この「才能発揮技法シリーズ」では、平成22年度から開設する新科目「才能発揮技法」の授業を担当している6人の教員が、それぞれの授業を紹介いたします。
第7回、第8回は、経済、または経済学の視点から考えます。
「市場経済」は、人類を豊かにしました。この「市場経済」は倫理やルールによって支えられていますが、それが同時多発的に破られると、何とも悲惨な恐慌現象を引き起こします。いわば「諸刃の剣」のような「市場経済」の正常な成長にとって不可欠な倫理やルールの束を、いま「制度」と呼ぶことにしたいと思います。
「制度」は、法制度、文化、伝統、慣習、社会的通念も含まれます。20世紀初頭アメリカ、孤高の経済学者ソースティン・ベブレンは、「市場経済」で売買できないこのような「制度」も資本と見立てて、社会的共通資本(social overhead capital)と名づけました。そして彼は、それこそ人類の真の豊かさを計る指標と考えました。また「制度」は、歴史的に進化を遂げます。
本講義では、「市場経済」に不可欠な「制度」のうち、「私有財産制」に注目します。なぜなら「私有財産制」は、人類が自ら豊かになろうと発明した画期的な「制度」だったからです。逆に言えば、人類が豊かになりたいという本能によって生み出されたグローバルな「制度」であるとも言えます。
一方、「私有財産制」は、良いことばかりではありません。時として人類を脅かします。「市場経済」を自壊させるパワーさえ秘めています。私達は、現代に生きる賢い経済人=ホモエコノミクスとして経済を見極める力、「経済眼力」を修得する必要があります。「私有財産」が、どのような意義や問題を有するのか、経済学230年の知見や法則に触れながら客観的に考えます。
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※「才能発揮技法」の授業概要は、以下のリンク先をご覧ください。
授業概要.pdf
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