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2008年12月 アーカイブ

2008年12月 6日

学長情報シリーズ25・生涯学習認証の第三者機関・財団法人「資格標準化機構」の発足

12月1日から法人制度が変わり、内閣府で登録受付が始まりましたが、八洲学園大学にも関係のある生涯学習認証の第三者機関「資格標準化機構」が新たな財団法人として発足しました。

学習成果の評価・認証は、平成18年の教育基本法改正で新設された「生涯学習の理念」(第3条)で、学習成果を適切に生かすことの出来る社会の実現を図るというときのベースとなるもので、その仕組みを作ることは、生涯学習社会実現を図る方策の中でも極めて重要な位置を占めています。
その仕組み整備の第1段階として、一定の条件を保つ資格・検定を認証する第三者機関「資格標準化機構」が新たな財団法人として発足しました。
この機構については、"学長情報シリーズ24・速報「検定試験の評価ガイドライン(試案)」"でお知らせしましたが、機構長は山本恒夫が非常勤で務め、評議員に浅井経子教授が入っています。
年明けの1月からは、検定、専門学校や通信教育の資格関係者の協力を得て認証の準備を開始し、平成21年4月から本格的に認証活動を開始する予定です。

学長情報シリーズ26・本学生涯学習学部を1学科2専攻とする改革について

このたび、本学では従来の1学部2課程を1学部1学科2専攻にすべく、変更届を文部科学省に提出しました。在学生の所属は2課程で変わりはありません。

"学長情報シリーズ3・八洲学園大学の改革"でお伝えしましたように、本学では、発展を遂げるべく改革に着手しています。その1つとして、本学生涯学習学部を生涯学習学科に改組し、その中を人間開発教育専攻、家庭教育専攻にすべく、文部科学省に届け出たわけです。これは、より幅広く、より柔軟な学習が出来るようにするための改革です。

ただし、これは21年度の新入生からで、在学生の皆さんは従来通りです。家庭教育課程の学生さんは卒業するまで家庭教育課程で、人間開発教育課程の学生さんも同じく人間開発教育課程で卒業しますから、どうぞ、安心してください。
ホームページが更新されましたが、そこでは21年度の出願者のために、専攻という言葉を使っています。在学生の皆さんは、課程という言葉が出てこないので、心配されるかも知れませんが、20年度までに入学した学生は課程、21年度以降の入学者は専攻と名前が変わっただけです。

2008年12月 7日

学長情報シリーズ27・八洲学園大学の改革と東京大学の改革と

八洲学園大学はまだ創立5年だが、東京大学は、明治10年から数えると、平成20年は132年目にあたる。12月5日に、その東京大学28代総長・小宮山宏先生の最終講義があり、改革にも言及された。

