「一人一人の孤独へのまなざし」と題する宮下忠子さんの講演を聞いた。宮下さんは長年路上生活者への巡回相談等を行っている人と聞いた。どんなん人だろうと思い「宮下忠子」で検索したところ、63ページにもわたる膨大な量の情報があった。講演会では何もわからない私の質問に対しても、丁寧に答えてくれた。
ここ数年、仲間たちに、人集めのノウハウを聞きまわっている関係もあって講演会等によく声をかけてもらっている。
今回の定員は70名(部屋の関係)、しかし実際の参加者数は77名の定員オーバーとなった。私が申し込んだ時は47名であり、担当者は相当心配していたようだ。しかし、よく集めた、集まったと思う。どこに人を集める「ノウハウ」があるのだろうか?このことが私の研究課題の一つである。
さて、宮下さんの話に戻すが、私には宮下さんのような仕事はできない。その様な話を聞くことも実のところ怖い。しかし、結核をうつされても、ノミ、シラミの攻撃を受けても、ひるむことなく、宮下さんをこの仕事に駆り立てるものは何か。宮下さんのその姿に深い敬意を表したい。同時にその情熱の源泉を知りたいものである。
話を聞きながら、休みもなく研究に明け暮れていた昔のころを思い出ていた。液体ナトリウムを使う実験は非常に危険だったが、おもしろかった。だから長いこと続けた。しかし、緊張の連続で、胃潰瘍に悩まされた。その結果、毎年胃カメラを飲まされていたがいまは、そのようなことはない。
一人の研究者として宮下さんの情熱を理解できるような気もするが、やはり深く理解することは難しいと思う。