« 2008年2月 | □ | 2008年4月 »

2008年3月 アーカイブ

2008年3月28日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(17)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、橋爪渉さん(2004年春学期入学)をご紹介いたします。

 橋爪さんは現在、会計事務所に正社員として勤めていらっしゃいます。この3月に卒業されますが、橋爪さんが就職されたのは、実は2ヶ月ほど前のことです。大学在籍期間のほとんどは、アルバイトをしながら勉学に励まれていました。

 高校卒業後は働くつもりだったとのことですが、新聞で八洲学園大学が開学されたのを知り、自分の希望に合っていると判断し、入学することにしたそうです。そのときの希望とは、次のようなものであったそうです。
(1)自分で賄える範囲の学費であること。
(2)大学の授業等で時間があまり割かれないこと。
(3)登校しなくても良いこと。
(4)正規の大学であること。

 これらをみてもわかりますように、何が学べるかといったことで本学を選択したわけではないようです。しかし、ご自分の視野を広げ教養を身につける上ではとても意味があったといわれています。さまざまなことを学び、知識欲が満たされていく充実感があったということのようです。

 次に、八洲学園大学の魅力についてお伺いいたしました。「かなり進んだ通信制大学ですね」といわれ、「一度も登校せずに卒業できるだけでなく、登校すると先生が歓迎してくれるところも、隠れた魅力でしょうか」と。

 橋爪さんは長くアルバイトをしながら学んでいらっしゃいました。仕事をもっている場合には、無理な学習計画は避けたほうがよいのではないか、とアドバイスしてくださいました。欲張ると計画倒れになりかねず、限界を感じたりして、かえって大学が嫌になってしまうこともあるのではないか、ということです。「まずは自分のペースを見つけることが先決」といわれています。

 どのように工夫して学んでこられたかを伺いました。履修登録のときには、次のことに心がけられたそうです。
(1)まずテキスト科目とスクーリング科目の比率を6:4もしくは7:3にする。
(2)学期中にレポートを提出しなければならない科目は全体の6割以下にするよう努める(スクーリング科目の場合は最終試験のみの科目が多い)。
(3)科目修得試験を試験方式でする科目の比率を4割か、3割にする。

 最初は無理をしないように学習計画を立て、自分のやり方やペースを掴みながら、少しずつ履修科目を増やしていくといったやり方をされたとのことです。自分のやり方やペースがわかってくれば、履修科目数を増やしてもこなすことができるようになるといわれていました。

 橋爪さんのお話を伺って、人生を歩むペースは人それぞれなのだろうと思いました。自己を知ることは決して易しいことではありませんが、自分のペースを知ることも自己を知ることの一つなのではないでしょうか。
 これからもご自分のペースで、しかし確実に前に進むように頑張ってくださいね。
 ご卒業おめでとう!

2008年3月26日

学芸員資格取得を希望される科目等履修生へのご案内

秋吉正博

 本学で定める学芸員資格取得のための科目が、2008年度より教育訓練給付金制度の教育訓練としての指定を受けることとなりました。案内はeLY内の「大学からのお知らせ」に掲載されますが、課程ブログでもご紹介します。

教育訓練給付金を受けて学芸員資格の取得を希望される科目等履修生へ

 本学で定める学芸員資格取得のための科目が、2008年度より教育訓練給付金制度の教育訓練としての指定を受けることとなりました。

1.制度の概要
 本学で定める学芸員資格取得は、雇用保険法第60条の2に規定する教育訓練給付金の教育訓練として指定されることとなったため、支給要件を満たし、本学の一定の条件を満たした方は申請することにより、公共職業安定所より教育訓練給付金を受給することができます。

2.教育訓練給付金の支給要件
●雇用保険の一般被保険者
 受講開始日(例えば、2008年春学期入学生の場合は2008年4月1日)において、雇用保険の一般被保険者である方のうち、支給要件期間が3年以上ある方。
●雇用保険の一般被保険者であった方
 受講開始日において一般被保険者でない方のうち、一般被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内であり、かつ支給要件期間が3年以上ある方。

※ 詳細は以下をご参照の上、
http://www.kyufu.javada.or.jp/kensaku/T_M_shikyu
ご不明な点は住居所を管轄するハローワークにお問い合わせ下さい。

3.対象者
 教育訓練給付金の支給要件を満たす方が、本学で定める学芸員資格取得のための科目を履修して一定の条件を満たした場合、教育訓練経費(入学金、学費、教科書代)の20%に相当する額(上限10万円)が支給されます。

※ 本学で定める学芸員資格取得のための科目については、人間開発教育課程ホームページを参照して下さい。

 学芸員資格は四年制大学を卒業して学位を取得することが資格取得の要件の一つとされているため、本学で定める学芸員資格のための科目の全単位を1年で修得した科目等履修生に限ります。

4.留意事項
 実習以外のすべての学芸員資格取得の科目を履修して単位を修得した後、実習を履修する必要があるため、履修計画を立てる際に注意して下さい。
 本学は年度を春・秋の半期で分けて履修を完結させるセメスター制をとっておりますが、博物館は各年度で事業計画を立てていることに注意が必要です。各博物館のおおよその傾向として、本学の春学期(4月~9月)の後半にあたる7~8月ごろに実習期間を設け、前年度末~春学期初めの時期に実習生を募集しているところが多く、秋学期(10月~3月)にあたる時期に実習生の受け入れをしている館は少ないようです。給付金を希望する方は、そのことを予め念頭に置いて履修計画を立てて下さい。

