新聞報道によると、最近中国の100元紙幣(約1300円)の偽造紙幣が大量に出回り、100元紙幣の受け取りを拒否する者も出てきている。偽造紙幣の大量流通を許した原因の一つに、小売店で使用されている紙幣検査機がある。品質が悪く、判別能力に欠けた紙幣検査機が多数使用されていると言われている。
中国の偽造紙幣問題は今に始まったことではない。買い物で100元紙幣を渡せば、表を見て、裏返して、顔を動かしながら隅から隅まで調べ、それから透かして見て、やっと受け取ってもらえると言った具合である。
中国人からもらった多くの土産物の中に朝鮮人参があった。持ってきてくれたのは親しい友人の教授である。
彼の説明によると、東北地方(旧満州)の山中でとれた天然もの。めったに手に入るものではないと言っていた。
幹の一番太いところで5mmぐらいの朝鮮人参を質の悪い紙に縫い糸で数箇所止めてあった。撫順産の太った人工ものに比べ、これがあの厳しい自然環境の中で育った人参と思うと感動さえ覚えた。
6本の朝鮮人参を手に入れるために払った彼の苦労を思うと、とても焼酎漬けなどにすることはできなかった。ケント紙を用い1本1本丁寧にビニール袋に入れ、書斎の壁に飾った。それから数年が過ぎた。しかし、残念なことに、鑑定所の目利きで、人参は天然ものでないことがわかった。
このことがあって、中国産お土産をあらかた処分してしまったが、写真の紙幣は自分の数少ないお宝の一つとして残してある。この紙幣は7年前、中国の某大学から名誉教授の称号を授与されたとき、いくつかのお土産の一つとして貰ったものである。絶対にそのようなことはないと信じているが、何かが起きても不思議ではない国である。不幸にして偽物であっても、これは自分にとって大切なお宝である。
余談になるが、授与式では、学長から直接名誉教授証を貰った。立派な部屋、立派な机に座って記念撮影が行われた。この様な演出は中国が得意とするところである。日本も真似してもよいと思った。
西暦2000年を記念して発行された紙幣