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2008年4月 アーカイブ

2008年4月 1日

学長情報シリーズ1・大学の使命

 これは山本恒夫の研究室便りですが、4月1日から、「学長情報シリーズ」のカテゴリーを設け、情報を発信していきたいと思います。学長挨拶は大学のWebサイトにありますので、挨拶は省略して、第1回は大学の使命です。

大学の使命は、教育、研究、社会貢献といわれます。
 日本では、平成時代に入り、生涯学習社会の実現を目指すことになって、国の生涯学習審議会(今の中教審生涯学習分科会)で大学の社会貢献を提言しようとしたのですが、当時の法律では、まだ大学の使命が教育と研究だけでしたので、どうしても駄目でした。
 しかし、平成18年12月に改正された教育基本法では、

「大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。」 (第7条)

とされるに至りました。日本の大学は、明治時代にゲルマン系の影響を強く受けて作られましたので、教育と研究中心でしたが、アングロ・サクソン系の大学は早くから社会貢献を入れて大学の三大使命としてきました。
 本学の学部は生涯学習学部ですので、最初から、教育、研究のみならず、社会貢献をも使命としています。

2008年4月 2日

学長情報シリーズ2・大学の将来像

今は大学にとっても大きな変革期です。これから、どのような大学を目指すかが問われています。

中教審答申「我が国の高等教育の将来像」(平成17年)は、大学というものを全体的に見れば、大学には次のような機能があるといいます。

1.世界的な研究・教育拠点
2.高度専門職業人養成
3.幅広い職業人養成
4.総合的教養教育
5.特定の専門的分野(芸術、体育等)の教育・研究
6.地域の生涯学習機会の拠点
7.社会貢献機能(地域貢献、産学官連携、国際交流等)

 勿論、1つの大学がこのすべての機能をもっているということはなく、そのいくつかをもっているというのが普通です。中教審答申は、今後、各大学がこのような機能のいくつかに焦点を絞り、特色を出していくようにすべきことを提言しているのです。
 本学も、生涯学習支援の幅広い職業人養成を行いながら、将来的には全国各地にプラットホームを設け、卒業生・学生のネットワークを作って、地域の生涯学習支援の拠点となるようにしていきたいものです。

2008年4月 3日

学長情報シリーズ3・八洲学園大学の改革

 本学は平成16年4月に設立され、この3月で丁度4年が経ちました。この4年間は、設立時の構想に基づいて教育を行い、卒業生を送り出すことが最大の課題でしたが、この3月に、無事、卒業生を送り出すことができました。今年は、発展を遂げるべく改革を行います。

 この4年間は、約束通り教育を行っているかどうかを文部科学省が見ており、最初の構想を変えることができません。しかし、4年経ちましたので、変えることができるようになりました。
 本学の場合、今の2課程は2学科の扱いになっており、2つの課程にわたって履修をしようとすると、いろいろ制約があります。これを1つの学科にしてしまい、今の2課程をその中のコースにしてしまえば、これまでより自由な履修ができるようになります。そこで、本学では、今年中に、そのような改革を行うことになりました。そうすれば、履修の仕方に幅が出てくるだけではなく、将来、コースを増やすことによって、さらに大きな発展を図ることもできます。
 最近は、そのような改革を行って、様々な履修ができるようにしようとする大学が出てきました。このような改革は、大学の在り方を模索する我が国にあって、1つの道を拓くことになると思います。

2008年4月 6日

学長情報シリーズ4・入学式「式辞」から

4月5日に、平成20年度春学期の入学式が行われました。式辞では、生涯学習社会についての新しい研究の話もしましたので、補足をしながらお伝えしておきたいと思います。

 我が国の場合、生涯学習とは何か、ということは、国民1人1人がそれぞれ考えることとされていて、国としての生涯学習の概念規定はしないことになっています。
 ただし、生涯学習の理念は、教育基本法第3条で、