※ 事務手続きなどの詳細は、学生支援センター(TEL:045-410-0515 e-Mail:u-info@yashima.ac.jp)までご相談下さい。

2008年3月25日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(16)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、逆境の中にあっても努力を積み重ねられ、この3月に卒業される綿貫雅博さん(2006年春学期入学)をご紹介いたします。

 綿貫さんは、バブル期の頃は広告代理店に勤めていらしたそうですが、クライアントに不動産関係が多かったため、バブル崩壊後に経営が悪化して退職されたとのことです。若い頃に通信制短大を卒業されていたので、その後アルバイトをしながら社会保険労務士の資格を取得されました。

 その資格を生かして保険会社などの採用試験を受け、採用にはなったそうなのですが、50歳代という年齢と実務経験が無いことなどを理由に、希望する職務とは程遠い飛び込み営業のような仕事にまわされ、とても就職する気持ちになれなかったとのことです。さりとて独立開業も準備資金やリスクを考えると実行する気になれず、その上、離婚されたりして落ち着かない生活を続けていらしたそうです。

 そのような折、始めたばかりのインターネットで八洲学園大学を知り、入学を決意されたそうです。学士になることは若い頃から一つの目標であったとのことですので。
 ですから、当初は、とりたてて学んでみたい科目や資格取得に興味があったわけではなかったと、本音をもらしてくださいました。生涯学習については、高齢者が行うもので、ご自分とはあまり関係のないものというイメージを持っていらしたとのことです。

 ところが、学習を進めるうちに色々と興味が沸いてくるようになったそうです。具体的には、ご自分の置かれている状況が客観的にわかってきたこと、社労士の資格を活かすためには、キャリア不足を学習によって補う必要があること、関連する情報収集を続けるべきであること、リベンジしようとする者に対しての政策がとられていることを知ったこと、などをあげられました。そして、「決して諦める必要はないと考えるようになり、勇気付けられました」といわれていました。もちろん、現在の社会構造が必ずしもよいというわけではない、と付け加えられましたが。

 さらに、「生涯学習は、流動化する現代社会では、私を例にとるまでもなく、リベンジを志す者や第一線で活躍している者にとって、生活していく上で必要なものであり、学問分野でみても、学習の進め方や情報収集法を効率的、体系的に学ぶためにも大変重要な分野であると思います」「価値観が多様化する中で、生きがいの発見や自己実現を目指した生き方を考えさせてくれ、そのような意味でも今まさに社会が直面していることがテーマになっていると思います」とおっしゃってくださいました。

 現在は、ご自宅近くの大きな工場で夜勤のアルバイトをしていらっしゃるそうですが、そこには職を失い、正規社員採用を諦め、アルバイトで生計をたてている50代の同僚が多くいらっしゃるとのことです。その大半は酒に溺れ、パソコンにはまっているような生活を続けているそうです。さらに、ロストジェネレーションといわれる30歳前後の日払いの派遣社員も毎日大勢くるそうですが、その人たちの多くは社会問題や時事問題に関心がなく、異性にも興味をもてない、目的のない無気力な若者だそうです。

 そのようなところにも、生涯学習で学ぶ内容にはとても実感がもてたといわれています。「彼らにも折りにふれ生涯学習を勧めているのですが、個人の努力では限りがあります。社会全体が活力を取り戻すためにも、早急に生涯学習の考え方を広く社会に理解・浸透させる必要があると感じられます。政府の施策、行政、地域、企業などの努力を期待したいと思います」と力を込めて述べられていました。

 八洲学園大学については、システムがとてもすばらしい、といわれています。通信教育を過去に体験されていますので、仕事を抱えてのスクーリングへの出席が大きな負担になること、仲間とのコミュニケーションが取り難いことなどを指摘され、それに対して本学のシステムではそのような問題をクリアしており、苦痛どころかとても楽しく学ぶことができるということです。仕事以外にチャンネルがもてたこと、レポートを苦労しながらも完成させる充実感を味わうことができたこと、図書館司書資格を取得できたことなども大きな成果であったといわれていました。
 「今後しばらくは社労士関連の勉強をし直したいと考えていますが、機会があれば、また八洲学園大学で学びたい」とおっしゃってくださいました。大学院が開設されれば、ぜひ入学したいともいわれています。

 綿貫さんは想像を超えるご苦労をなさりながらも、本学で何かを掴んでくださいました。そして、ご自身の将来に光を見出してくださいました。おそらく、学ぶことはご自分との闘いでもあったと思います。この度、綿貫さんは本学を卒業されますが、頭が下がりますし、私どもこそが勇気づけられます。
 卒業証書は綿貫さんの人生の勲章です。これからも一つ一つご自分の目標を達成するよう努力してくださいね。努力することにこそ価値があると思います。
 こころから、おめでとう、と申し上げたいと思います。

2008年3月23日

「特別研究」の履修について

浅井経子

 人間開発教育課程で、平成20年春学期から「特別研究」(専門科目、T科目)を新設することにつきましては、既にお知らせしたとおりです。
 「特別研究」を履修するにあたっては、次のことにご留意ください。

 この科目を設置した趣旨は、卒業後に再入学して学びたい、卒業しないで長期間にわたって本学で学びたいという学生さんからのご要望に応えようというものです。したがって、指導を受けたい教員のもとで、長く、深く勉学・研究したいという場合には、正科生、科目等履修生の別を問わず何回でも履修登録が可能です。

 

 しかし、卒業に必要な124単位に数える場合には、最大8単位までとします。また、「特別研究」に登録できるのは毎学期2科目までとします。(平成20年3月19日、教授会決定。)
 いいかえれば、毎学期2名の先生までしか就けないということです。

