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2009年7月 アーカイブ

2009年7月17日

トリレンマ

先日、(社)日本機械工業連合会の調査研究成果報告会(第1回)に行った。
報告課題は
【1】「省エネ型プラント・技術普及に資するCO2排出権確保スキーム調査
研究機関(社)日本プラント協会
【2】「サステナブルなものづくりに関する調査研究
               研究機関(株)日鉄技術情報センター
【3】「バイオメトリスク認証機器システムの互換性実現、相互運用/検証モデルお研究調査
               研究機関(財)ニューメディア開発協会

上記の研究は社団法人日本機会工業連合会が経済産業省から一括受託したものであり、
【1】はCDM,JI制度等二酸化炭素取引に関する内外における調査研究結果の報告。
【2】は資源エネルギーと環境との厳しい制約の下で経済の発展のあり方を探ったものである。本ブログのタイトルとした「トリレンマ」は(2)におけるサステナブルを説明するために使用されており、経済発展、環境及びエネルギーの3つの目標が互いに対立し、せめぎ合う状態を表す言葉であるが、現状の経済状況を見ると、金融危機を契機に一層悪化し、日本の脊髄産業である製造業のGDP比の低下、ビジネスモデルに変化が起きている。もはや、あちらとそちらを立てると、こちらが立たないと言ったような余裕はなくなっている。
世はまさにダブル・トリプル「トリレンマ」の時代であり、べンローズの三角形が示す累積による誤謬に陥りやすい時代である。これら人類の生存に関わる難しい問題を解決して、住みよい社会を作るためには、人々は時代の変化に対応できる知恵を、学問を身につけていくことが必要である。
【3】は本人確認のためのシステム、標準化等について欧米、韓国と日本の状況をまとめたものである。インターネット時代の到来とともにますます重要な技術となるであろう。

いずれの課題もこれからの日本・世界の発展にとって、大切なものであるが実現には多くの努力、時間を要するであろう。特に持続可能な社会の実現に難しさを感じた。


その情熱はどこから湧いてくるのだろうか

「一人一人の孤独へのまなざし」と題する宮下忠子さんの講演を聞いた。宮下さんは長年路上生活者への巡回相談等を行っている人と聞いた。どんなん人だろうと思い「宮下忠子」で検索したところ、63ページにもわたる膨大な量の情報があった。講演会では何もわからない私の質問に対しても、丁寧に答えてくれた。

ここ数年、仲間たちに、人集めのノウハウを聞きまわっている関係もあって講演会等によく声をかけてもらっている。

今回の定員は70名(部屋の関係)、しかし実際の参加者数は77名の定員オーバーとなった。私が申し込んだ時は47名であり、担当者は相当心配していたようだ。しかし、よく集めた、集まったと思う。どこに人を集める「ノウハウ」があるのだろうか?このことが私の研究課題の一つである。

さて、宮下さんの話に戻すが、私には宮下さんのような仕事はできない。その様な話を聞くことも実のところ怖い。しかし、結核をうつされても、ノミ、シラミの攻撃を受けても、ひるむことなく、宮下さんをこの仕事に駆り立てるものは何か。宮下さんのその姿に深い敬意を表したい。同時にその情熱の源泉を知りたいものである。

話を聞きながら、休みもなく研究に明け暮れていた昔のころを思い出ていた。液体ナトリウムを使う実験は非常に危険だったが、おもしろかった。だから長いこと続けた。しかし、緊張の連続で、胃潰瘍に悩まされた。その結果、毎年胃カメラを飲まされていたがいまは、そのようなことはない。

一人の研究者として宮下さんの情熱を理解できるような気もするが、やはり深く理解することは難しいと思う。

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