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人間開発教育課程の学生さん紹介シリーズ (38)

浅井経子

本シリーズでは、全国各地で活躍されている八洲学園大学人間開発教育課程の学生さんを紹介しています。第38回目は、労使協調の組合でお仕事をされている蒲原清天さん(2008年春学期入学)をご紹介いたします。

蒲原さんは、産業別労働組合の職員として、労働組合の仕事をしています。
労働組合というと、ストライキなどの過激な活動を連想する方も多いかも知れませんが、蒲原さんがお勤めの労働組合は「会社の存続があって、はじめて労働者の生活(雇用)も守られる」と、労使協調の考え方をとっています。
具体的なお仕事の内容として、加盟している組合の悩み相談や各制度の社会水準の提供、教育セミナーの講師等をあげられていました。併せて、企業の経営陣とも話をし、同じようなプレゼンをするのが主な仕事ということです。

八洲学園大学に入学された動機について次のようにお話しくださいました。
「勉強嫌いの私は、高卒後すぐに会社に就職しました。社会人になって20年近くになりますが、この間、本や新聞、参考書などから知識を得ているうちに学ぶことの面白さに気付き、どうせ勉強するなら大学だと思い入学しました。
また、社会人になると、新しい情報の収集が不可欠になりますが、その情報の根本を理解していないと、発言に重みがありません。現在はその根本を学習することができ、入学してよかったと実感しています。」

八洲学園大学の人間開発教育課程で学んでみて、「ちょうど入学して1年が経とうとしていますが、意外にも非常に多くのことが、仕事に役立っています」といわれています。
具体的には、次の3点を語ってくださいました。
・社会の動向にあわせて生涯学習の必要性を学んだことによって、仕事に対するスタンス(姿勢)が大きく変わりました。また、経営者との話し合いの中でも、生涯学習とその支援の必要性などを協議したりしています。
・具体的な活用としては、「社会教育学研究法(演習)」で学んだKJ法を組織内研修会のグループワークに取り入れたり、「自然体験活動の指導」で学んだIORESHEETに予算案などを付け加え、自分流の企画書に作り替えたりと十分な活用ができていると思います。
・今、学んだことに対して、自分で工夫しながら仕事や私生活に活用していくことで、学習の面白さや重要性を再認識しています。

お仕事をしながら学ぶ上で工夫していることについても伺いました。新入生の皆様にもきっと役立つと思いますので、ご紹介したいと思います。
・学習する時間を見つけたら「やる時にはやる」しかないのです。ただし、その時の体調やモチベーションもあるので、無理はせず、力まず学習をするようにしています。
スケジュール管理で学習を進めるのは苦手ですから、メリハリ学習で進めています。 テキスト科目の場合は、常にテキストを持ち歩き、仕事の休憩時間や移動時間などに重要なポイントを箇条書きでメモをしておき、それを課題レポートで活用するようにしています。課題レポートを作成するときの注意点は、科目ごとに仕上げてしまわないと内容が混乱してしまうということです。
・職場の理解を得ることが重要です。上司には学習の目的や内容などを全て報告しており、仕事第一優先にしながらも、調整が付く仕事に対しては学習を優先することを理解して貰うようにしています。

蒲原さんが"勉強嫌い"であったとは信じられません。春学期と秋学期のゼミに参加されましたが、質の高いレポートを提出されました。春学期のゼミでは、大学にいらしてくださってカメラとマイクの前でレポートしてくださいました。レポートの内容もプレゼンも好評で、他の学生さんはとても喜んでおりました。社会人の大学では、先生は必要ないかも知れないと私の方が落ち込むほどでした(笑)。

青少年期の学習はとても大切ではありますが、思考力や判断力を有した社会人の方々の学習がどれほど実り豊かなものであるかは、蒲原さんの存在が教えてくれているように思います。

蒲原さんがお仕事で学んだことを役立ててくださっているとのことで、とても嬉しく思います。本学では仕事や生活に活かせる教育を目指しています。
 私どもはそれに向けて努力しなければなりませんが、蒲原さんのような能動的な学び方こそが仕事や生活での成果をもたらすように思われます。

これからも働く人々のために、またエネルギッシュな企業づくりのために頑張ってくださいね。