 以上のような「特別研究」の趣旨と履修ルールをよく理解した上で、どうぞこのような科目も積極的に活用し、勉学をさらに深めていってください。

平成20年春学期科目名
秋 吉 :特別研究(日本文化史研究1)
浅 井 :特別研究(社会教育・生涯学習研究1)
石 田 :特別研究(日本語文法研究1)
篠 崎 :特別研究(学習成果を生かす社会システム研究1)
田 井 :特別研究(生活・地域・学習研究1)
高 鷲 :特別研究(図書館学1)
沼 倉 :特別研究(企業倫理と企業統治1)
塙   :特別研究(福祉国家と日米経済1)
山本 格:特別研究(温暖化及び気候リスクに関する基礎的研究1)
山本恒夫:特別研究(生涯学習支援研究1)

科目名は20年春学期が「○○1」ですが、秋学期は「○○2」となり、21年春学期以降、「○○3」、「○○4」・・・となっていきますので、継続して履修可能です。また、どこから(どこの番号から)履修しても構いません。

2008年3月20日

履修登録に関する注意について(平成19年度までに入学した在学生のみ対象)

人間開発教育課程長 山本 恒夫

 いよいよ春学期のスタートを目前に控えて、在学生の皆さんは新たな気持ちで勉学への決意を固め、本学での履修の計画を練っているところと思います。
 今回は、平成19年度までに入学された在学生の方々のみに関わる、履修登録上の注意事項を2点ほどお知らせいたしますので、よくお読みになって、今後の履修計画にお役立てください。

(1) 「社会教育主事資格」を取得する学生は、履修規程「別表第3 社会教育主事」をご覧のうえ、履修してください。特に、上から3段目にある「社会教育演習・社会教育実習・社会教育課題研究」のグループには6科目(12単位)があり、ここから2科目(4単位)を選択していただきますが、「社会教育課題研究1・2」については、必ずセットで履修しなければなりません。また「社会教育課題研究1」と「社会教育課題研究2」を同時履修することはできませんので、ご注意下さい。なお、同別表を含め「履修規程」は本学「学生支援センター」ウェブサイトよりPDFファイルにてご参照いただけます。

(2) 平成20年度春学期より新科目が開講されます。新科目のうち、平成19年度までの科目と同一科目として読み替える科目がありますが、履修することは可能です。ただし、既に旧の科目として単位修得をされている場合は、新科目を履修しても単位として認められませんのでご注意ください。なお、読み替えの科目については、履修シミュレーションの「備考」欄、あるいは「人間開発教育課程webサイト」内にあります、「新旧カリキュラム対応表」にて読み替え科目をご覧いただけますので、こちらをご参照してください。

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(15)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、我が国で初めて(おそらく世界初?)のバーチャル学祭を成功させた畑井和恵さん(2004年秋学期入学)をご紹介いたします。

 

 畑井さんは、防火扉や防音扉等特殊な扉のメーカーにお勤めです。
 昨年は八洲学園大学祭の実行委員長として活躍されましたが、「博物館実習でお世話になった博物館での活動がとても楽しく、ためにもなったので、次はボランティア活動にチャレンジしてみたい」といわれている行動派の学生さんです。

 八洲学園大学に入学されたのは、生産管理部門に配属されたときに、課長さんによるOJT以外には特に教育を受ける機会がなく、やり方を工夫するようにと言われてもセオリーは知らず、どうしてよいかわからず・・・仕事に生かせる知識と技術をしっかり勉強したいとお考えになったからだそうです。また、せっかく大学で学ぶのですから、以前卒業した大学では諦めた学芸員資格を取得したいとも考えられたようです。
 再び異動があり、生産管理部門から外れたので、現在はむしろ新たな知識を身につけたり、自分で調べたりすることを純粋に楽しんでいらっしゃるとのことで、これまで自分が畑違いだと思っていたことの勉強にも今後は積極的に取り組んでいきたいといわれています。

 八洲学園大学人間開発教育課程で学んでみて、特に日本語関係の科目は、お仕事の上で文章を書くときにとても役に立っているそうです。その他の科目でも、先生方の講義内容に触発されて意識が変わり、新しい視点から仕事に取り組むことができるようになったといわれております。
 八洲学園大学の魅力として、多彩な講師陣、その先生方との距離の近さ・親密さ、年齢や職業や居住地等がさまざまな学生の存在をあげてくださいました。「会社だけの付き合いでは決して得られない刺激を、多くの学生さん仲間からいただいています」と述べていらっしゃいました。

 働きながら学ぶ上で最も大事なことは、“家族の理解と支え”といわれています。畑井さんは日頃から人とのつながりをとても大切にされ、お仲間や他の学生さんへの配慮が行き届いていますが、その一言で理由がわかったような気がいたしました。きっと暖かなご家族に育てられたからなのでしょう。

 仕事しながら学ぶ上で工夫していることとしては、通勤時間をうまく利用することを第一にあげられました。往復三時間の通勤のうち、二時間近くが電車の中とのことで、教科書を読むのは電車と決めているそうです。また、レポートは必ず印刷し、その手直しはやはり電車の中、さらには構想を練るのも電車の中とのことです。思いついたことは携帯にメモして自分宛にメールしておくそうです。そうするとそのままデータとして利用できますと、忙しい中でのレポート作成法を教えてくださいました。

 週末スクーリングは集中して勉強でき、また登校する学生さんと交流できるのでとても楽しいといわれています。ただし、仕事が忙しくなりそうな時期には週末スクーリングの履修を避けるようにしているそうです。畑井さん曰く、
 「やはり仕事が最優先なので、仕事に無理が来ないように予定を組むのがコツだと思います。」 通常スクーリングについては、19時に職場を出て大学へ行けば間に合う7限の科目を履修するようにし、授業のある曜日でもある程度の残業はできるように余裕を持つようにしているとのことです。

