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人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ(18)

浅井経子

 本シリーズでは、全国各地、さらには海外で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。今回は、加藤博美さん(2006年春学期入学)をご紹介いたします。

 加藤さんの本業はピアノの自宅レスナーで、幼稚園から80歳の方までの幅広い年齢の方に教えていらっしゃるそうです。その際のモットーは「楽しめるピアノ」ということです。ご主人のお仕事の手伝いやスキンケア商品の代理店もされているとのことで、365日24時間労働だそうです。
 その上、PTA活動やボランティア活動もされているので、最近は「お節介おばさん」を反省している、といわれています。

 家族は、ご主人1名!(ご本人がわざわざ1名といわれました!?)、長男21歳大学3年、長女18歳高校3年、次女13歳中学1年、加藤さんの父母、弟と、サザエさん一家のように、なんと8人のにぎやか・幸せご家族とのことです。
 加藤さんは、音楽家らしくとてもおしゃれな方です。いまどき滅多にみることができない大所帯の主婦とは想像もしていませんでした。「お節介おばさん」どころか、現代人にはとてもまねられない「バイタリティおばさん」ですよね。

 八洲学園大学に入学される前は準公務員の待遇で働いていたとのことですが、そこを蹴っ飛ばして学生になることができたのもご家族のご理解あってのことと感謝されています。
 一方、加藤さんが勉学に励まれるお姿はお子様達の刺激にもなっているようで、ご長男の方とは「今期何単位取った?」と張り合っていらっしゃるそうです。

 ご長男が幼稚園のとき以来の、20年近くに及ぶPTA活動や、知的障害者の授産施設での給食主事としてのお仕事が、八洲学園大学入学のきっかけになったということです。
 PTA活動を通して、保護者の「親としての意識」「家庭力の低下」など考えさせられ、福祉の現場には「指定管理者制度」や「障害者自立法」などの行政の動きに対して根強い不安や不信感があり、加藤さんご自身、上司の方の指導力や利用者への支援について疑問に思うことがたくさんおありになったそうです。そのような中で、「何か自分に出来ることはないのか」と考えられたことがきっかけとなり、1年かけて悩まれた上で“大学入学”という道を選ばれたということです。
 ネットで「家庭教育」をeラーニングで学べる本学を知り、魅力を感じたということですが、まずは「生涯学習」を学び、社会教育主事資格取得を目指すことにし、人間開発教育課程に入学されました。

 まわりの仕事仲間からは、「黙って(行政に文句を言ったり、上司に進言したりしないで)働いていたら、定年までの15年を金銭的にラクして生きていけるよ」「今さら、おばさんが勉強しても、何にもなれないよ」ともいわれたそうです。
 でも、実際に本学に入学してみると、「同じ思いを持つ仲間、社会的な問題を真剣に考えている仲間がたくさんいて、たくさんの励ましや元気をもらうことができました」「もちろん、すばらしい先生との出会いもありました」と。

 高校生のときには大学への推薦入学の許可も出ており、大学に進学したかったそうですですが、ご両親の反対で音楽の専門学校に進まれたとのことです。ところが社会に出てみると大卒との「差」は大きく、やはり「大学卒業」という「鎧」が欲しいと思われたそうです。
 今、「学びたいと思ったときに学ぶことができる幸せ」をかみしめていらっしゃいます。

 本学では、たくさんの人がいろいろな制約がある中で「学びたい」という熱意のもとで学んでいらっしゃいます。さらに、勉強だけでなく、互いに子育てや落ち込んだ時には励まし合える仲間がいます。そのような仲間と、しかもいつでも、自宅にいながらでも学べることに心から感謝している、といわれています。

 加藤さんは、本学のバーチャル学園祭を実現させた実行委員のお一人ですが、お仲間との出会いによって学園祭を成功させることができたといわれています。さらに続けて、大変であったけれども、お祭り騒ぎの学園祭でなく、たくさんの「学び」があった学園祭でした、といわれています。さらに次のようにもいわれていました。
 「“案ずるより産むが易”といいますが、学祭については『苦労』より、『楽しかった』思い出ばかりです。実行委員のみんなには本当に感謝でいっぱいです。」

 昨年4月より大田区子ども家庭支援センター運営委員として活動されており、2月に運営委員が企画運営する「子育て応援コーナー」がオープンしたそうですが、そこを八洲学園大学で学んだ成果を活かす場、卒業後のご自分の居場所としていきたいと今後の抱負を語ってくださいました。
 有り難いことに、大学のパンフレットをそのコーナーに置いてくださっております。家庭教育力が低下する時代に求められている「子育て支援」とは何か、子育てをしながら学ぶことで、社会的に認められるにはどうしたらよいのか、などを今後の研究テーマにして勉強をさらに深めていきたいといわれています。

 これからも幅広くご活躍くださいね。加藤さんのお姿に、みな「私も頑張らなければ」と考えると思います。