学長の爽やか秋入学シリーズ(19) 入学式・式辞 ― 出願は受付中です。
まだ秋入学の出願受付中ですが、10月4日に秋学期の入学式を挙行しました。インターネットの大学ですので、自宅からの出席が多くなりました。これから入学される皆さんも、どうぞ自宅からオンデマンドでご覧ください。
入学式の式辞では、生涯学習の支援者となる新入生の皆さんに対する期待を述べましたが、以下はその一部です。
G8ケルン・サミットの「ケルン憲章-生涯学習の目的と希望-」(1999年6月19日)は、21世紀の特徴が「柔軟性」と「変化」になるだろうとした上で、教育と生涯学習が流動性へのパスポートになるといいました。
2000年4月2日に東京で出されたG8教育大臣会合「議長サマリー」は、ケルン憲章を引き継いで、生涯学習と遠隔教育の重要性を指摘しています。
我が国は、生涯学習社会を目指していますが、それは、生涯のいつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が社会で適切に評価され、活用されるような社会です。
そのような生涯学習社会が指向するのは、我が国を「人間的価値」と「経済的価値」の調和を保つ社会とし、人々が「成熟」から「完成」を目指す生涯をおくり、それぞれの能力を充分に発揮出来るようにすることだと思います。
注
「人間的価値」:人間の良さのこと。
心の豊かさ、責任感、奉仕の精神、芸術・文化など。
「経済的価値」:財のもたらす良さのこと。
物の豊かさ、生産のための技術・創造性など。
「成熟」:自立して何かができる状態という程度のゆるやかな考え方。
「完成」:自己の能力を十分に発揮できる状態という程度のゆるやかな考え方。
これからの社会で生涯学習を支援する皆さんには、「博学」ではなく、多様な専門知識を理解し、統合する能力が求められます。
ある専門領域について理解すべきことは、
①その専門領域は何をしようとするものか
②そこでの中心的な理論はどのようなものか
③そこでの中心的な関心はどこにあって、問題や課題は何か
④そこではどのような新しい問題解決方法を与えてくれるか
ということで、大学での勉強では、それぞれの専門領域がもつ方法論を習得したいものです。