 社会人学生がほとんどを占めている本学ですが、皆、畑井さんのようにいろいろ工夫して学んでいらっしゃるのですね。
 実は、学生さんに喜ばれている再配信併用授業の立役者は畑井さんでした。ライブ配信によるメディア・スクーリングのよさはこのシリーズにご登場いただいた多くの学生さんがご指摘くださっています。しかしその反面、仕事をもっている社会人学生にとって日中のライブ配信授業は履修したくても履修できないというデメリットをかかえておりました。
 「これでは履修できない」という学生さんたちの不満、焦り、不安の声をうまく取りまとめ、私ども教員に伝えてくださいました。そのような学生さんの生の声が教授会を動かし、再配信併用授業という社会人に優しいシステムを実現させたのです。

 行動的であり、しかも統率力や協調性をおもちの畑井さんは、一方で「支払った授業料に見合うだけのものは取り返したい」といわれる、知識欲旺盛な学生さんでもあります。畑井さんがいらっしゃらなければ、本学の改革はもっと遅れていたかも知れません。これからも、学内外でますますご活躍いただきたいと思います。

2008年3月19日

短期カレッジ「仕事に活かすコミュニケーション・スキル」講座を終わって

人材開発教育論グループ
沼倉佑栄

 人材グループとして初めての短期カレッジ講座開講に挑戦しました。予想をお超えた多くの方々に参加いただきありがとうございました。早速ながら、今回の短期カレッジの講座の感想を紹介します。

 目的は自分の実体験から仕事上コミュニケーションの重要性を嫌と言うほど経験したからであり、また自分が担当しているマネージメント概論の内容からも、その大半が、コミュニケーションに基づいていていることを改めて再確認したからです。気持ちよく仕事ができる、仕事が楽しいのは、ひとえに職場内の上下のコミュニケーション、同僚、仲間同士、関連部門、お客様、取引先などにおけるコミュニケーションが上手く行っているときです。おそらく学校や、家庭においても同様と思います。そのためにはコミュニケーション・スキルを向上させることが重要ですが、これが一長一短ではいかない代物です。何故ならご承知のごとく全てのケース、場面に当てはめた応用例、対応策は天文学的な数になってしまうからです。

 そこで、基本や基礎のしかもそれも代表的なスキルを紹介し、コミュニケーション・スキルの向上に役立てればとの思いからこの講座を開設することにしました。何せ、初の試みなのでわくわく、どきどきでした。幸いにして受講者の皆さんの積極的な参加や、教員の参加もあって充実した講座になったのではないかと自負しています。受講生の方々から「面白かった」、「役に立った」などの激励のお言葉も頂戴でき、いささかほっとしています。

 関係者の賛同を得られれば、通常の授業科目では実施できない講座を「短期カレッジ」としてこれからも可能な限り開講して行きたいと考えています。たとえば、今まさに旬の話題、課題である省エネ、環境や資源問題について、あるいは 日々刻々変化するグローバル化した経済における、個人の投資、資産や身近な税の問題など喫緊の課題も取り入れたカッレジを開設し、通常の授業とあいまっての相乗効果を発揮できれば幸いだと思っています。人材グループの今後にご期待ください。(写真は第1日目の教室風景です)

 
tanki_kyoshitsu.jpg

2008年3月16日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(14)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、地域で幅広く活動をされている竹井斎さん(2006年春学期入学)をご紹介いたします。

 竹井さんは、IT関連のお仕事に従事されています。現在51歳とのことですので、まさに働き盛りといえるのかも知れません。
 ところが、それにも拘わらず、地域のまちづくりや環境NPOなどの市民活動に関わっていらっしゃいまして、幅広くご活躍です。お住まいの地域では、広報紙にも登場するちょっとした有名人(?)です。ご自身の経験に照らして、「『まちづくりはひとづくり』と言われ、『みんなが育っていく』ことが大切です」と生涯学習の重要性を強調されております。

 本学には、地域活動や市民活動に取り組んでいる学生さんがたくさんいらっしゃいますので、活動を進める上でのコツを教えていただきました。
 市民活動ではとかく実践力が求められがちですが、同時に「何に取り組むか」「どうやって進めるか」などを考えることもとても大切である、ということです。まさに企画力、マネジメント力が重要ということなのかも知れません。

 そのようなところでも学ぶことの持つ意味は非常に大きいと考えられているとのことで、この“育つ”“学び”について、もっときちんと勉強しようと思ったのが八洲学園大学に入学した理由とのことです。

 生涯学習学部人間開発教育課程で学んでみて、
 「生涯学習の基礎から方法論まで、幅広く学ぶことができ、日々の活動の中で感じていたことが、『なるほど、そういう意味合いを持つのか』と理論的に整理されたように思います」 「本学で学んだことが、様々な学びの機会を企画運営する上で、特に、世代別の学習のあり方などを考えるときに、受講生の特性に応じた組み立てを検討するときに役立っていると感じます」
といわれています。本学の教育内容が、竹井さんの活動に多少なりとも役立っているとすれば、とても嬉しく思います。

 日中はお仕事がおありになりますのでテキスト科目の履修が多いそうですが、再配信授業が始まってからは、スクーリング履修が取りやすくなり、助かっているといわれていました。
 学習は課題等の提出前に集中しがちとのことですが、日頃から、学んでいるテーマに関連する新聞、雑誌等の記事を見かけると、丁寧に読むよう心掛けていらっしゃるということです。ときには切り抜きをすることもあるそうです。

 「今後も、『学びつつ生きる、生きつつ学ぶ』をモットーに、学びと実践にバランスよく取り組んでいけたら良いなと考えています」と語ってくださいました。

 竹井さんは神奈川県にお住まいですので、入学式などの行事には駆けつけてくださいます。ここだけの話ですが、地元でのご活躍ぶりはうかがっていたのですが、お仕事のお話をされることはなかったので(少なくとも記憶にはないのですが)、大地主の旦那衆のお一人なのかと思っておりました(笑)。お仕事をこなしながら、地域でさまざまな活動をされ、その上大学で学ばれているのですから、改めてすごい学生さんがいらっしゃるのだなぁ、と感じ入りました。

 これからも地域のため、広く社会のためにご活躍くださいますよう。応援しております!