(いつもは「ですます」調で書くのだが、今回は「である」調とさせていただく。)
小宮山総長は、平成21年3月で任期満了となるため、12月5日に安田講堂で最終講義が行われた。
小宮山総長は、資格標準化機構の理事を務めてくださっているが、実は高校の7年後輩で、同じ名物数学教師に習ったというような共通の話題がある。
案内状では14時開始となっていたが、少し早めに行った。新聞で報道されたように、1600人も入る安田講堂は始まるかなり前に一杯となってしまい、入りきれない人は別会場のモニターで聞いたらしい。
プロラムでは、カリフォルニア大学デービス校Larry Vanderhoef学長講演、イタリア・トリノ工科大学Francesco Profumo学長講演、ソウル大学Jang-Moo Lee学長ビデオレター、科学技術振興機構・田中一宣上席フェロー挨拶などがあり、その後で「行動する大学」(A University as an Innovation Engine)と題する最終講義があった。
最終講義の内容は、学生時代からの化学工学研究に始まり、教授時代の世界と日本に関わる先生の行動(エネルギー効率、物質循環システムの問題が中心)、さらに総長時代のグローバルな行動(爆発する知識・有限の地球・高齢化する社会というフレームによる21世紀パラダイムの構築、持続可能な社会の具現化方策、知の構造化、自律分散協調系としての大学の改革など)に及んだ。
講義はさすがに面白く、特に、現代の分断化された知を大学で構造化しようとする試み(例えば「生命科学」で構造化する)、自律分散化している大学内で、5パーセントの教員の協調を得て進めてきた大学改革の話などは興味深かった。
小宮山総長は、「べき」論ばかりの大学では社会の先頭に立つことは出来ないとして、自ら持続可能な社会のビジョンを樹立し、行動してきた。しかし、よく考えてみると、そのような社会を実現するのは国民の人間力である。
物的資源の乏しい我が国では、資源といえば人間力だけが頼りといっても過言ではない状態にある。その人間力を支え、高めるのは生涯にわたる学習である。
ひるがえって八洲学園大学を見るに、八洲学園大学は21年4月に我が国唯一の生涯学習学部生涯学習学科に改組し、生涯にわたる学習を支援する人材を育成していくという旗幟を鮮明にした。
我が国では、社会・職場・家庭での生涯にわたる学習を支援していかない限り、知識爆発と物的資源の枯渇化という中で高齢化する社会を、持続可能な社会にしていくことはできないであろう。たとえ小なりといえども、八洲学園大学は、我が国の持続可能な社会への転換を根底で支える大学として、これから一段と光を増す存在になっていくのではないか。
そのようなことを考えながら、日も暮れ、雨が降り出した中を帰途についた。

2008年12月13日

学長情報シリーズ28・中教審教育振興基本計画部会の発足

第1期教育振興基本計画は、7月1日の閣議決定で動き出しましたが、これを審議した中教審教育振興基本計画特別部会は終わり、新たに中教審教育振興基本計画部会が発足しました(9月11日)。

新しい教審教育振興基本計画部会の第1回会合が、12月2日に開かれました。先の振興基本計画特別部会に引き続き、三村明夫新日鐵会長・経団連副会長を部会長に選出し、審議に入りました。これからは年に2~3回の部会を開催して、施策の進捗状況の点検、次年度のアクションプランの検討を行うことになります。
審議では、第1期教育振興基本計画の府省間協議で、財務省に文部科学省のデータ不備(予算投入の効果データ)を突かれたので、しっかりした調査を行う必要があることや、質的な目標の成果を測定する方法を開発すべきことが強調されました。
これからは、地方自治体でも教育振興基本計画を立てることになりますが、その手法がわからないという戸惑いもあるとの意見も出ました。これについては、今秋、文部科学省がブロック別のフォーラムを開いて、説明を行っています。四国・中国ブロックのフォーラムには参加して、講演を行いましたが、関心は非常に高く、後になって、他のブロックの関係者からも様子を聞かれたりしました。
次回は2月です。

学長情報シリーズ29・八洲学園大学ビジョン2008の策定へ向けて

平成20年度の八洲学園大学は、ようやく完成年度を迎え、卒業生を出したばかりとはいえ、直ちに改革に取りかかった"改革元年"とでもいうべき年でした。

八洲学園大学のこれまでの2課程は、2学科扱いなのでそれぞれが独立しており、この変化の激しい時代に対応していくためには、機動力に欠ける嫌いがありました。そこで、大学の活性化と柔軟化を図るため、1学部2課程を1学部1学科にまとめ、学科の中を2専攻にするという改革を行うことにしました。文部科学省がこの改組は問題ないといってくれましたので、現在、変更届を提出中です。
また、7月に広報室を新設しました。室長に迎えた元電通局長は、こんなに学生がよく勉強する大学は見たことがない、このようなよい大学が日本にあるのに、殆ど社会に知られていないのは勿体ないといって、社会の認知度を高めるための企画をあれこれと立て始め、日夜奮戦してくれています。
いま必要なのは、八洲学園大学のビジョンです。学部改組で中断していたビジョン策定を、12月に再開しました。学生さんがこれだけ頑張ってくれているのですから、卒業後も八洲学園大学の出身であることに誇りを持って活躍できるように、八洲学園大学生涯学習学部生涯学習学科が我が国生涯学習社会の実現を根底から支えていく、というようなスケールの大きいビジョンを策定したいと思っています。
ご期待ください。

