リーマンブラザーズ崩壊に見られる金融危機によって、大学も損失を被ったことは、例えば駒澤大学が154億円の損失を出し、理事長の首が飛び、キャンパスを担保にしたなどがマスコミで報じられ、よく知られています。読売新聞の調査では、総額688億円の損失を出したと言われています。来年3月には総額どれだけになっているでしょうか。
アメリカの大学は、ハーバード大学を筆頭に豊かな「大学基金」を擁していることが知られています。デリバディブなどは、アメリカの経済学者(ノーベル経済学賞をもらった人もいたような)が考え出した「金融工学」に基づいています。幸田真音さんの小説でその実体の一端を見た覚えがあります。
368億円(約3兆5300億円)に上ると言われるハーバード大学の大学基金は、投資のプロであるHarvard Management Company, Inc.が運営しているとのことですが、約三分の一の約1兆円(110億ドル)の損失を出したとのことです。
他のアメリカの大学でも同じように損失を出しているようで、教育、研究に大きな影響を与えそうです。ジョージア大学では、学術誌660種以上の定期購読中止、ダートマス大学では学部の閉鎖または統合を進める計画があり、新校舎の建築を中止した大学、職員の採用を凍結した大学など様々な影響が現れています。
日本の国立大学法人でも法人化以後は、自己裁量で財産保全をしなければならず、金融機関と提携していますが、さてどのような結果になっているのか、不安です。