2008年3月10日

ヒューマンeラーニング交流会のご案内

ヒューマンeラーニング・プロジェクトチーム
田井優子

 来る3月22日(土)、ヒューマンeラーニングの交流会を開催いたします。専任の先生方はもとより非常勤の先生方にもお声をかけておりますので、課程の別にかかわらず、お時間のある方は奮ってご参加ください。来校でもライブ配信でも参加は可能です。

○日時:平成20(2008)年3月22日(土)12:30~13:20

○場所:本学4A教室

○ライブ配信:あり

○参加方法

・大学の教室にお出でになる場合

出欠はとっておりません。また、時間内は出入り自由ですので、当日のご都合がつきましたらどうぞお気軽にご参加ください。

・ライブ配信で参加される場合

eLyにログイン後、画面中央にある「科目検索」で「ヒューマン」と検索すると教室が表示されます。

※当日、eLyシステムのロビーでは、上記のように時間帯が表示されませんが、12:30から13:20の間は自由に入室できます。

【ヒューマンeラーニングとは】

 本学の学生、教職員が「ヒューマン・プラットホーム」にきて、対面交流・情報交換をするeラーニングの仕組みです。人間開発教育課程では、eラーニングにあってはヒューマン・ファクターも取り入れた支援が重要と考え、さまざまなかたちで取り組んでいます。

 ヒューマンeラーニングについてのご質問、ご意見は「ヒューマンeラーニング・プロジェクト」教室の質問欄までお願いいたします。

2008年3月 9日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(13)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、今年3月に卒業され、熊本大学大学院社会文化科学研究科修士(博士前期)課程教授システム学専攻への進学が決まったYさん(2004年春学期入学)をご紹介いたします。

 同大学院教授システム学専攻は、eラーニングのインストラクショナル・デザイン研究では最先端を行く大学院です。Yさんはこの度、見事、社会人特別選抜で合格されました。
 大学院での研究テーマは、インストラクショナル・デザインを基礎に、学習継続を可能にするeラーニングの方法について、ということです。また、eラーニングは企業内教育にも広く活用されていますので、お勤めの会社の人材育成にも是非活用したいと抱負を語ってくださいました。

 地方在住のYさんにとって、インターネットだけで卒業できることが、八洲学園大学の最大の魅力であったそうです。はじめは、本当に卒業できるのだろうかと半信半疑だったようですが、実際に卒業が見えている今、社会人学生であってもインターネットだけで卒業可能なことが実証できたのではないか、といわれています。

 Yさんが本格的に体験した初めてのeラーニングが、八洲学園大学のメディアスクーリングであったとのことですが、eラーニングの楽しさを知り、その可能性に触れることができ、「極めて恵まれていることだと思っています」と語ってくださいました。「もしも、巷でささやかれる“やってがっかりeラーニング”に出会ってしまっていたら、私の大学院進学もなかったように思います」と。
 (このYさんのお言葉は、八洲学園大学の一教員として、感無量です。いろいろなことがありましたがやってきてよかった、とつくづく思います。)

 八洲学園大学のメディアスクーリングについて、eラーニングでよく用いられるオンデマンドビデオでは、到底成し得ない効果をもたらすものと、Yさんは評価されています。特に、通信教育でよく指摘される孤独感に対しては、掲示板やSNSなどによっても緩和されるとはいうものの、メディアスクーリングではリアルタイムのコミュニケーションで一緒に学ぶ仲間の存在を実感でき、それが与える影響は大きいといわれております。
 ちなみに、Yさんが教授法に対して関心を持つようになった発端もメディアスクーリングとのことです。あたかも対面授業であるかのようなメディアスクーリングですが、実際には対面していないので、一歩引いて授業そのものを観察することもできるそうです。授業を受けながら、先生方の教授法について、「これは巧い」とか「ここは、こうしたほうが解りやすそうだ」など、思いを巡らせていらしたとのことです。
 (本学にはYさんのような優秀な学生さんが冷静に授業を評価していますので、私ども教員もうかうかできません。常に研究に励み、教育水準をアップしていかねばなりません。)

 次に、八洲学園大学で学んで役立ったことをうかがってみました。
 生涯学習学を学ばれ、ご自身が生涯学習を実践することになり、部下の方々にもそれを折にふれて伝えるようになったことが、ご自身にとっての大きな成長の一つであったといわれています。
 各科目それぞれで得るものがあったとのことですが、それがある時、突然輝きだす喜びを知ったことも嬉しかったこと、といわれています。単独で輝くものもあれば、複数のものがそれぞれに関連して輝きだすこともあるそうです。

 大学院の面接試験での研究計画のプレゼンでは(受験票が送られてきてはじめてそれをお知りになったとのことです!プレゼンのご経験は皆無で、さすがに焦られたとのことですが)、4年前に履修した西田先生の「プレゼンテーションスキル演習」を思い出しながら資料を作成し、試験に臨まれたそうです。また、メディアスクーリングで先生方が作られたパワーポイント資料の構成なども参考にされたそうです。