国民一人一人が、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られなければならない。

とされました。
 これは生涯学習社会の実現ということにほかなりません。中央教育審議会答申「新しい時代を切り拓く生涯学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」(平成20年2月)では、我が国が生涯学習社会の実現を図り、知の循環型社会を目指すべきことが提言されています。理由は、我が国を持続可能な社会とするためです。
 しかし、生涯学習社会、知の循環型社会、持続可能な社会については一般論があるだけで、その性格や特徴、方向性等については、暗中模索に近い状態です。どうしてそうなのかといいますと、これまでの研究が還元論・実証研究で行われてきたからです。
 還元論は、ある事象を説明するのに、それを下位の要素に次々と下ろしていくやり方で、社会の説明を下位の集団、さらに個人に還元して説明します。実証研究は、調査や観察などによる事実によって理論の正当性を立証しようとすることです。
 しかし、社会を下位の要素に還元して理論を構築し、いくらそれを実証しても、トータルな社会の特徴や方向性は出てきません。
 そのため、新たに全体論(ホーリズム)・計算研究(computational research)で研究を行う必要があります。全体論(ホーリズム)については、検証や反証の対象は個々ではなく、その理論全体であるとする考え方(クワイン)など、いくつかありますが、ここでは全体を要素に還元していく還元論に対し、全体を問題にする考え方としておきます。
 計算研究(computational research)ですが、これまでは研究を理論研究、実証研究に分けることが多かったと思います。しかし、最近は計算研究といわれる研究分野が確立されつつあり、研究も理論研究、実証研究、計算研究に三分されるようになり始めました。
 計算研究はコンピュータによる計算を主な手段として用いる研究のことで、計算を前提として問題を設定したり、仮説を設定したりします。それは実際の事象をどのようにとらえて計算するかという観点からの定式化です。
 計算研究ではコンピュータによる計算だけでなくシミュレーションもよく行われます。勿論、それによってこれまで解決できなかった問題のすべてが解決できるわけではありませんが、新たな研究の道が開かれる可能性が出てきたことだけは確かです。抗腫瘍活性薬がコンピユータの計算のみで発見されたりする時代です。
 これからの生涯学習社会研究は、シミュレーションやモデル式による計算で、今後の在り方や方向性を探る、といった新たな研究に着手する必要があります。そうなりますと、研究も新たな段階を迎えることになります。今はもうその時期です。

 八洲学園大学の学生は殆どが社会人で、知的探求心が旺盛ですので、このような問題になると、ディスカッションが終わらなくて立ち往生することがしばしばあります。

2008年4月 9日

学長情報シリーズ5・ヒューマンeラーニングとポータブル教室

大学のeラーニングについては、単に知識・技術の習得ならよいであろうが、人間的な接触なしに本当の教育ができるのか、という声があるのですが、本学ではヒューマンeラーニングの試行を進め、広げようとポータブル教室も考案しました。

 中央教育審議会をはじめ、大学についての検討を行う各種の会議でeラーニングのことが話題になると、決まって出てくるのが「果たしてeラーニングで大学本来の教育ができるのか」、という疑問でした。それに対しては、常に、「八洲学園大学はライブ配信授業なので、ヒューマン・ファクターを取り入れたヒューマンeラーニングの実験的試行を開始している」と答えてきました。
 ヒューマンeラーニングは、eラーニングの学習効果をさらにあげるために、ヒューマンeラーニング会場にパソコン持参でやってきて受講し、あるいはパソコンなしでも会場のスクリーンを見ながら受講して、教員と学生、さらには学生同士の交流を図る方式です。
 横浜本校から始めて、順次広げていきたいと考え、試行を重ねてきましたが、ようやく教員が簡単に各地からライブ配信授業を行えるようなポータブル教室が出来上がり、この2月23日には八洲学園高校・東京・新宿会場からのミニ授業配信に成功しました。
 教員が各地に行くには旅費もかかります。今はわれわれの共同研究費や大学の実験費でまかなっていますので、少しずつしかできませんが、各地で首を長くして待っていてくださる皆さんのことを考えると、一刻も早く各地に広げ、ネットワークを構築していきたいと思います。
 ポータブル教室は、篠崎専任講師が苦心して考案し、若い専任講師全員がチームを作って2月23日の試行の準備をしてきました。その様子を、前によく話題となったTV番組「プロジェクトX」風にお伝えしたいと思います。

