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『人物しまね文学館』島根県文学館推進協議会編

 島根県大田市には、昭和20年から約5年間住み、小学校に入学して小学校生活の最初を過ごしました。5年ぐらい前から、島根県の学校図書館にかかわり、松江、安来市、大田市、東出雲町に数回訪れています。何となく、島根県に愛着がわいてきました。

 先日、インターネット上の島根県のニュースで、『人物しまね文学館』(山陰中央新報社発行 2010.5)が刊行されたことを知り、島根の文学についてはあまり詳しくないので、購入して読みました。

 島根県には、ゆかりの文学者、出身の文学者、作品に島根を書いている文学者が結構いるので、文学館を作りたいと考えた方々が、そうした人を扱った記事を「山陰中央新報」の掲載した物をまとめた本です。

 まず、万葉歌人の柿本人麻呂があげられています。11首の島根を読んだ人麻呂の歌が「万葉集」に載っているのです。人麻呂は島根県益田に生まれたと言われていますが、奈良に出て皇室に仕え、又石見に戻ってきます。

 現在、益田市に柿本神社があり、多くの人を集めています。

 鎌倉幕府に対し承久の乱を起こし、破れ、隠岐の島(現在の海士町)に流された後鳥羽上皇は、19年間隠岐の島で暮らし、多くの歌を残されています。

 近代に入ってからは、津和野町出身の森鴎外、浜田出身の島村抱月、詩人の千家元麿(出雲大社ゆかりの方です)、陶芸家・随筆家として知られる安来出身の河井寛次郎、徳川夢声、益田出身の作家田畑修一郎(知らなかったのですが、『出雲・石見』を現在読んでいます)、中国文学者の増田渉、長崎の原爆に被爆した永井隆、作家の三浦浩(司馬遼太郎と産経新聞で先輩後輩で、司馬さんを紹介した本を書いています)、作詞家・訳詞家で大田市出身の岩谷時子、詩人の入沢康夫、作家の難波利三、詩人で出雲出身の郷原宏、児童文学の長谷川摂子、NHKの大河ドラマ「篤姫」で知られる脚本家の田渕久美子は、益田生まれですが、来年の大河ドラマ「江」も楽しみです。作家・翻訳家の松本侑子は出雲出身です。松江出身のミステリー作家法月倫太郎(本名・山田純也)は、お母さんが学校図書館の司書だったとこの本に書いてありました。

 島根県を訪れ、その作品に島根県を書いている作家に、小泉八雲、徳富蘆花、大町桂月、田山花袋、島崎藤村、与謝野鉄幹・晶子、斎藤茂吉(人麻呂の没した場所を探しました。)、志賀直哉、折口信夫、里見弴、芥川龍之介、石川淳、阿部知二、加藤楸邨、松本清張(『砂の器』の亀嵩は印象に残っています)、駒田信二、有吉佐和子、花森安治が紹介されています。

 印象に残る作家、文学者が多いです。

 

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2010年7月17日 08:57に投稿されたエントリのページです。

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