 お仕事をしながら学ぶ上で工夫したことについては、特別なことはしなかったといわれています。多くの社会人学生がそうしているように、週末や連休などに集中して学習するようにしたとのことです。
 4年間で必要な卒業単位を取得するために、1学期に1科目は毎週型のメディアスクーリングを履修したそうですが、それが功を奏し、入学から卒業にいたるまでの長丁場においても、孤独感を緩和することができたのではないか、と4年間を振り返られました。学生と先生が一緒に対話できるメディアスクーリングだからこそですね、といわれていました。

 ご自身が本学を卒業し大学院に進むことで、「在学生の方の学習の励みになれば幸いなことですし、また、入学することを迷っている方々の背中を押すことができるのであれば、とても嬉しいことだと思います」とおっしゃってくださいました。
 「多くの人が“やってよかったeラーニング”といってくれるeラーニング」を目指して、これからはご研究に携わってくださるということですから、私どもにとりましてもこころ強い限りです。
 卒業されても互いに協力し合っていきたいものですね。頑張ってくださいね。
 なお、Yさんは、山本恒夫先生のご指導のもとで卒論をまとめられたということです。

2008年3月 8日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(12)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、今年の3月に本学を卒業されるUさん(2004年春学期入学)をご紹介いたします。

 現在、雪国の図書館で郷土資料の整理をされているUさんは、大学進学の夢をどうしてもあきらめられなかった、といわれておりました。

 高校卒業後、専門学校に1年間通学し、その後、民間会社で仕事をされ、大学進学を一時はあきらめたそうですが、結婚し子育てをしているうちに大学へ行きたいという気持ちが再燃したとのことです。 しかし、家庭を犠牲にすることはできませんので、通信制大学を検討されたそうです。とはいえ、子育てをしながら学ぶことは家庭に無理を生じさせ、「長続きしない」「中途半端になる」「スクーリングは無理」ということがハードルとなり、半ばあきらめていた、といわれました。そのようなとき、ご長男の大学受験をきっかけにインターネット上に現れた「八洲学園大学」が、すべてのハードルを取り払ってくれた、ということです。

 人間開発教育課程で学んだことで、お仕事に役立っていることを伺いましたところ、「図書館学で学んだすべてのことは、今リアルタイムで生かされています」「読み聞かせボランティアに出かける際も、子どもへの読書の重要さを認識しながら楽しむことができます」といわれています。

 Uさんは、図書館で、新しい資料ばかりでなく、十進分類法の導入前後のものも整理していらっしゃるそうです。「資料整理の基礎を理解しないまま仕事を進めてしまうと、将来、資料の構築に弊害がおき、後世の人にとって使えないものを残してしまう、あるいは再度整理し直しということになりかねない」と考えられています。

 八洲学園大学の魅力として、1)誰でもいつでも学習ができる、2)学生同士のコミュニケーションがとれることはもちろんのこと、先生方とも交流ができる、3)学習を通していろいろな人とつながりができる、といったことをあげてくださいました。

 お仕事をしながら学び続けることは苦労を伴いますが、「時間をうまくやりくりすることがとても大切」といわれています。カレンダーには家庭の予定プラス自分の学習予定を入れ、レポートの締め切りが近づくとお子さまと一緒に勉強されたそうです。

 「とかく通信教育は孤独になりやすいですが、同じ大学で学ぶ多くの方たちと共にサークルに参加したり掲示板で意見を交わしたり・・励ましてもらうことが多かった」といわれるUさんが最も大切にしてきたことは、“かかわる”ということだそうです。“地域とのかかわり”“PTA活動でのかかわり”“生活体験・子どもとのかかわり”などをあげてくださいました。

 「今まで学習した科目すべてが、参考になることばかりでした」といわれるUさんにこころをこめて「ご卒業おめでとう。頑張りましたね」と申し上げたいと思います。ちなみに、Uさんは卒業後も本学に在籍していたいといわれております。嬉しいことです。 

 

2008年3月 6日

ヒューマンeラーニング・新宿からの配信実験のご報告

ヒューマンeラーニング・プロジェクト・チーム 篠崎明子


 2月23日(土)に、八洲学園高等学校新宿校舎にて、ヒューマンeラーニングの配信実験が行われました。その様子と結果をご報告いたします。

 今回の配信実験の目的は、学外に一時的に開設したプラットホームで模擬授業を行い、それを簡易な機材でライブ配信することができるかどうかを確認することでした。

 先日このblogで実験参加者を募集いたしましたところ、年度末の慌ただしい時期、しかも試験期間中であったにも関わらず、新宿会場では4名、eLyを通じて自宅等から5名の学生さんがご参加下さいました。

 新宿会場にはタブレットPCと内蔵マイク付きUSBカメラ、持ち運びが容易なスクリーンとプロジェクターが用意されました。タブレットPCとUSBカメラで配信を行い、教員が見ている画面をプロジェクターでスクリーンに映します。

DSCF0007.jpg

 配信を開始したところ、参加者の皆さんからすぐに「カメラ画像がいつもよりも綺麗」「普段よりもカメラ画像の動きが細かい」「音声もはっきりしている」等々の声が寄せられ、非常に盛り上がりました。

 配信実験では、模擬授業「ショート・セミナー 新カリキュラム体験版<ミニ講義>」が行われました。内容の大きく異なる3つの科目の講義を20分ずつ行い、その後ミニ講義の感想や新カリキュラムへの期待などについて意見交換が行われました。