 篠崎は日夜ポータブル教室の考案に没頭した。
 機材が軽くて、女性でも簡単に持ち運べるようにするにはどうするか。
 一方、石田、秋吉、田井、塙の専任講師も、DKULの協力を得て、新宿会場のパソコン環境を調べ、設営に走った。
 八洲学園高校もよく協力してくれた。
 試行の日が近づいていた。
 しかし、まだ、ポータブル教室は完成しない。
 チームは固唾を呑んで見守った。
 試行の3日前、ようやくポータブル教室が完成した。
 横浜本校の9階で組み立て、スイッチを入れた。
 画像が浮かび上がった。
 画面は固定教室よりも奇麗だ。
 チームのメンバーは、思わず歓声を上げた。

2008年4月12日

学長情報シリーズ6・大学の起源と八洲学園大学

近代の大学の起源はよくわからないのですが、近世になって交易が盛んになり、法律が必要になってきたため、ローマ法に詳しい人のところに教えを乞う人達が集まってきた、というあたりにあるようなのです。八洲学園大学は、大学の起源の頃と同じような状況にあります。

 近代の大学の起源は12、3世紀頃のようですが、霧の彼方に霞んでいるようで、よくわからないといわれます。ボロニアのローマ法に詳しい人のところに、ヨーロッパ中から遍歴学生(成人)が集まってきて、農耕の共同生活をしながら師の生活を支え、知識を吸収して帰っていった、というあたりが起源のようです。
 その頃は、秀でた人がいると、遠路はるばる尋ねて行き、2年でも3年でもかけて勉強をしたのですが、集まった人達の作る共同生活集団がウニベルジタスで、それがユニバーシティの語源といわれます。
 今は、高度情報通信コミュニケーション技術が発達して、八洲学園大学のように、居ながらにして、大学のライブ講義を受けられるようになりました。
 しかし、遍歴学生となって長い旅をした後に知識を得るか、瞬時にそれを享受するかの違いはあっても、大学の起源の頃の状況と、今の八洲学園大学の状況は、同じような気がするのです。
 というのは、八洲学園大学では、1科目毎に授業料を払います。したがって、その授業を受けることが自分にとってどれだけ必要か、ということを常に考えざるを得ません。そして、必要だと思ったら、授業料を払ってその教員のところへ集まります。ですから、科目毎に学生と教員の共同体ができ、学生さんは必死になって勉強します。
 教員は、非常勤講師の先生方も含めて、異口同音に、学生さんが熱心で、優秀だといいます。それは、学生さん達が、知識や技術を求めてやまない大学の起源の頃の成人遍歴学生と同じ精神を持っているからではないでしょうか。
 教室へ行くと、チャットやディスカッション・ルーム(八洲学園大学独自の画面上のディスカッションの場)から、学生さん達の新鮮な探究心や勉学意欲が伝わってきます。
新学期が始まりました。

2008年4月14日

学長情報シリーズ7・新たな学風を目指して ― 八洲学園大学創立5周年

新入学の方々は、まだ慣れなくて戸惑うことが多いのではないでしょうか? 本学では、困っているとすぐに在学生から援助やアドバイスのメールがきたりします。創立5周年、これは既に本学の特色となっており、新しく形成されつつある学風に影響を与えそうです。平成20年春学期の出願も、今日(4月14日)で締め切りです。

