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美術鑑賞と生涯学習

浅井経子

現在、国立新美術館(東京・六本木)では「大回顧展 モネ - 印象派の巨匠、その遺産」(平成19年7月2日まで)が開催されています。

土日・休日の場合は入場するのに2,30分待たされます。モネは当時のジャポニズムの影響を受けた画家であるだけに、彼の絵画は日本人には親しみやすいのかも知れません。

しかし、それだけではないように思います。

太平洋戦争後に帝室博物館(現在の東京国立博物館)が開館したときには、上野の森を博物館に向かう人々が延々と続いたと聞いています。食べることさえも事欠いていた時代です。東京国立博物館のHPの同館の歴史「“戦後”から平成へ」では、次のように記されています。

戦災を免れた博物館は昭和21年(1946)3月24日に再開された。旧体制のまま、疎開先から美術品還送も未だ完了していない状態での開館であった。

平成13年度社会生活基本調査によると、過去1年間に美術鑑賞(TV等は除く)を行った15歳~64歳の人は20パーセント強で、都道府県別ではトップが東京都で、島根県、山口県、京都府、広島県と続いています。

日本人の教養は、古くからかなり高いといわれてきました。日本人がこれまで蓄積してきた精神や教養、学習成果を、いかにこれからの社会で生かしていくかが生涯学習推進の一つの課題と思われます。