 意見交換の際には少し音声が聞き取りにくくなったり、カメラを動かしたために画像が乱れたりしましたが、おおむね配信状態は良かったようです。

DSCF0018.jpg

DSCF0022.jpg

DSCF0028.jpg


 模擬授業の中での意見交換や、その後の交流会およびアンケートでは、

「このような学外からの配信を各地でやってほしい」

「たくさんの授業や、学園祭、学生の発表等に活用してほしい」

という意見が寄せられました。

 二カ所から同時に配信し、両方が一つの教室のように感じられるようになるとよい、という意見もありました。

 また、今回模擬授業の中で行ったミニ講義のように、授業の一部を取り出したような形での授業紹介を他の科目でもしてほしいという声もあがりました(これにつきましては、現在一部の科目について準備をすすめております)。

 今後、今回の実験のような学外のプラットホームからのライブ配信を本格的に展開していくべく、検討を進めたいと考えております。

 実験にご参加下さいました皆様、ご協力ありがとうございました。

 また、今回の実験は八洲学園高等学校様をはじめ、関係各所のご協力あっての成功であると思います。心より感謝いたします。

2008年3月 5日

大詰めの教育振興基本計画審議 ― 第12・13回中教審教育振興基本計画特別部会から

山本恒夫

 先に第11回(12月27日)の教育振興基本計画特別部会のことはお伝えしましたが、その後、第12回(2月8日)、第13回(2月29日)が開かれ、答申素案も示されて、教育振興基本計画審議も大詰めを迎えました。

 第12回教育振興基本計画特別部会では、答申の柱立ての最後の議論が行われ、第13回では、それを受けて初めて答申素案が出されました。答申というと、大臣の諮問に応え、行政の在り方や政策提言を行うのが普通ですが、この教育振興基本計画についての答申は、閣議決定され、政府として教育計画を遂行するために使われるもので、普通の答申とは性格が違います。部会長の三村・新日鉄会長は、この答申がそのまま閣議決定されるように、しっかり作りたいといっていました。
 答申素案では、生涯学習社会の実現を目指すということに関わる事項が目立ちます。生涯学習社会という言葉はそうひんぱんには出てきませんが、内容を見るとそうであることがわかります。2月19日の中教審総会で、答申「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」が出されました。(19日の総会は、大学の運営委員会があって欠席したため、ブログでの報告をしていません。)その答申も反映されています。
 第12回では、安西裕一郎(慶応大学塾長)・郷通子(お茶大学長)・金子元久(東大教育学部長)・木村孟(大学評価・学位授与機構長)『教育振興基本計画の在り方について― 「大学教育の転換と革新」を可能とするために ―(「大学教育の転換と革新(2025年に向けた展望)」)』が提出され、報道でも話題になりましたが、第13回でも、再度、大学への公的財政支出増額を求める発言がありました。
 なお、答申素案では、重点事項に「キャリア教育・職業教育の充実と生涯を通じた学び直しの機会の充実」が加えられました。その中には、「生涯を通じて大学等で学べる環境づくり」という項目もあります。
 人間開発教育課程では、20年春学期から「特別研究」を新設し、何年でも大学にいられるようにしましたから、差詰めその最先端を行っているということになるのでしょうか。

2008年3月 4日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(11)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、開発・プロモーション業務等のご経験を生かして60歳にて起業にチャレンジされている小西甫正さん(2007年秋学期入学科目等履修生)をご紹介いたします。

 小西さんは、広告会社でTVCMや広告キャンペーンを制作するクリエイティブ業務を担当されたあと、博覧会、植物公園、アート事業、商業施設、地域振興、イベント等の開発・プロモーションのお仕事をされてきた経験豊かな学生さんです。
 今までの仕事は「遊びが仕事、仕事が遊び」で、「仕事・遊び・学習」が常に同じ土俵の上だったので、幸せだったといわれています。
 現在60歳で、再雇用の道もあったとのことですが、今までの経験を活かした仕事をもっとしたいと思い、一念発起して起業を志し、昨年秋に退社されたそうです。
 地域おこしのコンサルを行う個人事務所「OEN Partners」の立上げ準備中で、ホームページとDMが完成した時点で立ち上げになるとのことですから、きっと間もなくのことでしょう。

 そればかりではありません。「二足のワラジを履く」予定といわれています。地域おこしのコンサルの仕事のほかに、子どものためのアートスクールをお友達と3人で始める予定とのことです。Bunkamura(東京・渋谷)の元アート・ディレクターが中心となり、造形大学の先生が講師を、小西さんが事務方を担当する予定とのことです。ただし、実現するのはもう少し先になるでしょう、と語られています。

 「21世紀のビジネスのテーマは『遊び』だと思っています」「今後も『遊び心』を忘れず に仕事に取り組んでいきたいと思っています」と語られる小西さんの希望に満ちたお顔は、青年そのものです。

 八洲学園大学に入学した目的は学芸員資格を取得するためで、これまでにも利根川の治水・利水の博物館をつくる仕事に関わったり、博覧会のパビリオンをつくったりしてこられたとのことです。しかし、きちんと博物館学の勉強をしたことがなかったため、この機会にぜひ 勉強してみようと思ったからだそうです。学芸員資格を取得するために学んでいることは、これからの仕事に必ず役に立つと確信されているとのことです。

 八洲学園大学で学んでみて、「何十年ぶりかの勉強だったのですが、とても新鮮に感じました」といわれています。もっとも、入学当初は、教科書をひろげただけで、すぐ眠くなってしまったそうです。ところが、教科書を何回か読んでいくうちに、共感できることがいっぱい書かれていることが実感できた、と嬉しそうにいわれています。

 八洲学園大学では自分のペースで勉強できるので、働いている人にも、リタイヤしていろいろ計画を持っている人にも適しているとのことです。ただし、テキスト科目の場合、一般の大学のように「出席していれば何とかなる」という面の「出席していれば」の部分がないので、かなり本気になってしまうそうです。

