OECD(経済協力開発機構)は、各国の教育政策立案に役立てようと学校段階での「学習到達度調査(PISA)」を実施しており、日本も参加していますが、今度は16~64歳の男女を対象とする「国際成人力調査(PIAAC)」を実施することになりました。
これは、個人や社会にとって必要とされる普遍的な技能を調査、測定しようというもので、平成20年2月の中央教育審議会答申「新しい時代を切り拓く生準学習の振興方策について~知の循環型社会の構築を目指して~」で、
国際的にもOECDにおいて、成人に必要とされる能力を調査しようとの試みもあり、国内外で、成人が社会の変化に対応するための力等についての関心の高まりが見られる。
(中略)
成人の学習については、1.に記述したとおり(注、上に引用した部分のこと)、国際的にも、例えば、個人や社会にとって必要不可欠で普遍的な技能等の成人能力について調査測定しようとするOECDにおける動向等、成人に必要とされる能力に対する関心の高まりが見られる。我が国においても、成人が変化の激しい社会に対応するために求められる総合的な力の観点から、今後の生涯学習振興行政の在り方を考える上で、これらの動きに積極的に対応し、関連情報の収集に努めることは意義があると考えられる。
とされており、それを受けて、文部科学省は日本も参画するとの意志表明を行いました。
少子高齢化が急速に進む我が国では、国として、成人教育の整備に本格的に取り組まなければならないところまで来ています。調査結果が出ましたら、それを生かして、しっかりした制度設計をして欲しいものです。
なお、調査の正式名称はProgramme for the International Assessment of Adult Competencesで、調査のスケジュールは、2010年に予備調査(1500人)、2011年に本調査(5000人)、2013年に調査結果の公表となっています。
この「国際成人力調査(PIAAC)」も、結果が公表されましたら、「学習到達度調査(PISA)」の場合と同様、ああだとかこうだとかと、大騒ぎになりますね。