆる生涯学習振興法を見直すことも盛り込まれ、また、(1)教育・学習機会等の提供、(2)学習機会の選択を支援する学習相談、(3)学習成果の評価・活用を促進する総合的な仕組みを構築すべきことも盛り込まれました。これが生涯学習社会の教育・学習システムの骨格になります。

意見が出尽くしたので、これからまたしばらく、非公開の検討会(ワーキング・グループ)で基本計画の構成を検討しますが、非公開なので内容をお伝えすることができません。検討結果が、公開の教育振興基本計画特別部会にかかった段階で、また報告いたします。

2007年6月 1日

平成18年度「人間開発教育課程の目標」の達成度

人間開発教育課程長 山本恒夫

先に人間開発教育課程の平成19年度目標を公表しましたが、今回は平成18年度「人間開発教育課程の目標」の達成度を公表致します。

平成19年度目標をアップした際に述べましたように、18年度はようやく教員全員が揃った段階で、目標設定も十分ではありませんでした。しかし、人材開発教育論グループは活動をしてきましたので、その【活動状況】を最後に示してあります。


【平成18年度人間開発教育課程の目標とその達成度】

基本方針

1 教育・研究の充実を図り、信頼される人間開発教育課程を作る。

2 広報の充実を図り、学習関心のある人々へ情報が届くようにする。

3 教員個人の研究の発展を図ることと、本課程の教育に反映できる共同研究の両立を図る。

4 時代の要請と人々のニーズにあった科目修得認証等の充実を図る。


1 研究目標


(1) 3年目に入る共同研究「社会人を対象とする遠隔教育の安定的展開に関する研究」を継続して行い、第3年次報告書を刊行する。


達成度 : 達成した。

2 教育目標

(1) 科目修得認証の充実を図る。

生涯学習類:生涯学習科目修得認証、学習相談科目修得認証

職業技術類:日本語基礎スキル科目修得認証、税理科目修得認証、経理科目修得認証

地域技術類:地域政策プランニング科目修得認証、まちづくり科目修得認証

仕事移動診断類:転職診断科目修得認証、地域活動移動科目修得認証

達成度 : 新しく3科目修得認証を新設し、5認証となったが、目標は9認証であるから、達成度は55.6パーセントである。

(2) ヒューマンeラーニングの本格実施に着手する。

達成度 : 試行は行っているが、まだ本格実施に至っていない。

実験段階だが、米子から講演ライブ配信に成功した。また、プラットホーム交流会を開催したほか、大阪で行われた学生懇親会(平成18年12月10日)を後援した。

(3) 在学生向け「人間開発教育課程からのメッセージ」(仮)を年2回(各学期1回)配信する。

達成度 : 19年3月に教室を開設し、4月2日にメッセージ配信をはじめて行った。年2回の予定であったが、開設が認められたのが19年2月であったため、結局1回に止まった。

3 人間開発教育課程将来構想

(1) 学生(特に正科生)の増加策を策定し、完成年度までに授業料収入に対する人件費比率75パーセント(入学者・年間600人)の達成を図る。

達成度 : 人間開発教育課程の18度入学者は計482人であった。

(2) 平成20年度から新しい構成で発展を図ることができるように、将来構想の検討を行う。

12月追加:人間開発教育課程21世紀ビジョンを作る。

達成度 : 人間開発教育課程21世紀ビジョンをとりまとめた。

(3) 完成年度以降のカリキュラム改革案作成に着手する。

達成度 : 作成した。手直しを必要とするところがある。

(4) 人間開発教育課程ウェブサイトの充実を図り、年2回の更新を行う。

達成度 : 達成した。更新回数は3回で目標を上回った。また、19年1月には課程のブログを開設し、随時最新情報を提供できるようにした。

(5) 仕事移動診断の研究開発を行い、平成20年度より、人間開発教育課程カリキュラムに反映させることができるようにする。

達成度 : 準備中で、20年度より開講する予定である。

(6) 外部評価を受ける準備を進める。

達成度 : これは7年に1回は受けなければならない認証評価に対する準備のことだが、現在は課程の目標設定をして自己評価を行っている段階で、認証評価のために外部の人に評価をしてもらうまでには至っていない。

4 人材開発教育論グループの活動状況

18年度から教員が4名にとなりグループとしての活動が開始できた。

まず、グループとしての体制、方向、機能等が未整備であったため、頻繁に会合を持ちコンセンサスをとりつつグループとしての課題の解決、提案、ビジョン作りや企画などを討議した。その結果、新しいビジョンの下に人材開発教育論グループとしての時代に即した新しいカリキュラム構想と科目選定を行うことが出来た。加えて、新たに3つの科目修得認証を提供するに至った。 対外活動では、主に経済産業省 資源エネルギー庁、中小企業庁、自治体との連携の模索を開始した。具体的には、(財)省エネルギーセンターの人材育成研修のタイアップ構想、社会人基礎力の科目の推進と強化、北海道池田町を例に地方自治体との提携によるオムニバス配信授業の可能性の調査。さらには、米国を訪問し、米国におけるeラーニングの現状、将来動向等を展望し、カリキュラム作成の参考とした。

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