 八洲学園大学から、3棟のオフィスタワー「クイーンズスクエア横浜」がよく見えます。窓越しに見える夜景の美しさは“ロマンチック横浜”そのものです。なんと(!)、「クイーンズスクエア横浜」の街区のソフト開発を手がけた人こそが小西さんでした。また、福井県勝山市エコミュージアム構想を手がけられ、その計画をまとめた冊子は学校の副読本として活用されているとのことです。
 小西さんは「これから、リタイヤをする人が増えてきますが、我々の世代は、知識を身につけるのが好きなので、おおいに勉強してもらいたいものです」といわれる頼もしい団塊の世代のお一人です。

 八洲学園大学からみた「クイーンズスクエア横浜」方面の夜景です。

sample1.jpg

sample2.jpg

2008年3月 1日

人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(10)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は音声訳のボランティア活動歴5年のMさん(2006年春学期入学)をご紹介いたします。

 Mさんは家事が苦手(!)といわれる“専業主婦”とのことですが、町の広報に掲載された「朗読者養成初級講座」を受講したことを契機に、5年前から音声訳ボランティア活動に取り組まれています。

 講座終了後、視覚障害者へ向けての広報の音声訳が始まり、暫くしてNPO団体に所属されたとのことですが、その団体には専門書の音声訳の依頼も多いので、いつの日か専門書に挑戦するのが夢とのことです。音声訳の世界では、5年間ぐらいの経験ではまだまだ研修生のようです。

 音声訳については私どもにはあまり馴染みがありませんので、どのようなところに苦労するのかをうかがってみました。

 音声訳の難しいところは、適切なアクセントで読むことはもとより、図・表・写真・絵を分かり易く視覚障害者に伝えることで、古典や医療などの専門書の場合にはルビを調査することからはじまり大変な作業になるそうです。

 どこの外国語なのか、Mさんにはサッパリ見当もつかない文献を読んでいる先輩、「テープ録音はもうなくなります」と70歳を過ぎてからパソコンを使っての録音を始め、80歳を目前にして現在も活躍している先輩もいらっしゃるとのことで、そのような方々との交流はとても良い刺激になるといわれています。

 そのような素晴らしい活動に取り組まれているMさんですが、八洲学園大学に入学された動機は、なんと「何の取り得もない自分なので自信をもちたいと思ったから」ということです。また、「学んだことを音声訳に役立てたいとも考えた」ともいわれています。

 それでは、八洲学園大学の教育で、どのようなところが音声訳に役立ったかをうかがいましたら、直接役立っているのは「日本語学概論」の科目だそうです。例えばということで、仲間が「(ぞ)と(ど)を区別して、発音できない」と言うので、テキストにあった「舌の位置が違う」ということなどを伝えたら、区別して発音できるようになり感謝されたという具体例をあげてくださいました。「科学的に分かることは素晴らしいと思いました」といわれています。もちろん、八洲学園大学で学んだ科目で一番面白かったのは「日本語学概論」といわれています。

 そのほか、司書科目で学んでいる情報リテラシーは蔵書の音声訳の下調べに欠かせない科目であり、社会教育主事の科目は地域における音声訳の活動の活性化に役立たせたい科目である、とお考えです。

 八洲学園大学の教育の魅力としては、チャットや掲示板などを通して、仲間がいるという意識がもてることをあげられています。

 ときには、へこたれるときもあるそうです。生活の諸事情が押し寄せてくるといわれています。そのようなときにY’s SNS の仲間たちの日記を読むと、大変なのは自分だけではないということが伝わり、「何とか頑張ろう!」という気持ちになるとのことです。掲示板が設置される科目では、「同じ授業を受けている仲間」という連帯感を持たせてくれ、課題提出の後の学生主催のチャット大会では、「課題提出を頑張って良かった」と思わせてくれるといわれています。

 八洲学園大学で学ぶ中で工夫していることとしては、毎日パソコンを使うようにしていることをあげられました。インターネットが突然落ちてしまったり、フリーズしてしまったり・・・といったパソコンのトラブルには悩まされているご様子です。

 スクーリング授業の開始直前にパソコンが使えなくなり、学生支援センターのアドバイスで、ネットカフェで授業を受けたこともあった、と初めてネットカフェを経験されたことを教えてくださいました。

 パソコンのトラブルでは、どれほど学生支援センターのお世話になったか数えきれませんと感謝されています。電話の傍には、学生支援センターの電話番号をしっかりメモしてあるそうです。

 最後に、「尻込みした自己紹介ですが、これまでの2年間を整理する事ができ、スッキリした気持ちになりました」とおしゃってくださいました。「一方では夢を持ち、一方ではへこたれて、『止めたら後悔するぞ』と自分を脅迫しながら、八洲学園大学で学習を続けてきました。『いつも前向き』といえるほどの強さはありませんが、これからも卒業証書を頂く日に向けて何とか頑張っていければと思います」と語ってくださいました。

 私どもは皆“普通”の人間です。これ以上でもこれ以下でもない自分自身です。でも努力することで、今の自分よりももう少し社会に貢献できるようになりたい、それを通して自分らしい生き方をしたい、と望んでいます。

 淡々とご自身を語ってくださったMさんの生き方に、「人生とはそういうもの」と共感し、自分も頑張っていこうと励まされた方は多いのではないでしょうか。

« 2008年2月 | メイン | 2008年4月 »

About

2008年3月にブログ「八洲学園大学 生涯学習学科ブログ」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2008年2月です。

次のアーカイブは2008年4月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type