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人間開発教育課程の科目紹介シリーズ (5)-学習支援情報・学習相談(T科目)-

田井優子

 本シリーズは、八洲学園大学人間開発教育課程の科目の魅力の一端を紹介するものです。今回は、生涯学習支援の領域で近年特に注目されている学習相談について学ぶ科目-「学習支援情報・学習相談」をご紹介いたします。

□学習相談とは

 学習相談とは、学習者(学習グループを含む)や学習希望者の学習上の悩みや問題の解決を図る助言・援助活動のことで、ⅰ.学習希望者の潜在的な学習要求を聞き出し、具体的な学習活動にまで引き上げること、ⅱ.学習者の学習活動の質を高め、継続的なものにすること、ⅲ.学習活動を行う中で、問題や悩みを聞き、その解決を助けること等のために行われるものとされています。このような学習相談で扱う内容は、学習者や学習希望者の学習を支援する情報の提供(具体的には、県立図書館の所在地に関する情報や英会話講座に関する情報(案内情報)や学習の仕方や学習評価の方法に関する助言など、学習活動を展開する中で問題が生じたときに提供される情報(アドバイス情報)の提供)、学習計画作成支援から学習成果の活用機会の紹介、学習グループ・団体の運営法のアドバイスまで多岐にわたるものと考えられています。

□仕事移動を視野に入れた学習相談の必要性

 学習相談の必要性は中央教育審議会や生涯学習審議会の答申等でも繰り返し提言されてきました。最近では、これからますます流動化する社会にあって、一層増加が予想される仕事移動(転職および地域社会活動移動)への対応として、平成20年2月19日に中央教育審議会が「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~(答申)」の中で、転職や再就職、起業を目指す人や、ボランティア活動などに新たにチャレンジしようとする人に対して、学習相談から学習成果の活用までを一貫して支援する学習支援システムを構築することが有効である、と提言しています。

 これまでの学習相談は、案内情報の提供が中心であったり、学習相談窓口があっても専門の学習相談員が配置されていなかったりしました。しかし、これからは仕事移動が激しくなることが予想されますので、仕事移動のための学習方法や学習成果の活かし方等について理解し、それに基づいて適切な学習アドバイスを行うことができる学習支援者が必要とされてくるでしょう。

 本学には学習相談員として地域でご活躍の学生さん、学習相談員といった職名はもたなくても学習者にアドバイスしたりして学習相談業務を実際に行っている学生さんもおり、そのような学生さんたちも本科目を学ばれました。地域で生涯学習支援をしていきたいと考えていらっしゃる方、仕事移動に関わる学習支援に興味がある方に、ぜひ本科目で学習相談に関する基礎的な知識・理論を学んでいただきたいと思っています。