 平成20年は、八洲学園大学の創立5周年です。これまでを振り返ってみると、学生さん同士が相互に情報を交換したり、助け合ったりする姿が目立ちます。創立当初、すぐに学生さんのコミュニティを作ってくださいとお願いしたのですが、それとその後作られたSNS、さらに双方向の授業が重なりあって、学生さん達のネットワークがかなり発達てきているようです。
 理事長が、ブログで入学式にこれだけ在校生から歓迎の言葉が寄せられるのも珍しいと言っていたくらいに、メールが殺到しました。入学式当日もライブ配信教室を2つ開きましたが、一杯でした。懇親会で、新入生がこれほど親切にされるとは、と感激していたくらいです。これは、本学の誇りといってもよいのではないでしょうか。
 大学は、大学の建物のことをいうのではありません。
 大学はどこにあるのかと探っていくと、たまねぎやらっきょうをむくように、最後には何もなくなってしまいそうです。
 それでは、大学は一体どこにあるのか ― それは教職員のたゆまぬ教育・研究・事務運営の努力の中にあります。学生さんが日頃接するのは、授業での教員、学生支援センター・メディアセンター・教務の職員が中心です。それらの活動が充実するためには、教員の学問研究、職員の管理運営研究がなければなりません。
 実は、そのような研究は大学の奥深くにあって、学生さんが自らその扉を叩いて求めないと、そちらからは手を差し伸べてくれません。それが大学の真髄です。卒業生も在学生も、どこかでそれに触れた人は、よく「目から鱗が落ちた」と言います。
 教職員と学生さん達の大学の真髄を求めてやまない意欲と努力が大学を支え、人との関わりを大事にしながら、教育・研究の新しい道を拓こうとしている八洲学園大学の学風を創っていくのだと思います。
 どうぞ、新入生の皆さんも続いてください。

2008年4月25日

学長情報シリーズ8・新学期の風

 平成20年春学期の履修登録が終わりました。もうすぐ5月です。本学の学生は世界中にいるので、日本のことだけを考えて風薫る5月、というわけにはいかないところもありますが、新学期の授業が本格化します。今学期の履修登録数は6800を超えました。

 初めての卒業生を送り出した後の最初の学期です。雰囲気がどう変わるかと思いましたが、どことはなしに、これで1人前の大学のなったという安堵感が漂います。
 しかし、同時に、改革に着手しており、教職員間には緊張感が高まっています。その緊張感をバネに発展を図っていきたいと思います。
 これまで、大学の完成年度までは仕組みを動かせないという縛りがあって窮屈でしたが、それがなくなりましたので、急速に動き出しました。学生の皆さんが求める最新の知識・技術をうまく伝えるにはどうするか、出願希望者の方々のニーズを充足するにはどうしたらよいか等々、日夜検討をしています。
 本学の学生さんは本当に勉学に熱心です。従来から、コミュニティで勉強グループなどが出来ていますが、さらに、就・転職、再就職の情報交換を含め、自分たちでこれからの道を開くための交流を進めようとする動きも出てきました。これは、多くの方々にとって関心のあることだと思いますので、次回、お伝えします。

2008年4月26日

学長情報シリーズ9・大学での学習成果をどう生かすか。

本学で学ぶ学生は、ほとんどが社会人です。今の仕事の向上を図るためにブラッシュ・アップをしようとする人はよいのですが、新たな道を拓こうとして入ってきた人達から、学習した成果を生かすにはどうしたらよいかという質問をよく受けます。

