12月16日、丸善と図書館流通センターが、株式移転による共同持株会社を設立し、経営統合を進めていくことで基本合意した旨、両社から発表がありました。
丸善は大学図書館に、図書館流通センターは公共図書館、学校図書館の図書館業務受託事業に強みを持っていますので、お互いの顧客に向けて両者の持つ強みを提供することで、事業拡大を図り、全国の図書館の機能強化を促進するのが第一の具体的内容です。
第二に、図書館業務受託業務の中の、蔵書の整備・装備や点検・再配架などの業務に関して、図書館流通センターの「TRC MARC」や「TOOL i」、物流センターなどのインフラを相互に活用するとのことです。
第三に、丸善が強みを持つ大学図書館向け書籍販売事業に、図書館流通センターが公共図書館向けビジネスで培ってきた販売のノウハウを導入することがあります。
そのほか、丸善のブランド力(顧客)、書籍出版なども大きな財産でしょう。
両者の親会社が大日本印刷なので、この経営統合が進んだようです。
今後、経営統合の条件などについては、経営統合推進委員会で協議を進め、平成21年8月3日(予定)を期して、株式移転の方法により、共同して持株会社を設立し、それぞれその完全子会社になります。この株式移転にとまない、丸善の株式の上場は廃止され、新持株会社の株式が、東京証券取引所に上場されます。
私は、1960年代に大学図書館(一橋大学、亜細亜大学)にいて、特に亜細亜大学図書館では洋書の整理を担当していましたので、丸善の担当者が良く書籍を持って来館されましたし、洋雑誌も丸善、紀伊國屋書店を通して購入していました。本当に時の流れを感じます。
洋書にしろ洋雑誌にしても、その当時とは全く取り巻く環境が違ってきています。洋雑誌は電子ジャーナル化されていますし、洋書も個人が自分でamazon.com等で簡単に購入できます。(それも早く手元に届き、しかも安いのですから。)
さて、出版業界は、今後どのような展開を見せるのでしょうか。目を離せません。