2008年12月20日

学長情報シリーズ30・災害支援情報発信に備えるローカルFM放送と生涯学習

新着ニュース&トピックス「12月19日(金)山本学長がFM世田谷のラジオ番組に生出演」のFM世田谷は、災害支援情報発信に備えるローカルFM放送で、日頃は地域情報、生活情報を流していますが、19日は生涯学習と八洲学園大学の話が生放送で流れました。

この番組は、エフエム世田谷(83.4MHZ、http://www.fmsetagaya.co.jp/)「神 太郎・金曜瓦版」の内のゲスト枠「世田谷じ~ん(人)」で、呼んでいただいたのは12月19日(金)14:30~15:00です。
パーソナリティは神 太郎さんで、世田谷・三軒茶屋「キャロットタワー」26階・展望台にあるスタジオからの生放送です。放送中のスタジオはガラス越しに見ることができ、放送は展望台にも流れています。
大災害の時には、このようなローカルFM放送が、地域の人々の安否情報を流したりして、非常に重要な役割を果たしますので、ここも世田谷区が日頃から力を入れており、地域の商店などが店先で放送を流しているとのことでした。普段から放送していませんと、いざというときに役に立ちません。
この日は、世田谷区生涯学習推進懇談会(これには浅井経子先生も入っていました)の座長を務めていた平成5年の答申「世田谷区における生涯学習推進のあり方について」の話に始まりましたが、放送時間の半分以上は八洲学園大学のことになりました。インターネット・ライブの大学は驚きでもあり、興味も尽きないようですので、いろいろお話をしました。
途中でリクエスト曲を入れてくださるとのことでしたので、ヨハン・シュトラウスⅡの「こうもり」序曲をお願いしました。丁度「こうもりワルツ」のところに差しかかったら、展望台に来ていた親子づれの小さな子どもが、自然に踊り出したそうです。ヨハン・シュトラウスの音楽の力を実感させられた一コマでした。

2008年12月21日

学長情報シリーズ31・激変する時代に備える人間力アップと生涯学習

深刻な経済危機に対応するため、資格取得などによって人間力アップを図る動きが広がっています。それをサポートするのが生涯学習支援です。

日本も世界も、100年に1度といわれる経済危機に襲われています。これからは、激動する時代になるといわれていますので、もっと短いサイクルでさまざまな危機に見舞われるのかも知れません。
G8・ケルン・サミット「ケルン憲章 - 生涯学習の目的と希望 -」(1999)は、次のようにいっています。
 「来世紀は柔軟性と変化の世紀と定義されるであろう。すなわち、流動性への要請がかつてないほどに高まるだろう。・・・流動性へのパスポートは、教育と生涯学習となるであろう。この流動性のためのパスポートは、すべての人々に提供されなければならない。」
平成12(2000)年の東京・G8教育大臣会議議長サマリーでも、このことが繰り返し言われました。
生涯学習が流動性へのパスポートとして機能するためには、学習した成果の評価とその認証をはっきり示すことができるような資料がなければなりません。従来にも増して資格取得などが急速に広がってきている背景には、そのようなことがあると思います。
しかし、情報や学習機会が氾濫する今の時代にあっては、必要な学習機会を探したり、また、自分に合った学習法を探して、知識・技術を身につけたりすることは、そう簡単ではありません。生涯学習支援者は、まさにそのところをサポートするのですから、これから大いに求めれる人材です。
八洲学園大学は、生涯学習支援に必要な科目を揃えた大学です。在学中から早くも生涯学習支援で活躍している人もいますが、これからますます必要とされる領域ですから、在学生の皆さんも、時代をよく見据えて、社会に貢献できる専門的能力をしっかり身につけ、活躍出来るようになって欲しいと思います。

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