 本学へ入ってくる人の動機は様々です。インターネット・ライブ授業の本学が創設されたので、ようやく大学で学問をしたいという夢を実現出来たという人、家庭教育・社会人の基礎力・コミュニケーション力・地球環境・地域づくりなど、はっきりしたテーマをもって入ってきた人、資格・履修証明・科目修得認証などを取得して転職、再就職をしようとする人など、動機は皆違います。
 しかし、多くの人が、大学での学習成果を生かして専門的な仕事をしたいといいます。そして、どうしたらそのような職に就けるかと不安に思っている人も多いようです。
 一般企業の場合には、募集に関する情報が入手しやすいのですが、専門職などになると、公募をしていてもなかなか目に触れません。
 あるとき、ゼミで資格を生かして行政やNPOで働きたいがどうしたらよいかという質問が出ましたら、すかさず、そのような職に就いている人から、周辺市町村などの募集情報を入手出来るように常にアンテナを張っておくこと、資格は多く取っておくことといったアドバイスが飛びました。
 広報や公募情報誌によってそのような情報を入手することは出来ますが、自ずと限界があります。こういうことでは、個人的に口コミで伝えられる情報があるときわめて有利です。
 本学の学生には社会経験豊富な人が数多くいて、そのような情報をもっている人も多いのですが、ネットワークがないためにそれが生かせません。
 何とかネットワークを作りたいと思っていましたら、学生さん3名(人間2、家庭1)が立ち上がってくれて、5月10日から、ヒューマンeラーニング交流会を年に数回受け持ってくれることになりました。そのような中で、就・転職、再就職の情報交換をしていくうちに、ネットワークも出来てくると思います。
 専門的な仕事の場合には、一般企業のように数多くの募集をするわけではありませんから、このようにして情報を入手し、自分で積極的に道を拓いて行く必要があります。また、どのように就・転職活動をしたらよいかもわからないことが多いですから、先輩や在職在学生とのつながりがあると非常に助かります。
 図書館界では、ところによって「あなたも八洲学園大学で司書資格をとったのですか」という会話が行われ、つながりが出来るようになってきたようです。広い生涯学習支援の領域でも、点がいくつか結ばれてきています。
 皆で力を合わせてそのようなネットワークを構築し、社会のいろいろな領域で学習成果を生かせるようにしていきたいと思います。

2008年4月27日

学長情報シリーズ10・人間性豊かなeラーニングの推進 ― 本学の教育の理念から

 大学には教育の理念があります。これから数回にわたって、本学の教育の理念についてお話ししたいいと思います。最初は、人間性豊かなeラーニングの推進です。

 本学の教育の理念は、次のようになっています。

 「人間性豊かなeラーニングを推進することにより、個人や社会の学習の課題を発見・解決し、新たな道を拓くことのできる資質・能力を養い、高める。」

 これには「解説」がついていますが、「解説」は「教育の理念」について、

 本学は、我が国初のインターネット・ライブ配信による大学であり、我が国初の生涯学習学部からなる大学である。これ(注:教育の理念)は、それらの特色を生かして優れた教育を行い、社会に貢献するための、教育の根本となる考え方である。

と述べています。
 理念というのは、いろいろな意味で使われますが、この場合は、教育の根本となる考え方のことです。冒頭の「人間性豊かなeラーニングを推進する」というところについて、「解説」は、

 ここにいう「人間性豊かな」とは、ヒューマンeラーニングを発展させることにより、教員・学生間の人間的交流で生み出される人間性の豊かさのことである。
 「eラーニング」は本学の特色であり、eラーニングによって知識・技術を習得し、資質・能力を養うが、その中には、社会人としての基礎力を養うことも含まれる。

としています。ヒューマンeラーニングについては前に述べましたので、今回はeラーニングによる知識・技術の習得について、お話ししたいと思います。
 これまでは、eラーニングというと、職業訓練などで行われているような、オンデマンドでの一方向的な知識・技術の伝達、というイメージで捉えられされがちでした。ところが、本学のように、双方向のインターネット・ライブ配信で授業が行われるようになると、そのような固定観念は崩れ、イメージも一新されます。
 スクーリング科目、特に演習では、リアルタイムで画面上のディスカッションが行われますが、学生さんからは、

― 自分の考えをきちんとまとめてから短い文で打ち込むため、通学制の場合の演習より勉強になる。
― ディスカッション・ルームなどでは、他の学生の意見や質問を画面で確かめことができてとてもよい。

といった声が寄せられています。
 授業をしていると、学生さんのほとんどがそのことを実感し、実力アップの勉学に励んでいることがよくわかります。そのことに気がつかず、ただ単位を取り、資格を取るというだけでは、それこそ“もったいない”と思います。
 今は、資格を持っているだけでは通用しない時代です。どうぞ、真の実力をつけるために、本学を最大限に利用してください。
 ライブ配信双方向授業を日常的に行うようになり、このような状況になってくると、改めてeラーニングの教育効果・学習効果を測定する必要がありそうです。さいわい、そのような研究をいくつかの大学で連携して行おうという動きが出てきて、本学にも呼びかけがありました。

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