内閣府は19日、「生涯学習に関する世論調査」(全国調査)を発表しました。「生涯学習」を「今後してみたい」と答えた人が70.5%で、初めて7割を超えたと報道されています。
この世論調査は今年5月、全国で20歳以上の3000人を対象に面接方式で実施され、1837人が回答しています(61.2%)。
生涯学習に関する世論調査は、昭和54、63、平成4、5、11、17と行われてきております。生涯学習調査は地方でも盛んに行われてきましたが、全国を対象とするものでは、昭和40年代中頃に、NHK放送文化研究所が、学習ニーズの構造把握の枠組を作って本格的な全国調査を開始しました。これには、われわれも参加しています。
今回、「生涯学習」について「今後してみたい」と答えた人は70.5%で、平成17年調査に比べ6.5%上昇しており、生涯学習への意欲が高まっていると報道されています。
実はこれは意識なので、調査時点の社会状況の影響があります。質問の仕方が違いますが、日本が限りなく発展するような夢を抱いていた昭和63年の調査では、生きがいを求め、生涯学習・文化に親しみたいという人が、77.6%に達しています。
この1年間の学習率は47.2%、ベスト・スリーは「健康・スポーツ」(22.5%)、「趣味」(19.8%)、「パソコン・インターネット」(14.0%)で、前回調査と比べ順位に変わりはありませんが、「趣味」、「パソコン・インターネット」の比率が増えています。
今回注目されるのは、生涯学習で身につけた知識や技能を「社会的に評価するのがよい」と考える人は66.1%で、前回が58.3%でしたから、7.8%も増えていることです。
文部科学省は、このような傾向が最近の「検定ブーム」に関係があると見て、民間の各種検定事業の質を保証するガイドライン策定などに取り組む方針、と報道されていますが、これについては、「学長情報シリーズ16・学習成果を生かす社会(「生涯学習の理念」)を目指して ― 検定の質を保証するための審議開始」をご覧ください。文部科学省の「検定試験の評価の在り方に関する有識者会議」では、これまでヒアリングを行ってきましたが、7月22日から論点整理を開始します。
本学では、9月には第2回の卒業生が出て、これから毎年卒業する人が増えていきます。このような動きの中で、皆さんの活躍する場が増えていきそうです。