学長情報シリーズ11・eラーニングによる知識・技術の習得 ― 本学の教育の理念から
本学の教育の理念の解説には、「eラーニングによって知識・技術を習得し、資質・能力を養うが、その中には、社会人としての基礎力を養うことも含まれる」とあります。どうしたら資質・能力を伸ばすことが出来るかということは、誰しも知りたいところです。
日頃から、人間性を深めたり、力をつけたりして仕事や日々の生活を充実させたいと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、どうしたら力がつくのかわからないという人もけっこういると思います。そのことを他人に尋ねると、勉強するしかないよといわれて、がっかりした経験のある人も多いのではないでしょうか。
今、経験といいましたが、経験という観点から見ると、人間は知識・技術の吸収を含めて毎日新たな経験をし、その経験をこれまでに蓄積してきた経験に結びつけて蓄積し、それを活用して、生活をし、仕事をしています。80歳になっても10代に身につけた技術を覚えていて、再びそれを取り出し、さびついたといって、新しい技術を加えて使うかも知れません。じつは、それも蓄積された経験なのです。
蓄積された経験に、次の経験を結びつけて新たな経験の蓄積をつくる。その蓄積が大きければ大きいほど、それを活用するといろいろな事に対応できます。多くの場合、そういう活用が出来ることを能力があるといっているにすぎません。したがって能力を伸ばすためには、少しでも多くの経験をし、それを活用できるようにした方がよいのです。しかし、われわれは住んでいる場所が決まっていて、仕事や生活もあります。自ずと時空の制約を受けていて、なかなか思うように豊かな経験をすることが出来ません。
そこで、勉強(間接経験)をしようということになり、大学に入っていろいろな人と交流をしよう(直接経験)ということになるのですが、通学制ですと自ずと限界があります。しかし、本学のようなインターネット・ライブ配信のスクーリングですと、学生さんは全国さらには海外にもいて、いろいろなところから授業に参加してきます。
基礎的なことは抽象的で身につけにくいことが多いと思いますが、それを授業の中でそれぞれの経験に結びつけて、具体的にはこういうことかと考えていくと、理解は早いし、忘れません。今春の卒業生を見ると、よくもここまで伸びたと感心する人が多いのですが、そういう人達に話を聞くと、スクーリング授業で多くの人と話し合えてよかったという声が返ってきます。
社会人の場合、知識・技術の習得は、経験に結びつけると効率が上がります。どうぞ、eラーニングをうまく活用してください。